『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 冬の夜の寒さ・淋しさ…

2013-11-12 18:52:04 | Weblog

 

                       

     あなた

 いよいよ冬将軍の到来です。

 朝起きて驚き…真っ白です…寒い、

 昨日も降ったけど すぐ解けました。よかった…病院の日でした。

 

 寒いので急きょ炬燵をだしもぐり込んでいます…

 こうなるのは判っていても寒いのはいや…

 一日一日はすごく大事、新年欠礼の葉書が届く。

 「あぁあの人も…、わたしと同じになったんだ」って…淋しいね…

 

 あなた

 何年たってもやっぱり淋しいよ…

 右側がスカスカと…寒いよ。

 

    み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり            参議雅経

    村雨の 露もまだひぬ 槇の葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ          寂連法師

 

  あなた明日の朝は雪かきが必要とのこと…

 

  

            


平家物語”横笛”~哀れ…

2013-11-09 14:41:17 | Weblog

 

                                  

     あなた

 きょうは柔らかい陽ざしで心の中まで”ホッコリ”させてくれます。

 一日一日を大切に生きるわたし…明日の事は考えないことに……

 

 久しぶりに平家物語の「横笛」を繙きました。

 何度読んでも横笛が哀れでなりません。

 今の世ならば在り得ない事でしょうが…

 やっぱり哀しいな…

 お互い好きなのに時頼は家のため親のため、どちらも傷つけないよう嵯峨の滝口寺で出家してしまう。

 それを知った横笛は後を追うが叶わず結局は入水してしまう…

 入水した横笛をしっかり抱いて戻り丁重に葬った滝口入道…

 このような形でしか、「愛しさ」を表現できなかったのね…

 

 これに限らず平家物語は哀しい話が多すぎる。

 

 あなた  静かに今日の日がおわります。

 

 

 

 

 

 


寒い雨の一日……

2013-11-08 17:07:43 | Weblog

     

                                                      

    

      あなた

 窓を打つ雨音でふと目が覚める。

 何時?2:30分まだこんな時間…これからの時間は長い……

 雨はいっこうに止みそうもない。

 ず~っと前もこんな事があったっけ…

 よ~く耳をすますと「雨だよ」って声がきこえたように…おもう。

 

 霰が窓をパラパラってたたいて…「もう雪がちかいよ~」って。

 

 昨夜は眠れなかったので、今夜はきっとねむれるね…

 

 どんなに淋しいよって言ってもあなたには届かない…よね。

 

 終日雨が降っていました。こんな日は辛い…火は燃えているけどどこか寒い。

 

 また長い夜がきます……

 

 

 

 

 

 

 

    

 


 ”蜘蛛の糸”……

2013-11-07 15:08:15 | Weblog

   

                                              

      あなた

 夢の国の扉を一寸開けてみました。

        蜘蛛の糸             芥川龍之介

 

 釈迦はある時、極楽の蓮池を通してはるか下の地獄を覗き見た。幾多の罪人どもが苦しみもがいていたが、その中にカンダタ(犍

陀多)という男の姿を見つけた。

 カンダタは生前に様々な悪事を働いた泥棒であったが、一度だけ善行を成したことがあった。小さな蜘蛛を踏み殺そうとしたが思い

とどまり、命を助けてやったのだ。それを思い出した釈迦は、地獄の底のカンダタを極楽へ導こうと、一本の蜘蛛の糸をカンダタめが

けて下ろした。

  極楽から下がる蜘蛛の糸を見たカンダタは「この糸をつたって登れば、地獄から脱出できるだろう。あわよくば極楽に行けるかもし

ない」と考える。そこで蜘蛛の糸につかまって、地獄から何万里も離れた極楽目指して上へ上へと昇り始めた。ところが糸をつたって

る途中、ふと下を見下ろすと、数限りない地獄の罪人達が自分の下から続いてくる。このままでは糸は重さに耐え切れず、切れてし

うだろう。それを恐れたカンダタは「この蜘蛛の糸は俺のものだ。お前達は一体誰に聞いて上ってきた。下りろ、下りろ」と喚いた。す

と次の瞬間、蜘蛛の糸がカンダタのぶら下がっている所から切れ、カンダタは再び地獄に堕ちてしまった。

 その一部始終を見ていた釈迦は、カンダタの自分だけ地獄から抜け出そうとする無慈悲な心と、相応の罰として地獄に逆落としにな

ってしまった姿が浅ましく思われたのか、悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った。

 

