おもしろ探しの部屋

今は昔。こんなものが「有った」こんなものに「会った」の、あったか~い資料室。

僕の青春のメロディ  ♪ 大塚 博堂 ♪

2007年11月26日 | 音楽

 僕がまだ青年時代を過ごしていた頃、音楽と言えばレコードが主流でした。けれどLPレコードで一枚3000円くらい、シングルで700円でした。今の年代の人にはピンと来ないかも知れませんが、月に何枚と買えませんでした。そこで僕等世代はみんなラジオからエアーテェックして 市販のカセットテープに録音していました。AMラジオは無理ですが、FMラジオはステレオ放送なので、常にお気に入りの番組くぎ付けでした。

 今日紹介する「大塚 博堂」さんですが、37歳で亡くなっています。僕が音楽に興味を持ち、聴き始め頃(昭和57年頃)には大塚博堂さんはもうこの世にいませんでした。しかしその歌声は音楽業界に語り継がれていました。32歳で遅咲きのデビューで・・そして去っていきました。
 大塚さんを知ったのは「センチメンタルな私小説」という曲です。この頃のフォークソングは世情に訴えかける内容から、身近な恋愛を対象にした曲が多くありました。特に男性シンガーの場合、男性が女性に対する心境を歌った曲が多く見受けられます。この曲にも「心を流れる川がある・・・」という、ご本人の若き頃を思い出して書いた詩にも思えます
  「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」
がファースト・シングルですが、この曲は映画「卒業」を彼女と二人で観に行って、その後の気持ちを歌った曲です。少し寂しい内容ですが、それを大塚博堂さんはやさしく歌っています。太い低音と明るい高音で歌うこの曲に、多くの男性は共感したことでしょう。
 同じような内容で彼女を手放した後の心境を歌った「季節の中に埋もれて」が有ります。こちらはスローテンポで少し重い気持ちになります。大塚さんの曲の特徴として寂しい曲が多いけれど、中には「旅でもしようか」という、前向きな気持ちにさせてくれる曲も有ります。「春は横顔」は化粧品のCMにも起用された明るい曲も有ります。

 この46分テープには大塚博堂の曲が12曲入っています。その最後の12曲目に「もう少しの居眠りを」という曲でしめてあります。僕のライブラリーにこれ以上大塚さんの曲が増えることはありません。

 このブログを書くに当たって、古い記憶を思い出す為に「大塚博堂」をパソコンで調べていた所、現在 彼の甥である大塚 郷さんが、しっかりとおじさん(大塚博堂)を現代に受け継いでいることを知りました。凄く嬉しく思います。
  
    大塚郷と大塚博堂を詳しく知りたい方は
               大塚郷のホームページをご覧下さい

 僕の当時録音したこのTDKの46分テープは未だ健在で、25年位経っていますがいい音を聞かせてくれます。当時は結構テープの品質にこだわりましたからね。


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