『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

可憐な「ツバメオモト」が清楚です。

2015-05-10 14:08:03 | Weblog

          
               
                  2015-5-10- ツバメオモト

   あなた

 天気が良いので「ツバメオモト」の白い花がいっぱい咲いてます。

 野草とは何故にもこんなに清楚で、咲くにはヒッソリと可憐なのでしょう。

 今日は風すら気にならない、暖かい春の日です。

 庭の花たちは風に身を預け決して逆らわないで「ユラユラ」って揺れている。

 こんなにもよい春の日、じ~っと家にいるって…

 これも与えられたものなのでしょうね。

 贅沢は言わない。

 『花の命は短くて苦しきことのみ多かりき』

 林扶美子の短詩です。

 愛に飢えていた扶美子。

 短い命を奔放に生きた様に見えるけど、求めていた暖かい家庭を、

 生涯持つこと叶わなかった彼女。

 才能だけでは倖せになれなかった。

 人夫々、与えられた生き方があるのでしょうけど、行きつく所は

 『倶会一処』と言う。

 先の事は判らない。

 今日一日を大事に生き様と思っています。 

 

 

 

 
                


何も考えず、ただボンヤリと庭を眺めて…心は何処か彷徨って…

2015-05-09 14:37:51 | Weblog

                         
                2015-5-7- ヨドガワツツジ

      あなた

 「ヨドガワツツ」が咲いてます。

 薄紫の淡い色。

 綺麗です。

 今日は窓を開けていても、寒くない。

 心地よい風が通り抜ける。

 庭は「ツツジ」が満開。

 優しい春の昼下がりです。

 春の真っただ中に身をおいて…

 何も考えず、ただボンヤリと庭を眺めて…

 心は何処か彷徨って…

 こたえなんてなにもない。

 どんなことがあっても、刻(とき)は流れて。

 「いい人生だったかな?」

 そんなことが頭を、過って。

 親と過ごした時間より長く「あなた」と一緒だった。

 子供は独り立ち。

 あなたとは、もう少し一緒に居たかった。

 笑われてもバカにされても、共に暮らしたかった。

 あなたの年祭が過ぎ「ホッ」としたら、あとは何も考えられず

 ただ、ボンヤリと…

 抜け殻です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


公園のサクラの花びらが風に乗ってチラチラとこんなに遠くまで…

2015-05-08 18:51:59 | Weblog

                         
                                        2015-5-7- ムスカリ

   あなた

 「ムスカリ」が我が世の春とばかりに庭いっぱいに広がっています。

 元気に咲いているのが、可愛い…

 花言葉=失意・失望  こんなに可愛いのに何故失望かなぁ…

 お陽さんはまた隠れて、風が強くその分心が寒い…

 公園のサクラの花びらが風に乗ってチラチラとこんなに遠くまで

 飛んできてムスカリの傍でヒラヒラと舞って幽玄の世界…

 『散るという 飛翔のかたち花びらは ふと微笑んで枝を離れる』 

 俵真智さんです。

 花の散りゆくのを眺めるとこの和歌が頭を過る。

 わたしの好きな和歌。

 こんな風に和歌が詠めたら…倖せでしょうに。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 


「偶にはこちらへ足を伸ばして…お願い」

2015-05-07 15:32:34 | Weblog

                          
                                                                 2015-5-6- アズマイチゲ

   あなた

 「アズマイチゲ」可愛いでしょう。

 明日の日に備え、風が冷たくなったらしっかり花びらを閉じて…

 一日でも長く悦こばせようと言う…

 花たちの、気遣いが嬉しい…

 今日も暖かく”これぞ春”って感じ…

 

 昨日、今日と何となくただ慌ただしく刻が流れて「ファッ~ファッ~」として

 大地に足がついていない…そんな風な過ごし方た。

 「去る者は追わず来る者は拒まず」の心境が少し判って…

 所詮、人はひと、わたしじゃない。

 あなた

 淋しいね。

 するべき事は終わったし、またあなたとお喋りがしたい…

 「偶にはこちらへ足を伸ばして…お願い」

 本当に久しぶりに、あなたの前でブツブツと独り言。

 『はなさそふ あらしのにはの ゆきならで 

         ふりゆくものは わがみなりけり』 入道太政大臣 

 風も穏やかな春の日の午後のひと時です。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


小さな野草は”そ~っと消えて”いきます、役目は終わったって…

2015-05-06 09:23:24 | Weblog

                    
                      
