雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

避難生活17万 (東日本大震災№1)

2016-03-11 15:04:13 | 東日本大震災

 今日11日で、5年を迎えた東日本大震災だ。5年もたったのに、なお17万人を超す避難者がいる。

仮設住宅から災害公営住宅という計画も思い通りに進んでいない。

当初の計画から半分の達成率だ。

 土地の問題、災害特需による人件費・建設費の高騰、震災から5年も経過してしまえば、

避難先の土地に生活の根拠を移す人も多い。

また、放射能被害で避難指示区域に指定され、

帰りたくても帰れない人などもいる。

 政府が決めた集中復興計画は今年3月末で終わるが、

被災地が以前の日常を取り戻すのには、なお多くの時間が必要だ。

 こうした状況を表にしてみると次のようになる。

被災の状況と復興の現状
 

 

岩   手

宮   城

福   島

死   者

 4673

9541

1613

行方不明者

1124

1236

197

震災関連死

455

918

1979

仮設住宅入居戸数

90503

20533

23723

災害公営住宅完成個数

2748

8077

3217

     〃 完成率

47.6%

50.7%

40.8%

  関連死:震災後の体調悪化や自殺による死は福島県が圧倒的に多い。地震・津波に加えて原発事故による行く先の見えない不安           が関係していると思われる。
  孤独死:プレハブ仮設住宅での孤独死も3県合わせて202人と多い(昨年末時点警視庁まとめ)
  被難者:震災直後の47万人から減少したものの、今も17万4千人が避難生活を続けている。

 東電福島第一原発事故による避難指示区域からの避難者は、約7万人に及ぶという。

 田村市と川内村の一部、楢葉町で避難指示が解除されたが、それぞれの地区に帰還したのは、
            田村市69%
            川内村20%
            楢葉町  6%

    一度失ったものを、とり戻すには、まだまだたくさんの時間が必要かと思われます。

 2時46分 市の防災無線のサイレンが流れた。

 窓を開け、黙祷を捧げました。

 テレビでは天皇皇后両陛下のお言葉が流れてきます。

 震災で亡くなった人々に哀悼の意を捧げます。

                   (2016.3.11記)

 

      

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