米小売り高増加が相場をリード、NYダウ最高値更新、一方、英国型変異ウイルス感染拡大、ロックダウン解除にジョンソン首相は慎重と英ＢＢＣ（学校で教えてくれない経済学）

米1月小売り高が前月比5.3%増（予想1.1%増）がリード、18日、NYダウは31,613ドル、90ドル、0.3%高、最高値を更新した。米FOMC議事録では「今後のインフレ上昇局面に備えてどのような下地を整えるかを巡って討議された」ことが分かった。S&P500，3,931、変わらず、一方、ナスダック、13,963、0.6%下げた。恐怖指数VIX,21.40,0.3%低下、米10年債利回り、1.285%、1.1%下落。NY外為では1ドル＝105.87円、0.1%安、1ユーロ＝127.48円、0.4%安、1英ポンド＝146.78円、0.4%安で取引された。1豪ドル＝82円、カナドル＝83円と原油相場回復を受けて両資源通貨が買われている。NY原油（WTI）はバレル61.23ドル、2.0%高、北海ブレント、同64.42ドル、1.7%高と続伸。米テキサス州大寒波襲来が影響した。NY金は続落オンス1，774.20ドル、1.4%安、一方、ビットコインは5万2，218ドル、6.3%高、過去最高値で取引された。NY株ではダウで住宅関連のホームデポ、280.92ドル、2.0%高とダウを38ポイント押し上げたと17日、ロイター電は伝えた。

ロイター電子版によれば「1月米小売りが伸びたが自動車、ガソリンを除くコア指数が6.0%増加した。外食、6.9%増（昨年1月、16.6%減）、自動車、3.1%増、電気製品、14.7%増、家具、12.0%増、オンライン販売、11.0%増（昨年12月、7.3%減）とそれぞれ大幅増加した。昨年前政権が実施した9,000億ドル（95兆円）財政支援、内一人600ドル現金支給が小売り増加に寄与した。さらに追加してバイデン新政権は1.9兆ドル（200兆円）、一人1,400ドル現金支給法案を議会に提出している。共和党は現金支給を600ドル維持案を出しているが何らかの妥協が成立すると見られる。1月小売り増に関連して現金支給分の4分の１は消費に回ったが多くが預貯金された。米国の貯金残高は2兆3，800億ドルに増えた。一方、パンデミックで抑制されていた分、春にかけて消費に回る。2月にかけて米国の感染者数は減少している。入院患者数も減少傾向にある。遅れていたワクチン接種も春にかけてピッチが上がる。飲食、対面サービスも順次再開される。ここ数ケ月にわたり米小売り高の押し上げが期待できると専門家は見ている」と伝えた。

18日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「新規の新型コロナウイルス感染者数は減少傾向にあるが新規感染のほとんどが変異ウイルスによると見られている。イングランドでは３月10日から学校再開を決めた。ジョンソン首相は「ロックダウン解除は慎重を期したい」と語った。ワクチン接種を3,500万人が終えた。70歳以上のほとんどが1回目の接種を終えた。」と伝えた。ドイツZDFは「全体の感染者は減少しているがドイツの新規感染者の22%は英型変異ウイルスが占める。「シャットダウン停止を求める意見が強まっているが再開したあと再びロックダウンする事態は絶対に避けなければならない」と英環境保健相は語った」と伝えた。日本時間朝8時半放送の米ABCは「米テキサス州に寒波襲来でマイナス18℃を記録した。石油施設が一時閉鎖された。ワクチン接種が中断された。同州で300万所帯が停電している。」と伝えた。韓国KBSは「17日、韓国の新規感染者数が621人確認された。変異ウイルス感染者は累計99人に増えた。」と伝えた。（了）