2016-10-28- 「マユミ」
あなた
「マユミ」です
葉っぱも、ほとんど落ちピンクの実が僅かに木にぶら下がって…
その姿痛々しい。
これが廻りくる季節!
通らなければならない道。
今日も昏くて寒い日
やだな~…
滅入ってしまう…
白山石楠花の葉っぱが、”嫌々”するように寒い風に
逆らって…
厚みのある葉っぱでも、やっぱり揺れて…
重~い雲の切れ間から、鈍~い陽の光が漏れて…
それが殊更深みゆく秋を感じさせて憂鬱…
やがて白の季節に移ろいで。
『すみのえの きしによるなみ よるさへや
ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ』 藤原敏行朝臣
『むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに
きりたちのぼる あきのゆふぐれ』 寂蓮法師
古に思いを馳せても、我が身は此処。
あなたは、声の届かない所へいってしまった…
わたしは生きている限り、あなたと暮らしたこの家で
あなたと向かい合っているね…
それが何時までつづくか?は、判らないけど…