あなた
和らかな秋の日差しが心の中まで優しく包んでくれる。
こんなに穏やかな日が何時までも続いてくれたら・・・うれしいね・・・
昨日切るか？どうか？と随分迷った〝木蓮の木”「切るのは何時でも切れるよ」と言われて一寸待ってみました。
今日の和らかな風に抵抗することなく、ユラユラ心地良さそうに揺らいでいる。
やっぱり、切らずに・・・良かったのかな？あなた大事にしていたもね・・・
庭の、どの木・どの花をとっても、大事には違いないけど・・・わたしには養えない。
草花以外は、やがて無くなってしまう・・・ゴメンネ。
”生きる”って当たり前のように思うけど、大変なことです。先に逝かれちゃった・・・のでやっぱり大変。
毎日の事がだんだん、面倒になって・・・、これから来る冬を思うと・・・
やっぱり、愚痴が出てしまう。わたしの旅も終わりそうで！終わらず細々と続いて幾らかでもあなたの
傍に近づいて行っているような・・・そんな気がする。
今日はこんなによい、お天気だから今夜はあなたの居るお星様と逢えるかな？
逢いたいな～～逢えるといいなぁ・・・
あなた
昨夜お月さまは出ていたけど、あなたの居るお星様は見えなかった。
一生懸命目を凝らし探したのに・・・ そんな事もあるよね。
あまり遅くなったら、寒いので夜空を覗かなかったけど～～～。
もしかしたら遅くに様子を見にきたのかな？。だったらゴメンネ・・・
今日も庭の仕事頑張りました。（少しずつ）
あなたには悪いけど、鉢植えも殆んど始末しました。アカ松も1本きりました。
心の中では「ごめんね・・・」って言っています。
あなたの大事な庭が次々と壊れていきます。
一雨毎に寒くなり、日暮れは早くなり・・・淋しさがジワッと私の心の中に忍び込み・・・ます。
一人っきりの午後雨がふりました。窓の外を見てると、恰も！空までが泣いているみたい・・・
そうか、こんな大粒の泪で・・・
誰だって悲しい事あるよね。でもみんな我慢して…明日良い事あるって！
信じて・・・待っている。
あなたの居るところ…どんなに遠いのかしら？電波も届かないのだから・・・
”淋しい・・よ”でも、「kei」は待ってます・・・
あなた
今日も秋晴れの爽やかな日です。庭の木が少し紅葉してきました。
菊の花が雑草に埋もれながらも健気に咲いて楽しませてくれます。心から「有り難う・・・」
爽やか天気に誘われ久しぶりに庭を眺め、草畑でごめんねと詫びながら、ほんの少し草むしり・・・
ご近所の人が声をかけてくれる。嬉しかった。
でも、話題はすぐにあなたの事。あまりの雑草に驚いて…話題を逸らしたのでしょう・・・
これも、思いやりの一つ。午後から２時間くらい、楽しかった。
あなた
今日の日も暮れます。今日も元気で良い日を過ごす事できました。楽しく生きられた事に感謝。
ひとりで生きる！って案外いい事かもしれない…負け惜しみではないよ。
あなた、少し病んでみて健康のあり難さをしりました。言葉は多くても駄目だけど、
言葉足らずはもっともっと…大変、でも弁解はしない。
明日の日も良い日であることを願いながら・・・
今夜もあなたの居るお星様を見るね…お話出来たら！嬉しい・・・
あなた
今日も色々あったけど、まもなく夜の帳が降りてきます。
ひとりには慣れた筈ですが、やっぱりすごく淋しい。
この時間になると重い雲がゆっくりと空を覆い始めます。その隙間から眩しい光が一筋・・・
”月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど” 大江千里の詠みです
「秋の月を眺めていると、様々と思い起され物悲しいことです。秋はわたしひとりにやって来たのではないのですが。」
その通りと思います。何故か自分だけが淋しいように・・・
あまり上手く歩けないけど、杖を片手にホーマックまで歩く練習。行き交う人みんな、溌溂としている。
いいな～ハイヒールとは言わないけど、あんな風にパッパと歩く事ができたら・・・
中年のご夫婦冬囲いの用意でしょうか・・・あれこれ・・・と。
何気ない、本当に何気ない普段のことが新鮮に見え、「いいなぁ～」って
私はと言えば、一歩また一歩と覚束ない足どりです。それでも一生懸命歩く練習。必ずパッパと歩く事出来ます様・・・
”今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を待ち出でつるかな“ 素性法師
「今すぐに行きましょう」とあなたがおっしゃったので、(その言葉を信じて) 九月の長い夜を待っていましたが、とうとう有明の月が出
る頃を迎えてしまいました。
こんな風に家にいる時間が多いわたし、ついつい余計なことを考えて、自分を追い詰めてしう。
「あなた、ほんの少々でいいから！手をかして・・・」
あなた
風もなく高い天井の青空が本当に綺麗。秋空って言うのでしょうね。
外にいるとポカポカと暖かくこんな良い日何故一人なの？と自問してみる。答えはなし。
あなた今日は何の日？私にとってすごく悲しく再び元には戻らない日です。
でも、先月は痛さの真っ最中で只々あなたに口説いて「どうにかして」って、夢うつつの中で声もなく、喚いていた。
気品を漂わせながら秋明菊が美しく咲いている。・・・
切り花にしてたった一日の命！「誰が為（だがため）にさいているの？」
「誰に諂う（へつらう）ことなく、与えられたいのちを全うしてひっそりと、消える・・・」
人間だったら気障で鼻持ちならないけど、美しい花のひとり言だから・・・「まぁゆるせるか！」
秋晴れの素晴らしい日・・・歩けるものだったら、森林公園を歩いてみたい…所詮叶わぬ夢ではありますが。
あなたと、よく歩いた道程を頭に描き楽しんでいます、良い想いでのひとつ。
短い秋の日、すぐ昏くなります。また長い夜との格闘。
今日は二日・・・生きてるあなたに”さよなら”した日です。やっぱり寂しい・・・な
あなた
一歩も前に進めず・・・グルグル同じ所を行きつ戻りつ…しているうちに！
はや、１０月（紅葉月）になってしまいました 。
庭の草は伸びほうだい！全くのあばら家です。あなたが居た頃こんな事は一度もなかった・・・
焦りの気持ちはあっても！何もできない・・・
去年まで咲いていた花が見えない…駄目になってしまったのかな？
こんなに困っていてもあなたは、来てはくれないの？
今、しみじみ思う・・・あなたが居てのわたし・・・
でも、リコはよくやってくれる・・・ただ感謝。
美しいお月さまに誘われ夜の庭に出てみました。お星様忘れていました・・・
どの星にあなたはいるの？
ひと際明るく「ココ、ココ」って言ってるみたいに光り輝いているお星様一個・・・「そうかあの星にいるんだ！」
「あなた、素晴らしいお星様にいるのね！元気でね・・・」
淋しいけど”kei”は与えられた命頑張る。
