多選の是非
茨城県知事7選出馬表明
現役知事で7選は全国で一番長い。
トップを長いこと同じ人物が勤め続けることは、好ましくない。
空気が淀みます。
淀みは停滞に繋がります。
停滞は気力の減退につながります。
気力の減退に続いて訪れるものは、自己保身です。
得をする人と、冷たい風にさらされる人に分別されてしまいます。
いわゆる、派閥の形成です。
得をする人は、同じ人がトップの座に座ることを望みます。
風にさらされた人は、トップの交代を望みます。
トップが変わらなければ、風の止むのをじっと耐えて待つしかありません。
こうなってくると、組織そのものが衰退してきます。
やり残した事業はない。
継続する事業もない。
新たな事業の展開もない。
残っているのは、一度手に入れた権力と名誉欲は手放したくない。
だから、権力の座に胡坐をかき、自己保身に明け暮れる。
知事7選出馬表明の弁
市町村長、あるいは市町村の議長、議員から多くの出馬要請を頂いた。
そういう声にこたえていきたい。
(県庁での定例記者会見)
支持者からの要請で出馬する。
具体的な公約も示さず、要請があったから出馬するというのでは
あまりに県民を馬鹿にしている。
市町村長等議員さんは、決して知事の力量に期待しているわけではない。
県政に関わる御願い事は、馴染のある現知事の方がやり易い。
これも、議員さんたちの自己保身による意思表明ではないか。
茨城県には東海第二原発がある。
再稼働や避難問題など原発に関わる問題は多岐に渡っている。
このことについて記者団の質問があると、以下のようにさらりとかわす。
ほかの課題の方が県民の皆さんは関心を持っている。
「ずるい」。
そこまで言うなら、県民が関心を持っている問題とは何なのか
具体的に上げてほしい。
いつでもそうだ。問題を先送りにし、状況の成り行きで、方向を決める。
この知事の得意技だ。
いろいろな評価はあると思うが、長すぎるか短すぎるかに重きを置く必要はない。
選挙民が判断してくれればいい。
自分流に解釈し、都合のいいように論点をぼかしてしまうのもこの人の得意技です。
魅力度ランキングは、全国最下位を保ち続けている。
このことは、単に茨城が観光資源に乏しい県だからということではない。
最下位の不名誉を返上するのに、どんな目標を立てるべきなのか。
官民一体となって推し進めなければならない。
知事をはじめとして、各首長が将来のビジョンを持って、
住みよい地域づくりをやらなければ、汚名返上はできない。
名誉や権力の座に胡坐をかく首長ではなく、
豊かな県民性を育てることのできる首長を選びたい。
7選は長すぎる。
(昨日の風 今日の風№70) (2017.4.11記)
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