『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

なんだか…淋しいな。

2013-06-14 16:40:20 | Weblog

 

                                       

   あなた 

 諦めていた「源平蔓」が見て…咲きました。

 気持ちは通じるものなのですね…嬉しかった。

 

 昨日の麗らかな春日和は何処へいったのでしょう…肌寒い日です。

 

 庭の小さな花たち花びらを固く閉じてます。

 

    ”いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな "      伊勢大輔

 

 どんよりとした日です。今にも泣き出しそうな…

 

 

 なんだか…淋しいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  可憐に咲く…”舞鶴草”

2013-06-13 18:39:19 | Weblog

 

                     

    あなた

 舞鶴草が地べたを這うようにひっそりと咲いています。花言葉は「清純な乙女」

 

                   なみだ

       人間は懐かしいものに出会ったときも涙が出るんですね。

         わけもわからず、ただ思わず目の奥が熱くなって・・・・・・

              そんなものにふれた日は、

          きっと魂が時空の中を喜んで飛び回っています。

          とびっきり幸せな時間だと思うことです。

 

                     生涯

                たとえ何年の生涯でも、

           その中にはそれぞれの”春夏秋冬”がある。

             年月の長短は問題ではない。

           ”冬”を迎えた者は、まちがいなく”春”も”夏”もくぐってきた。

             それなりに感動も喜びもちゃんと味わってきた・・・・・・

                   そうは思わないか。                     回り道の唄より

 

 かぜが思いのほか冷たく感じる。

 

 齢のせいでしょうね…頭も身体もまだ疲れがとれていない…

 自慢できることではないけど…切ないね

 投げやりな生き方はしたくないけど…つらい…

 

 

     ”花の色は 移りににけるな いたづらに わが身世に降る ながめせしまに”    小野小町 

 

 あなた

 今日の風に乗って庭を見に来て…

 

 送っても送っても!届かない手紙…

 止めようと思いつつ…また書いてしまう踏ん切りの悪さ…

 

 今日の日も暮れ泥んできました。

 あなた、またね…

 

 

 

 

      

花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

 

花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

 

花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

 

 

 

 

 

 

 

 

  

   

 

 

 

    

     

 

         

   

 

 

 

        

 

 


生きているって…こと!

2013-06-12 19:43:47 | Weblog

  

                            

  あなた

  暫らくのごむ沙汰だったけど…随分色々ありました。

 生きて居るって!こと痛いほど感じました。

 すごく疲れたけど…生きて居るからこそ…ですよね。

 

  "わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ"      元良親王

 

 風がつよい庭の花木が折れそうに揺れて…

 それでも逆らわず、為すがまま…生きる術なのでしょう…

 

  ”明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな”    藤原道信朝臣

 

 今日も暮れていきます。

 すごく、逢いたい…

 今頃逢えたかな?

 あなた、おやすみ…

 

 

  

 

 

 


  ”静御前”が楚々と…

2013-06-07 14:15:24 | Weblog

        

                       

  あなた 

 一人静がひっそりと、肩を寄せ合い咲いています。あなたの好きな花でした。

 茶花にも使いました。

 

 また逢えるから「さよなら…」って言えたけど、こんなかたちでの”さよなら”はいやです。

 

  しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな

(倭文(しず)の布を織る麻糸をまるく巻いた苧(お)だまきから糸が繰り出されるように、たえず繰り返しつつ、

 どうか昔を今にする方があったなら)

  吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき

(吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠していったあの人(義経)のあとが恋しい)。

 静御前が謡い舞って、そうして色々と…

 此れも哀しい話ではあります。

 花言葉  ”静謐”  如何にもって感じで、花を見ていると静御前の舞姿が浮かび上がって

 くるように思います。

 

 あなたもよく知っている人、「サヨナラ…」しました。今夜お参りにいってきます。

 今夜とは別に、明日はナオと一緒に行きます。

 あなた、見えてる?

 ナオも驚いてたよ…本当に淋しくなって…しまうけど人の力は及ばず、

 どうしようもない、虚しさだけが何時までも尾をひき、哀しいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ”生命”の儚さ…

2013-06-06 15:24:08 | Weblog

 

          

          

   あなた

 人の生命の儚さ寂しさ…を噛み締めております。 

 どんなにか口惜しかったことでしょう…今朝訃報を知らされました。

 と続けてまたひとり…まだ若いのに…

 あなた哀しいね。

 当分あなたへの手紙もおやすみです。

 今朝のことだからそちらでも、まだ逢っては居ないでしょう…が。

 淋しい・淋しい…哀しい・哀しい…何だか哭けてきます。

 

 与えられた生命だったのでしょうが…早すぎる…

 残された身の辛さ…

 

 庭の花も与えられた刻を今と思い、綺麗に艶やかに!咲いてるよ…

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 


「伊勢物語」を繙きました

2013-06-05 16:52:53 | Weblog

     

           

         

    あなた

 伊勢物語を繙きました。

 「昔男」で始まる物語…

  「伊勢物語」について. 平安前期に成った歌物語の最初の作品。125の短い章段からなる 。作者は不明で、数十年の歳月をへて複

 数の作者によって成立したと考えられる。 多く の章段が「昔、男ありけり」と書き出され、この「男」とは多くは六歌仙の一人・在原業 

 平とも言われています ...

