『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

風が強く冷たいけど、雨上りの庭がしっとりとみずみずしい。

2015-05-20 14:31:59 | Weblog

      
                         2015-5-20-  ツツジ 

                     
                            
 2015-5-20-  雨風に耐えてガンバッタ- サクラソウ                         

    あなた

 風が強く冷たいけど、雨上りの庭がしっとりとみずみずしい。

 小さい「サクラソウ」はよく耐えてガンバッた。

 でも、花の色が淡くなってしまいチョット可哀想かな…

 小さい「ツツジ」色鮮やかで庭が明るくなったよう…



  あなた

 この季節の移ろいを一つ越え、また、違う季節に巡り合えること出来るって…

 倖せな事なのでしょうけど、心の隅っこで、なぜか「もう疲れたよ」と言う

 「ブツブツ」した声も聞こえる。

 何処でどう勘違いしたのか?

 判らない。

 

 この場所から見えるピンクの石楠花、

 風に枝が折れそうになっているのに、

 まだ役目は終わっていないとばかりに、花びらも飛ばさずに揺れて。

 やっぱり自然ってすごい!

 

 我という三百六十五面体ぶんぶん分裂して飛んでゆけ    俵真智

 さくらさくらさくら咲き初め咲き終りなにもなかったような公園  俵真智

 愛された記憶はどこか透明でいつでも一人いつだって一人   俵真智

 「サラダ記念日」より。

 俵真智さんの優しい和歌が心に滲みる…日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        
                                                
 
                     
             


 飛び石の窪みに、雨粒がおちて”ポツンポツン”って音がして…

2015-05-19 10:52:42 | Weblog

      あなた

 矮性チュウリップ。

 小さくて可愛い…

 雨が降ってます。

 飛び石の窪みに、雨粒がおちて”ポツンポツン”って音がして…

 時どきバシャって大きな音をたてて…

 雨降り嫌いではない。

 でも、さむいよ…

 雨粒が大きくなって…まどへポツポツじゃなく流れる様に。

 こんな雨降りに小さな「白のツツジ」が咲きだして。

 こんな日は、蕾のままでいいのに。

 雨のなかでも石楠花は、鮮やかなピンクで咲いていて、可哀想な感じ…

 あなた

 今日は妙に淋しい日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


刻(とき)の流れは風化することなく、一つひとつ鮮明に思い出させて…残酷。

2015-05-18 14:31:20 | Weblog

       あなた

 「ハクサン千鳥」が咲いてます。

 入院中一番気にしていた花「ハクサン千鳥」。

 カメラを食い入る様に見ていたっけ…

 あの小さなデジカメが、あなたには重かった様で手から滑り落ち。

 その姿が何か嘘の様に、悲しかった。

 それでも絶対治ると信じていたわたし。

 この花が咲くと辛かった当時を思い出して…

 やっぱり切ないけど…その様子を言えるようになっただけ、

 胸の閊えが少しとれ…て。

 刻(とき)の流れは風化することなく、一つひとつ鮮明に思い出させて…

 残酷。


 今年も「ハクサン千鳥」が咲きました。

 得も言われぬ美しい色。

 高貴さまでが漂う。

 花言葉=素晴らしい…陽気・など等。

 物言わぬあなたが、チョッピリ憎らしいけど。

 これもわたしに、与えられた定めと受け入れて、もう少し

 頑張るね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あなたが、残してくれた「箱庭」のような可愛い庭。

2015-05-17 10:55:41 | Weblog

       
                                  
                 2015-5-14-  山石楠花 

               

   あなた

  「山石楠花」が綺麗にに咲いてます。

 オレンジ色が鮮やかで小さな庭を引き立ててくれます。

 庭弄りするのは「あなた」と決め込んでいましたが、

 なかなか思うようにはいかないのが、世の倣い。

 雨上がりの庭は朝日にキラキラ輝いて、素晴らしい…

 ソヨソヨと静かに吹いている朝の風…

 あなたが、残してくれた「箱庭」のような可愛い庭。

 愛おしい…

 たった一つ、癒される場所…

 まさか、こんな事になるだろうとは、予想だにしなかったね、お互い。

 何時まで守っていられるかは?判らないけど…

 

