『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

お陽さんが出ているのに雨が降ってる。「狐の嫁入り…」

2016-08-15 14:18:55 | Weblog

         
                2016-8-15-「野菊」

                                                                   2016-8-15-「野菊」

    あなた

 「野菊」が咲いてきました。

 可愛らしい花です。

 花言葉=「 無常の美、忘れられない思い ...」

 

 お陽さんが出ているのに雨が降って来る。

 天気雨…

 「狐の嫁入り」

 そんな雨です。

 

 昔、ある村で、長くに渡り雨が降らず、
 田畑が干上がり、農作物が育ちませんでした。

 

 困った村人たちは、神に生け贄をさしだし、
 雨乞いをすることを、計画します。

 

 何を生け贄にする? 「狐にしよう」
 どうやって捕まえる?「騙してやろう」

 

 人間に化けるのが得意な、女狐がいました。

 

 村一番、男前の若者が、狐に近づき、
 自分の結婚を持ちかけます。

 

 嫁入りに来たら、殺して、
 生け贄にするという計画。

 

 交流をしているうちに、
 二人は、心を通わせるようになりました。

 

 そして狐は、若者の、本当の目的に気が付く。

 

 それでも、狐は嫁入りを決意します。
 若者のため、村のために生け贄となり、

 

 狐の流した涙が、大粒の雨となって、
 村中に降り注いだのです…。

 

 悲しい伝説です。
 残った若者の気持ちも、とても切ないです…。

 

  お盆と言うのに哀しいお話しに出合いました。