どうなる川内原発
鹿児島県知事・三反園氏の動向(1)
三反園氏の動向については、7/16日の当ブログ、
「どうなる川内原発 鹿児島知事選が終わって」で次のように述べた。
反原発運動の先駆けとなるか、期待を背負って当選した三反園だが、
当選記者会見を聞いてみると、期待が急速にしぼんでいきます。
「トイレなきマンション」の状態を解決する施策さえ見つからないまま
原発事故前の状態に「原発回帰」が進んでいくような不安感だけが残った選挙でした。
最近の三反園氏言動はこうした懸念が決して的外れではない、と思われる。
川内原発の一時停止を訴えて当選した三反園訓(みたぞのさとし)知事が、
有識者からなる県独自の「原子力問題検討委員会」の設置議案を県議会に提出した。
「検討会の場で皆さんに安全かどうかはかって、結果を見て総合的に判断する」
ということだが、議案の採決は12月16日だ。
しかし、定期検査で停止中の川内原発1号機が稼働するのは12月8日の予定だ。
これでは、運転再開に間に合わない。動いてしまった原発の安全を検討するよりも、
停止している原発の安全を検討する方が道理だろう。
設置は9月議会でも提案できたはずなのに、なぜ12月なのか。
原発を抱える道と県の大半が、自前で安全性を検証する専門家組織や制度を持つ。
しかし、九電の原発が立地する鹿児島と佐賀にはない。
「原子力問題検討委員会」で
「安全かどうかはかって、結果を見て総合的に判断する」というのなら、
なぜもっと早く議会の承認を得なかったのか。
(つづく) (2016.11.30記)
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