 午後出かけます。

 「お留守番お願いね」

 『百千鳥(ももちどり)さへづる春は物ごとにあらたまれども我ぞ古(ふ)りゆく』
                           詠み人知らず

 こんな「春」の和歌が好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  
                                              


「ミヤマオダマキ」を見て「静御前」の話に繋がり、ちょっと悲しくなりました…

2015-05-16 15:27:29 | Weblog

 
                           
                                            2015-5-15- 深山苧環(ミヤマオダマキ)

     あなた

 「ミヤマオダマキ」がひっそりと咲いてます。

 丈が低く、ともすれば他の花に隠れてしまい、

 ”この辺にある筈”…と

 雑草を掻き分けると、ヒッソリとただ、ヒッソリと咲いてます。

 周りの雑草を這い蹲って抜きました。

 ようやく、陽の眼をみた「ミヤマオダマキ」。

 可愛いでしょう…

 「苧環」のなかでもとくに好きなのが「ミヤマオダマキ」です。

 花言葉=努力の勝利・あの人が気がかり・温和等など。

 小さい花なりに消えない努力をしているのでしょうね。

 そうか、あの人が気がかりとは?何時も大事に慈しんでくれた人がいない。

 って言うことなのでしょう…

 どんなに待っても絶対に来ない。

 これだけは、つよく言える。

 

 『みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし 

                 われならなくに』 河原左大臣
                       

 『もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに 

                 しるひともなし』 前大僧正行尊

 『しずやしず しずのおだまき 繰り返し むかしを今に 

     なすよしもがな』  静御前の詠みです。

 「オダマキ」の花を見ると、静御前が詠みながら頼朝の前で

 舞ったと言われる、舞い

 悲しかったでしょうに…気丈に舞い命が助かった。 

 戦国時代は残酷ですね…


 寒い日でしたが、今日もおわりです。

 咲き出した「ツツジ」の類が可哀想…

  

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


生きとし生けるもの…全てに感謝です。

2015-05-15 13:49:27 | Weblog

                        
                              2015-5-14- 竜胆 眼の醒める様な 鮮やかな瑠璃色 少々元気がない

     あなた

 竜胆が元気ない。

 綺麗な瑠璃色…

 吸い込まれる様な澄んだ色。

 倒れかけているので石をおいて支えていますが…。

 こんなに小さくても、いきている、元気になって…。

 風が強い。

 お陽さんは雲に隠れて。

 寒い…

 愚痴になってしまうけど…やっぱり、あなたの前でブツブツ独り言。

 台風でも来るのかな!

 庭の花たちが可哀想なくらい、揺れて。

 わたしも生かされて…

 

 『あづさ弓おしてはるさめ今日降りぬ明日さへ降らば若菜つみてむ』

                    詠み人知らず

 《はかない現世に似ているのか。桜の花は、咲いたと見るうちに、

 次から次へ散ってしまうのだった。》

 このような補記がありました。

 今も昔も、哀しさ淋しさは同じ様です。

 ただ和歌(うた)を詠む事は出来ません。

 

 生きとし生けるもの…全てに感謝です。

 今日も生きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ムラサキツツジは花の大半が散り落ちて「むくろ」のようになって…

2015-05-14 14:18:10 | Weblog

                         
                               2015-5-13-   変わった色の「チュウリップ」

    あなた

 あの変わった色の「チュウリップ」今年も咲きました。

 たった一本の「チュウリップ」紫に近い色です。

 午前中は小ぬか雨。

 雨降りは寒くて昏くて…やっぱり厭です。

 お昼過ぎ ようやくお陽さんが雲の間をぬって、チョッピリ顔を出して。

 春爛漫のはずなのに…

 風がつよくて。

 それでも、庭の「シャクナゲ」は風に逆らわず懸命に咲き続けようと

 前後左右に揺れ続けて…

 ムラサキツツジは花の大半が散り落ちて「むくろ」のようになって…

 自分の役目は終わったって…

 静かに佇んで。

 「花の命はすごい!」

 わたしも斯くありたい。

 

