白老には梅雨がある。今日も雨が降り続いています。
「土方殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」
オオアワダチソウの引抜き作業も今日で5日間止まっています。
7月27日 晴れ間を狙ってミズバショウを見てきました。
ミズバショウ(水芭蕉) と一部内容が重複します。
ミズバショウ(水芭蕉) サトイモ科 ミズバショウ属 多年草
分布:北海道~本州(兵庫県以北)
生育地;山地の湿地、北海道では平地の湿地にも生える。
和名の由来:花が終わったあとの葉が大きくなり、大きいものは1mにもなる。
これが、バショウ(芭蕉)の葉)に似ており(バナナの葉にも似ている)、水の中にあるからだという。
2015_0422 萩の里自然公園に接する湿地のミズバショウ
2007_0426
白い花弁のように見えるのは葉が変化した苞といわれるもので、仏像の背中にある光背のように見えることから仏炎苞と呼ばれています。
本当の花は中心部の黄色いところにたくさんついて(肉穂花序)います。
水芭蕉の花の詳細
4枚の花弁があり押し開くように下から雄しべが出ているようだ。
真ん中に雌しべがあるというがよくわからない。2007_0426
繁殖と増殖
風とハエの仲間により受粉し種で増える。仏炎苞はハエの為の風除けだろうか。
ザゼンソウ(座禅草)は、紫色の苞で囲まれた肉穂花序が発熱し、ほぼ20℃近くに保たれハエを呼び寄せる為ではないかといわれています
花の後はどうなる! 開花時期が過ぎるとほとんど注意して見る人は少ないのではないでしょうか。
2013_0618のミズバショウ 「和名の由来」が理解できます。
2013_0629肉穂花序は実になっていました。小さな突起:花が咲いた所。
2008_0729 種が熟したので崩れ落ちた。 丸い薄茶色の粒が種。
2013_0727 種の比重は水と同じでほぼ「1」らしい。
萩の里自然公園に接する湿地では、年々生育エリアが西へ広がっているように見える。
この湿地の西には排水溝や川が掘られたこともあり、大雨が降ると公園などから集まった水がゆっくりと西へ漂うと思われ、種は水に浮き漂い分布を広げるようだ。
水の無い所では動物に食べられ散布されるという。果実はヒグマが好むという。
種から花を咲かせるには4~5年かかるという。地下に太くて臭い根茎があり栄養繁殖もするらしいがまだ見ていない。
萩の里自然公園に接する湿地 2013_0727 大雨で洪水状態だった。
2008_1125 冬になる頃には来年の準備を終えている。経過も観察したい。
冬のミズバショウ 2013_0307