 何事もなかったように、お釈迦様はそこから立ち去りました。

 極楽ではちょうどお昼時だったそうです。これは大まかのあらすじです。

 

 この本に出会ったのは中学一年生。

 それから、何度も読みました。未だに答えは出ません。

 頭がわるいのか?感性がないのか?…

 

 

             


”忍ぶれど…”好きな和歌。

2013-11-06 13:29:05 | Weblog

 

                                         

 

      あなた

 暖かい日ばかりではありません。

 庭木の葉が落ちてしまい無残な姿で…それでもスックとたっている。

 寒い冬をじ~っと耐える姿…痛々しいけど…豪いとおもう。

 

 占いをしてもらいました。

 フフッフ…当たるもんです。こんな自分が居たんだと…何だか自分が愛しくなったよ。

 良いも悪いもただ呑み込んで…もがき苦しむ自分のすがた…がいじらしくなる。

 もう一人の自分と向き合って…いるような不思議な気分。

 一人ということは、考えることは自由…だけど、何所へも抜けられない。

 安楽な場所にドップリ浸かって、グチグチとあなたに愚痴ってる。

 やっぱり、だめなんですね。

 

 友達もきてくれる…

 

 でも逢いたいよ~…

 

 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで          平兼盛

 やっぱり、好きな和歌です。

               


 穏やかな秋の一日…

2013-11-05 15:37:19 | Weblog

 

                                 

      あなた

 生きてるってことの楽しさ素晴らしさを改めて感じました。

 頭は壊れかかっているけど…友達は、相手にしてくれるよ

 この楽しさが何時までも続きますようにって祈ってる…

 

 あなたが、まだ此方にいるころは、よくお喋りしたよね…

 でも先日、背を向けられてから、ほんの少しずつ考え方を変えようと思って…

 案外あなたもそんな風に思ってる?

 何時までも詮ない思い出にしがみついているのは…哀しすぎるよね。

 

 うかりける  ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを         源俊頼朝臣

 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな                 右近

 

 楽しい時間は短く…

  

 こんな穏やかな秋の日は好きです…

 

  

 

 

 

 

 


”ムシカリ〝の紅葉!素敵でしょう…

2013-11-04 18:35:21 | Weblog

 

                  

                                                    ムシカリが紅葉しました     

    あなた 

 今日も秋晴れの良い天気。

 昨日は久しぶりに懐かしい皆さんにお会いすることが出来嬉しゅうございました。

 「これが生きて居る」って…ことの証!なのでしょう…

 喜びすぎたせいか?今日は砂を噛むような…そんな淋しさが胸を締め付けます。

 

 やっぱりもう一度逢いたいな…

 

 勉強はただ頭のなかを通りすぎて行ってしまう…頭壊れてしまったかな?

 生きるって…いろいろありすぎて…でもね…

 

 難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや             伊勢

 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな       和泉式部

 どちらも女性の和歌で切ない女心を詠んだものです。

 若いころは、特に感じなかったけど…今になって、しみじみと切なくなってきます。

 

 あなた今日も昏くなってしまいました。

 

 

 

 

   

  

 

 

 

 

 

 

 

 

          


庭の落ち葉が淋しい…

2013-11-01 15:38:45 | Weblog

 

                 

     あなた

 霜月になりました。風もなく穏やかな日です。

 黒い雲がお陽さまを時々隠している…

 

 今日のわたし、少しずつ片付けています。

 幾つかの袋をみて「よくもまぁ!こんなに…」と呆れています。

 

 まだまだ、することがいっぱい…

 もう少し時間をつくらなければ…あっちでとまり、こっちでとまり…

 これでは、進むわけがない…

 

 する事いっぱいあるような?気持ちが先走り、なんだか苦しくなって…

 庭の木の葉が一枚一枚落ちて…言いようのない淋しさに苛まれる…

 

   ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは     在原業平朝臣

   吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ         文屋康秀

 

 

 平安時代には、漢字を分ける言葉遊びの和歌が流行ったようで、この和歌はそういう面白さを詠ったものですが、

 そのなかにも自然の風情が感じられ好きな詩です。