『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

「錦木」の燃える様な赫(あか)の葉っぱ…

2016-10-23 12:10:23 | Weblog

                         
                                  2016-10-17-「錦木」

   あなた  

 「錦木」の燃える様な赫(あか)の葉っぱ

 この日は、お天気が良く陽の光に反射して、赫い葉がキラキラ輝いて…

 自然の素晴らしさに、しばし茫然…

 だから、やっぱり切り倒すことが出来ない。

 あなたの喜んでいる顔が眼に浮かぶ。

 

 今日は泣きだしている、昏く寒い日

 折角の照葉も只赤いだけ…

 風が出てきたのか庭の葉っぱたちが揺れている

 「つめたいよ~~さむいよ~~」って

 からだを、揺らして…

 より強く、さむさが伝わって…

 

 こんな日は、きったところがウズウズして

 さむさが、ひとしお辛く

 何もできない

 

 神な月降りみ降らずみ定めなき時雨ぞ冬のはじめなりける     詠み人知らず

 大空の月の光しきよければ影見し水ぞまづこほりける       詠み人知らず 

 詠み人知らずの和歌(うた)

 深まりりゆく侘しい秋を詠んだ和歌

 心の奥にずしんとと、響いて…

  

 わたしの心も、木の葉のように…

 ユラユラ揺らめいて…

 あなたの写真の前でグチグチ独り言…