(学校で教えてくれない経済学)
NY原油WTI相場が20日、一時、バレル83ドルを超えた。年内90ドルの見方が出て来た。年の初めにはバレル50ドルだったから10か月で60%値上りだ。天燃ガスは原油換算で2倍になった。石炭価格が「つれ高」している。石炭に電力の50%強依存している中国が電力不足に見舞われ停電が相次いでいると伝えられる。米債券が売られ利回りが上昇した。相場の世界で俗にいう金利が「上がりたがっている」状態に入った。潮目が変ったと、頭ではなく身体(相場)が感じて自然に反応しているようだ。NY外為市場ではドル高・円安の流れが定着した気配である。日本はほぼ100%海外からエネルギーはじめ資源を輸入している。原油上昇と円安が同時進行すれば輸入コスト上昇からあらゆる商品にコスト高が発生する。ドル高・円安は輸出に有利である。しかし、日本のGDP500兆円の内、輸出は16%に過ぎないから国民経済にほとんど寄与しない。
国際情勢を見れば20日、北朝鮮が潜水艦から弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。英国と米国が緊急安保理事会開催を要請した。偶然は重なるものだが、阿蘇山が20日午前11時43分ごろ噴火した。地球全体から見れば日本も火山地震頻発のサイクルに既に入っていると専門家は見ている。国民の暮らし向きから見れば、物価が上昇して消費が増えない典型的なスタグフレーションの袋小路に入る状況がちらつき始めた。日銀は個人の預貯金が1,030兆円と発表した。お金は動かしてなんぼの世界である。お金は古来「お足」と呼ぶ。極論すれば、足が動かなくなれば生き物としては死を意味する。日本人は資産運用という言葉を聞くだけで身構える。一方、多事多難な時期になればなるほど、多くの企業はまさかの時に備えて内部留保の姿勢を崩そうとしない。企業家は、むしろ、ない袖は振れないと身構える。折しも日本は総選挙戦に突入した。政治の世界では声高に「分配」を叫んでいる。ただ叫ぶだけだから日本の景気が良くなるはずがない。
20日、NY市場でダウは35,609ドル、152ドル、0.43%高、S&P500、4,536,16ポイント、0.37%高、ナスダック、15,121、7ポイント安で取引を終えた。恐怖指数VIXは15.49,1.34% 低下した。米10年債利回りは1.660%と1.60%上昇した。NY外為市場では1ドル=114.31円、1ユーロ=133.16円、Ⅰ英ポンド=157.98円で小幅に主要通貨に対して円安が進んだ。NY原油相場はWTIがバレル83.61ドル、北海ブレント、同85.89ドルで続伸した。米週間原油在庫が予想の200万バレル増が41万バレル減、米ガソリン在庫は予想95万バレルに586.8万減少に素直に反応した。NY金はオンス1,782.90ドル、0.70%小幅高、ビットコインは6万5,840ドルと2.46%高と続伸した。
21日朝放送のロシアテレビは「新型コロナ感染者が過去最多、死者1,000人超えが続く。プーチン大統領は大統領令を発動し10月30日から11月8日まで国民の休日とし自宅待機を命令した。」と伝えた。英BBCは「コロナ感染者数が4万5,792人へ増加した。死者数は179人と少ない。」と伝えた。中国CCTVは「石炭増産を政府が指示した」と伝えた。(了)
NY原油WTI相場が20日、一時、バレル83ドルを超えた。年内90ドルの見方が出て来た。年の初めにはバレル50ドルだったから10か月で60%値上りだ。天燃ガスは原油換算で2倍になった。石炭価格が「つれ高」している。石炭に電力の50%強依存している中国が電力不足に見舞われ停電が相次いでいると伝えられる。米債券が売られ利回りが上昇した。相場の世界で俗にいう金利が「上がりたがっている」状態に入った。潮目が変ったと、頭ではなく身体(相場)が感じて自然に反応しているようだ。NY外為市場ではドル高・円安の流れが定着した気配である。日本はほぼ100%海外からエネルギーはじめ資源を輸入している。原油上昇と円安が同時進行すれば輸入コスト上昇からあらゆる商品にコスト高が発生する。ドル高・円安は輸出に有利である。しかし、日本のGDP500兆円の内、輸出は16%に過ぎないから国民経済にほとんど寄与しない。
国際情勢を見れば20日、北朝鮮が潜水艦から弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。英国と米国が緊急安保理事会開催を要請した。偶然は重なるものだが、阿蘇山が20日午前11時43分ごろ噴火した。地球全体から見れば日本も火山地震頻発のサイクルに既に入っていると専門家は見ている。国民の暮らし向きから見れば、物価が上昇して消費が増えない典型的なスタグフレーションの袋小路に入る状況がちらつき始めた。日銀は個人の預貯金が1,030兆円と発表した。お金は動かしてなんぼの世界である。お金は古来「お足」と呼ぶ。極論すれば、足が動かなくなれば生き物としては死を意味する。日本人は資産運用という言葉を聞くだけで身構える。一方、多事多難な時期になればなるほど、多くの企業はまさかの時に備えて内部留保の姿勢を崩そうとしない。企業家は、むしろ、ない袖は振れないと身構える。折しも日本は総選挙戦に突入した。政治の世界では声高に「分配」を叫んでいる。ただ叫ぶだけだから日本の景気が良くなるはずがない。
20日、NY市場でダウは35,609ドル、152ドル、0.43%高、S&P500、4,536,16ポイント、0.37%高、ナスダック、15,121、7ポイント安で取引を終えた。恐怖指数VIXは15.49,1.34% 低下した。米10年債利回りは1.660%と1.60%上昇した。NY外為市場では1ドル=114.31円、1ユーロ=133.16円、Ⅰ英ポンド=157.98円で小幅に主要通貨に対して円安が進んだ。NY原油相場はWTIがバレル83.61ドル、北海ブレント、同85.89ドルで続伸した。米週間原油在庫が予想の200万バレル増が41万バレル減、米ガソリン在庫は予想95万バレルに586.8万減少に素直に反応した。NY金はオンス1,782.90ドル、0.70%小幅高、ビットコインは6万5,840ドルと2.46%高と続伸した。
21日朝放送のロシアテレビは「新型コロナ感染者が過去最多、死者1,000人超えが続く。プーチン大統領は大統領令を発動し10月30日から11月8日まで国民の休日とし自宅待機を命令した。」と伝えた。英BBCは「コロナ感染者数が4万5,792人へ増加した。死者数は179人と少ない。」と伝えた。中国CCTVは「石炭増産を政府が指示した」と伝えた。(了)