                                       2015-5-6- チュウリップ 庭に彩りを添えてくれます。

  あなた

 チュウリップが華やかです。

 色によって違うようですが、赤の花言葉は「愛の告白」だそうです。

 小さい野草はそっと消えていく…ので、華やかなチュウリップが

 一際鮮やかに楽しませてくれます。

 天気が良いので庭で草毟り、あなたの花友達が先生です。

 なかなか厳しく、草毟りがこんなにも大変とは、知りませんでした。

 あなた

 今日ユウが来ていったよ…

 あなたの前で暫し話していたね…

 「ジイジ」と何話したの?」って聞いたら、ただニコっと笑ってた…

 連休も終わったね、明日から学校ですって。

 

 

 

 

 
                                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                             


たゆたう風の様に人の気持ちの移ろいを気づかずに… 

2015-05-05 14:03:23 | Weblog

                           
                                           2015-5-4- 白根葵 今年は元気がないようです。

   あなた

 昨夜の雨で生き返った様に元気な庭の花々。

 葉っぱの色が瑞々しく、雨を待っていたのがよ~くわかる…様…

 まだまだ下萌えの小さな芽。

 もう少し大きくならないと、何の花か判りません。

 支柱を立てていた「初雪草」が、ぐんと伸びて野草の逞しさを

 思い知らされました。

 にんげんも、”逞しくあらねば”って…

 春早い小さい花、役目を終えて一つまた一つと消えていきます。

 暫らくはツツジで春を味わわせて貰います。

 

 わたしは今、果てしない泥炭、触れてはいけない泥炭に素手で触れた

 ようです。

 たゆたう風の様に人の気持ちの移ろいを気づかずに…    

 小さな波紋だったのに…

  いつの間にか胸の奥で大きくなって…

 人の性の哀しさでしょうか…

 あなた

 風が強くなったようですが優しいお陽さんも顔を出して、

 「子供の日」が、お天気もよくお子さんとお出かけの方、きっと喜んで

 いる事でしょう…。

 そんな懐かしい日がチラチラ頭を過って。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今日はお陽さんが重い雲に遮られ、風もざわつき、昏い日です。

2015-05-04 14:10:27 | Weblog

                                                                      
                        
                        
                                           

      

   あなた

 終わりました。

 昨夜ようやく眠ること出来ました。

 疲れるほどの事は何もしてない筈なのに…

 妙に頭が冴え、頭がキンキンって悲鳴をあげて…

 でも、生きているうちに出来るのは、今回だけと思って…。

 お花が好きだったあなた、たくさんのお花に囲まれて…

 今日はそれぞれの方に、お礼の電話。

 ようやく、ホット一息。

 寄る年波には勝てずと言ったところでしょうか…

 お陽さんが重い雲に遮られ、風もざわつき、昏い日です。

 可愛く咲いていたエンゴサクも少しずつ消えて…

 また、淋しい庭になってしまいました。

 あなた

 抜け殻の様に「ボウ~」っとしているわたし…四年前と同じわたし…

 だけど、四年前とは違った淋しさに…苛まれています。

 思考力…ゼロ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 


 あなたの様に這い蹲って草毟りとは…いきませんが…。

2015-05-01 10:45:56 | Weblog

            
                 2015-4-30-   イカリソウ

    あなた

 今日から皐月。

 まだサクラ咲く公園の隅っこに去年(こぞ)の雪が残っているのに。

 

 毎日々庭を覗く楽しさが少し判るようになりました。

 あなたの様に這い蹲って草毟りとは…いきませんが…。

 確かに、屈まってそっと庭を歩くと下萌えの小さな名も判らない

 花たちが厳しい冬を耐え抜いた証で芽吹いている。

 その強さを心の底から「えらいな」って。

 まだ、何の花かは判らない。

 でも、確かに芽吹いて…

 昨日なかった花が今日はそ~っと芽を出して…

 やっぱりすごい!

 誰に諂うわけでなく…

 それで、楽しませて…

 自分の役目をキッチリ果たして…

 それを一人になって気づく。

 ”おそいな”

 あなたに逢ったとき、ちゃんと伝えること出来るかな?

 これだけ具(つぶさ)に見てるから、きっと大丈夫だよね。

 あなた

 明日はあなたの年祭。

 だからこれから色々とすることあるし…

 二・三日ごむ沙汰します…。