 八十二  春の心は

    世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

    散ればこそいとど桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき

 
 <この世の中に全く桜というものがなかったならば、咲くのを待ち遠しく思ったり、散るのを残念に思ったりすることもなく、春の人々  

 の気持ちはゆったりしていただろうに。>と詠んだ。

 また別の人は、 <散るからこそ、いっそう桜はすばらしい。辛いこの世で何が永遠であろうか。>

  と詠んで、その木の下から立ち上がって帰ろうとしたら、もう辺りは日暮れになっていた。

 

  わたしは、この件りが好きで何度も々読み返し!でもやっぱり心に響くものがあります。

 庭の花々を見るにつけ、”永遠”もないし”絶対”もない。これがこの世の”掟”なのでしょう…

 平安朝とは、興味深々…勿論ほんの障りしかわかりません。

 機会があれば、もっともっと知りたかった…でもわたしにはその時間がない…

 残っている時間で「夢」の世界へ飛んでいき、好きなところだけ貪って庭の花たちと向き合い

 心に潤いを注ぎ全てに優しくなれる!そんな私になろう…

 あなた

 もう少し待っててね…いっぱい、いっぱい、楽しいお話持っていくから…

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


与えられた大切な”生命”

2013-06-04 19:38:14 | Weblog

 

                   

     あなた

 例年より春の来るのが遅かったせいでしょうか、庭の花たち本当に素敵…

 あなたに見てもらいたくて何枚も々写真を撮ってました。

 けれど、わたしの拙い撮り方では、、懸命に咲いている花々の見事さを伝える事できません。

 口惜しいけど…だから見に来て。

 

 

 ”有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする”   大弐三位

 

   ”住の江の 岸に寄る波 よるさへや夢のかよひ路 人目よくらむ”  藤原敏行朝臣

 

  

  小さいけど可愛い庭!この庭があるからわたし元気でいられる。

 あなた、与えられた生命!大事にいきるね…

 

 

 

 

 

  

  

 

 


今の世で良かった…

2013-06-03 15:55:23 | Weblog

 

                

   あなた

 ハクサンチドリと洋石楠花です。どたらも大事にしてたよね。

 例年より沢山花がついています。

 花と一緒に居られるって…やっぱり倖せ。

 

 夜中、眼が覚めてしまった。

 夜の無言(しじま)のなかで、ボウっとしたあたまと…変に冴えてる頭の芯…

 何時もの事と思いつつ…眠れぬ自分が可哀想…

 

   ”恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ”   相模

 

 優雅な平安朝ではありますが、今の世より、もっともっと陰険・邪悪・が蔓延っていたのでしょう。

 やっぱり、今の世で良かった。 

 

 数枚残っていた木蓮の花びら今日の風で、飛んでいきました…

 もしかして!あなたのところ?…

恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

 

恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

 

恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

 

 

         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


庭の花々と一緒にこの日を迎えました

2013-06-02 13:30:42 | Weblog

 

                      

                    

   あなた

 また、今日の日を迎えました。

 庭の花が今一番良いい頃です。

 小さな庭なので、お互いの花が犇めきあい、譲り合いそれでも嬉々として咲いて

 乾いた心に潤いを与えてくれます。

 

 「はやいな~もう!いや、まだ?…」との気持ちが鬩ぎあい…未だにまだ立ち直れないでいるわたし。

 

       

 この庭だって、あなたと並んで見たかった…

 叶わない事だとはおもうけど、やっぱり哀しいよ……

 

 庭の写真堪能してくれた?

 

  ”やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな”   赤染衛門

 

 昨日はナオがあなたの所へ行った筈です。

 今日はリコとカッタンとバァバと3人であなたのところへ行きます。

 でもね、結界があるので、そこまでです…待っててね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


可愛い花たち!

2013-06-01 20:54:09 | Weblog

 

                   

   あなた

 とうとうこの月”水無月”になってしまいました。我が家の花畑見て下さい。

 

          

         

 「ホラ!みんな元気でしょう!」

 朝日を浴びて輝いている…

 一木一草の気持ちあなたへ飛んでいってます…

 もう、言葉はありません…あなた充分堪能して下さい…