新型コロナウイルス ④ パンデミック
人類の歴史とともに歩む感染症
人類の歴史は、戦争と感染症の歴史でもある。
紀元前1000年前後のエジプトのミイラに天然痘の痕跡が見られるそうです。
日本では古くは縄文人の人骨にポリオに冒された人骨が見つかっており、
弥生人の人骨には結核に冒された人骨も見つかっている。
これまで何度も私たちは感染症と闘ってきた。
感染症の世界的大流行(パンデミック)に見舞われても、
人類の英知はこれと闘い、克服してきた。
だが、私たちの社会から完全に抹殺できたのは、天然痘だけである。
克服はできても、ウイルスは次々に新種を生み出し、
最高の宿主である人間を標的にしょうと
闇にひそみその機会をうかがっている。
風邪のウイルスさえ根絶することができない。
ペスト、天然痘、スペイン風邪、HIV、エボラ出血熱、
SARS(重症急性呼吸器症候群)など、どれも野生動物を経て人間に感染する。
エボラ出血熱は感染力も強く致死率も高い。
また、HIVは感染力は弱いが、感染すると
長い時間(数年~10年)かけて人間の免疫力を低下させてしまう。
新型コロナウイルスの特徴
感染力 ………… 非常に強い
潜伏期間 ……… 長く(約2週間)、症状が表れなかったり軽症で済む人もい
ると言われている。だが、重症化すると呼吸困難に陥って
数日で死にいたる。
自覚症状の軽い感染者が、市民生活の中に溶け込んでいる危険性が十分にある。
「もしかしたら、自分の隣人が感染者かも知れない」という不安感は、
感染者が増えてくれば恐怖感に変わってくる。
次に訪れるのが、「監視」だという。
営業自粛を守らない店がある。マスクをしないなんて不謹慎だ。
等々私は感染しないょうに頑張っているのに、不謹慎だ、許せない。
トラブルが起こり、生きづらい生活環境が続くようになる。
ストレスがたまり、社会全体の意気が停滞してしまう。
これ以上社会的規制が続くと、社会的な混乱が起きる。
その寸前で我が国の感染拡大も収束の兆しが見え始めてきたようです。
20日午後9時現在の感染者数は
総数……1万7176人 新たな感染者全国で37人
死者…… 797人 昨日の死者11人
やっと出口が見つかったようです。
次回は20世紀最悪のパンデミックを引き起こした「スペイン風邪」について
書きます。
(つれづれに…心もよう№105) (2020.5.21記)
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