「消えた小さな命」を詠う
結愛ちゃんの御霊に、安かれと合掌。
あまりにも衝撃的な「ゆるしてくださいおねがいします」。
多くの人々の涙を誘い、短歌の世界でも「結愛ちゃん」の哀しみを歌った歌が多かった。
「虐待許すまじ」と思いながら虐待を見逃さないシステムづくりが喫緊の課題だと
改めて思いながら、大人に成れない発達未熟の親が多い社会は、何が原因か明確にはわからない
が、安心して住めない歪(いびつ)な社会なのだと思う。
「助けて」の言葉を知らぬ子は一人「ゆるして」だけを抱いて眠れる
……(白井市) 芝 敏子 朝日歌壇2018.7.1
叱られて叱られてなお親が好きゆるしてくださいひらがなの文字
……(竹原市) 岡本稔元 朝日歌壇2018.7.1
五歳児が覚えた文字で父母に乞う「ゆるしてくださいおねがいします」
……(横須賀市) 矢田紀子 朝日歌壇2018.7.1
五歳児の使う言葉じゃないんだよ心ふるえる〈ゆるしてください〉
……(横浜市) せきあい子 朝日歌壇2018.7.1
君は何も悪いことなどしていないとか細き体抱きしめたきに
……(横浜市) 安達三津子 朝日歌壇2018.7.1
明けぬ夜を小さな小さな女の子ただ一人いて天に召されし
……(岐阜市)原 公子 朝日歌壇2018.7.1
再び厚労省HPから虐待防止のための連絡先をアップします。
(2018.7.4記) (児童虐待№9)
※ 関連記事(ブログ) カテゴリー「児童虐待」
6/20 パパママおねがいゆるして ①哀れ5歳の命が消えた
6/23 パパママおねがいゆるして ②強要された「ごめんなさい」
6/25 パパママおねがいゆるして ③ 虐待死なぜ救うことができなかったか
6/28 パパママおねがいゆるして ④二度と虐待死を起こさないために
7/02 パパママおねがいゆるして ⑤児童相談所を取り巻く環境
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胸が締め付けられます。
2番目の句、涙が出ます。
叱られても、暴力を振るわれてもなを親が好き。
一人では生きていけない幼児の頼れるものは
親なのに……。切ないです。
最後の歌もいいですね。とても悲しい歌です。
「明けぬ夜」は絶望のイメージもあるのでしょうね。
暗くて希望の見えない闇。
二度と虐待死を起こさないために、児童福祉司の増員と福祉に携わる人の人材育成が望まれますね。