雨あがりのペイブメント

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能登半島地震 (4) ボランティア始動

2024-02-07 06:30:00 | ことばのちから

能登半島地震 (4) ボランティア始動     

   2024.1.28 朝日新聞 一面トップ
    被災地ボランティア始動
     3市町に75人 輪島・珠洲、受け入れ未定
       被災してからまもなく1カ月である。
      ボランティアの援助は被災者にとって、のどから手の出るほど欲しい援助だ。
      ボランティア導入がこんなに遅れてしまった裏に見えてくるのは、
      災害の大きさに比べ、地域行政の混乱が被害の全体像をなかなか把握できなかったや、
      道路の寸断や液状化により物流が滞ってしまったことが大きな原因になっている。
       3市町とは、石川県七尾市、志賀市、穴水町であり、
      奥能登に当たる輪島・珠洲には現時点で受け入れ未定となっている。
      こうした状況は、能登半島最奥にある、輪島・珠洲への道路の寸断、
      建物の損壊で移動や宿泊場所の確保が難しい。
       県では、個別でのボランティア活動は、交通渋滞の要因となって復旧に支障をきたす恐れがあ
      るとして、控えるよう眼てめている。
       被害が甚大な輪島市、珠洲市、能登町では断水している地域も多く、
      被災者の要望の聞き取りも十分にできていないことから、
      ボランティアを受け入れる見通しは立っていない。
      
……当面はバスを使って、金沢市からの日帰りで被災した住宅の片付けなどの活動をする。
ボランティア限定しつつ
    依頼300件に1日6件 断水で宿なく日帰り  (同日朝日新聞社会面)
     七尾市 片づけ依頼が26日時点で300件以上、しかし、初日に七尾市に入ったボランティアは17
      人。1日に応じられる依頼は6件程度で、受け入れ規模が今のままでは、
      全ての依頼に応えるのにどれほどかかるか見通せない。(七尾市ボランティアセンター)
      志賀町 町が募集していたボランティアの活動を除いて、県が募集したボランティア43人を受け
                      入れる。ただし、自家用車でくるボランティアは駐車場の確保が難しいため受け入れを検討して
              いる。
     穴水町 15人のボランティアを受け入れている。被災者の要望は、雪が降り込むのを防ぐため屋根
      にブルーシートを張ってほしいとの要望が多くあるが、屋根の上の作業は専門的な技術を伴い、
      危険なためボランティアには依頼していない。
      ボランティアが担いやすい片づけの依頼は現時点では限定的(町社会福祉協議会)。
     珠洲市 現時点では個別に被災者からの要望も聞き取れていないのが現状。(珠洲市長)
     輪島市 現時点ではボランティアの受け入れは難しい。「インフラの整備に入っている方々さえも
      泊まるところがない」と窮状を訴える。(輪島市長)

 能登空港 羽田便再開 (同日朝日 社会面)
  27日、午前11時20分、全日空のボーイング機が着いた。乗客は62人。
 親族や友人・知人を心配する乗客が下りてきた。
  出発を待っていた人もいる。84歳になる穴水町の婦人。
  「自宅にいると地震の揺れで、落ち着かないし、生きた心地がしなかった」
  東京に住む長女のところに身を寄せるという。

 水が使える 輪島で仮設入居開始 (2024.2.4朝日新聞1面)
        3日、応急仮設住宅への入居が始まった。
  最初は、輪島市内の18戸。
      2DK14戸 4DK4戸  18世帯の55人が入居予定。木のぬくもりが感じられる内装で、
                窓ガラスは寒さ対策のため3重に。
                市内はまたまだ全域で断水しているが、
                室外に貯水槽が設置され、浴槽などで水が使える。
 【声】
   「プライベートな場所ができて助かる」と言う一方「うれしさ半分、申し訳なさ半分」
   まだ入居できていない人たちを思う。(被災者・一人暮らし 75歳)
        3月末までに約1300戸の入居を目標。また、賃貸物件を県が借り上げる「みなし仮設住宅」
       約4300戸、公営住宅約900戸を確保する予定。

 故郷を離れる人、離れられない人、離れたくない人。
それぞれの事情が錯綜する被災地だが、一人一人の思いを聞き、
故郷復旧・復興の一日も早い実現を祈る。
『能登は優しや土までも』

       今日もまた夜空に響くヘリの音能登への支援物資の急ぐ   野原つむぎ 

(ことばのちから№4)               (2024.02.05記)

        

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