冠状春日 冠状(カンジョウ)の春日 [下平声八庚韻]
公園無孩子, 公園に孩子(コドモ)無く、
球賽無打鉦。 球賽(キュウサイ)に鉦(ショウ)を打つ無し。
国際無来往, 国際の来往(ライオウ)無く,
只聞遥遠鶯。 只だ聞くは 遥か遠くに鶯のみ。
註]○冠状:コロナ・ウイルス; 〇球賽:球技大会; 〇鉦:しょう、
応援団の鐘太鼓。
※ 鶯の鳴き声は“ホ・ホケキョ(法華経)”と、コロナを鎮めてくれと仏に祈っ
ているように聞こえる。
<現代語訳>
コロナ禍の春の日
公園には元気に遊び廻り騒ぐ子供たちの姿はない、無観客のプロ球技場では応援団の打ち鳴らす鐘の音もない。世界各国で人の行き来はご法度、巷で外国人の話し声は聞かれない、唯だ 聞こえるのは、裏山で鳴くウグイスの一声のみ、“ホ・ホケキョ”と。
<簡体字およびピンイン>
冠状春日
公园无孩子,球赛无打钲。
国际无来往,只闻遥远莺。
<記>
地球一円コロナの猛威に晒されている。所によっては豪雨水害に見舞われており、まさに“禍不単行(禍は単独では来ない)”の諺通りの状況に苦しめられている。“祈る”以外に手立てを持たない身が情けない。生活周囲のあらゆる音は消えて,“3無”の異様な状況なのである。(blog 200725から)
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