伏せ焼き体験途中経過 の続きです。
4時起きで、5時15分炭窯に火を入れました。一時間ほどで、焚火をしなくてもやや茶色見を帯びた乳白色の煙がモクモクト上がるようになりました。空気口となる煙突を挿入して、たき口を土で塞ぎます。
空気口や煙突の開口面積を調節しながら、”消えない様に燃えないように”煙の温度を80~90℃に保つと煙が徐々に少なくなり色が白くなり、約10時間、さらに紫色を帯びてきました。
燃焼と炭を作ることの違いについて
この頃から、空気口をほとんど閉めた状態でも煙の温度が勝手に徐々に上昇するようになり180℃にもなります。1時間後、煙が青くなりさらに透明に近づきました。
空気口も煙突も全開にして約20分煙の透明度が上がった。炭窯の形状から煙突手前の隅が生焼け状態で残るので完全に透明にならないのだろうと想像しています。
19時30分 空気口はそのまま埋め、煙突は引抜き埋めます。
白老のこの付近は、地面を10㎝ほど掘ると1m以上下まで軽石ばかりです。どこからか、炭窯の内部に少しずつでも空気が入ると、炭窯の中に炭が残らず「灰」だけが残る事になってしまいます。いくつかの工夫をしましたが、「炭ができるか?灰ができるか?」 冷却後、炭を掘り出すのが「楽しみ??」です。
今日は一日やや強い雨なので明日以降になるでしょう。
炭焼き2日目は、煙の温度を定期的に測定し、空気口や煙突の開度を調節することが主な作業なため案外暇だ。だから色々な事を考える。
間伐が地球温暖化防止につながると言われますが、間伐された木がすべて山に放置されているのを国有林などで見かけます。山から出しても経済的に合わないからだそうだ。又、木の末の10㎝にも満たない細い部分は建築用材はとしても、パルプ(紙の原料)にもならないらしく山に放置される事が多い。薪としても好まれないようだ。山に放置された木は、やがて分解し二酸化炭素を放出します。ごく一部が土壌に蓄積されるだけだとも言われます。
又、植林しても直接的に地球温暖化防止につながるわけではなく、植えた木がCO2を吸収して大きくなり、その木材で家を建て、古くなって取り壊したら、ペレットや薪・炭など燃料として使い、その分化石燃料を減らして初めて地球温暖化防止につながるのではないだろうか? 地球上すべてを森林にする事も不可能だ??
なぜここで炭を焼くのか?? 山に捨てられる運命にあった木で炭を焼き、使う事により、炭を焼くために伐採される木が減れば地球温暖化防止につながる。などと屁理屈を並べてみたりします。
実際は、①亭主元気で留守がいい。②メタボが改善してピンピンコロリ… ③焼いた炭で、イカの一夜干し、アキサケやサンマの塩焼きを食べたい!!
森林は二酸化炭素を吸収しない
地球温暖化と間伐の関係について