 『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

 淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え 、かつ結びて、久しくとどまりたる ...』

 「鴨長明」の方丈記冒頭部分です。

 《平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家、鴨野長明の

 随筆作品。日本中世文学の代表的な随筆とされ、約100年後に執筆された

 吉田兼好の「徒然草」、清少納言の「枕草子」とあわせて日本三大随筆とも

 呼ばれる。漢字と仮名の混ざった和漢混淆文で書かれたものとしては、

 最初の優れた文芸作品。移り行くもののはかなさを語る無常観の文学。》

 「青空文庫」より抜粋。

 あなた

 嬉しい人からメール…ありました。

 

                          

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


どんなに昏くても時がたつとまた、明るくなるのですね。

2015-05-13 13:42:49 | Weblog

                   
                                 2015-5-10-   姫シャクナゲ

    あなた

 昨夕からの雨で庭がしっとりと濡れ、朝陽をあびて眩しいように

 光ってみえる。

 花木も水が欲しかった様で、活き々した姿で、何時もとは随分違うような。

 そんな庭の花がたまらなく愛おしい。

 

 あなた

 「旅」も、もういいかなって思います。

 疲れました。

 何だか全てが絡み合って、解しても、ほぐしても元には戻らない。

 どうしてか不思議。

 所詮ひとり。

 

 突然昏くなりテレビが勝手にとまり”アレッ”ピカピカって稲妻…

 「春雷」です。

 間もなく5・6分でテレビがまた勝手にはいります。

 すごいな!こんな機能がついていたのだと、初めてしりました。

 人に言ったら笑われることなのでしょうけど…

  雨がやみまた陽が出て…

 どんなに昏くても時がたつとまた、明るくなるのですね。

 そんな事感じた、いっときでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


花曇りのように淀んでいて…風が冷たい…これも「春」の日。

2015-05-12 13:51:29 | Weblog

                          
                                      2015-5-10- 綺麗な洋シャク

   あなた

 小さな庭に華やかさが増しました。 

 淡いピンク。

 洋シャクです。

 昨日の暖かさで洋シャクがほぼ全開。

 今日は風が強く…花びらが散りゆくのでは?と心配。

 一つひとつの花は小さくそれが固まって大きな花になって…

 背が高いので一番目につく花…

 道を通る人ちょっと立ち止まり花を見て「アッきれい」って…

 顔でしばし眺めてくれる。

 シャクナゲも「みて下さって、嬉しい」というように、風に身を任せながら

 揺れている。

 シャクナゲ 花言葉=威厳・警戒・危険・荘厳・などなど…

 わたしはもっと違う言葉を求めていたのかも…

 高貴・清楚・気品など…

 

『もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし』
                            (前大僧正行尊)

 陽は雲に隠れて風が冷たい。

 こうして今日の日も無事暮れることでしょう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   


今年私たち同級生「節目」の年なんですって、その案内状が届きました。

2015-05-11 13:48:31 | Weblog

                         
                   2015-5-10-ボケ

   あなた

 「ボケ」が可愛く咲いてます。

 あなたがよく言っていたこと、今頃よ~くわかりました。

 「植物は裏切らない」って…

 手を懸けただけ応えてくれる。

 そうよね。

 そんなことが、今頃気付くなんて…遅いよね。

 

 今年私たち同級生「節目」の年なんですって、その案内状が届きました。

 出席したい気持ちが半分以上、でもわたしの気持ちのなかでは、

 あまりにも遠く、心配半分。迷ってます。

 どんな方法で、あなたに相談出来るかな?

 

 あなたの妹の〇〇子さんの三回忌ですって。

 早いなぁ…もうそんなに、月日が経ってしまった~

 元気だった頃の素敵な笑顔の彼女…

 そちらで、あなたたちは、逢っているでしょうけど、淋しいね。

 あの日以来逢っていない彼女、逢った時は物言わぬ人。

 人の命の儚さ。

 どんなことに出合っても、オロオロしないように…って 

 自分の心に誓ってみても…これも定かではない。

 余りボロボロにならないうちに、旅立ちたいものです。