萩の里自然公園のオオアワダチソウとの戦いの様子は「萩の里自然公園お知らせブログ」に書かれていますが、
自宅の周囲で爆発的に増えています。
スーパーの空地
道路の縁石の隙間
近所の庭
以前は畑だったという高速道路付近の空地
数年前までは畑だった同じく高速道路付近の空地 栄養豊富なせいか人の背よりも高い。
ヨコスト海岸と隣接するヨコスト湿原
先日海岸清掃に参加しましたが、ほとんど気が付く人もいませんでした。
ハマナスの群落ももうすぐ席巻されるでしょう。
昨年湿原内部を少し歩いてみましたが、これ程になるとは?という感じです。
残念ながらヨコスト湿原はもう私達の手には負えないでしょう。
ヨコスト湿原には多くの昆虫も棲んでおり、渡り鳥中継地でもあります。
湿地や草原で子育てをする野鳥も観察できます。
ヨコストがオオワワダチソウに席巻されると植物だけではなく、
先ず、虫たちに影響が及ぶのではと思います。
次には、虫を食べる野鳥に及ぶと思います。
オオアワダチソウという一種類の外来生物によって、ヨコストの生物多様性が破壊され
ヨコストの生態系に大きな影響を及ぼすと思われます。
同じ仲間のセイタカアワダチソウは、自分の毒で自滅するとも言われます。
最近減ってきた?セイタカアワダチソウ(相模原市)
…アレロパシー物質は、他種だけでなくセイタカアワダチソウ自身の発芽も抑えてしまいます。
しばらくは地下茎で増えるセイタカアワダチソウの天下になりますが、これが何年も続くと
地中にアレロパシー物質が溜まり、セイタカアワダチソウは自家中毒を起こして生育が抑えられ、
自滅してゆきます。… と書かれています。
しかし、白老でのオオアワダチソウに「自滅」の様子はみられません。
10年以上前からこのエリアを席巻し続け、さらに周囲に勢力を拡大し続ける。
社台地域でのオオアワダチソウ
オオアワダチソウよりも大型で繁殖力が旺盛な植物、例えばオオイタドリなどに負けるのを待つしかないかもしれません。
白老から苫小牧市へ車で走ると、国道とJRの線路の間にも徐々に侵入しており、
ヨシが密生している部分や牧草地を除き、遠からず席巻されるのではないかと思います。
北海道外来生物データベース(ブルーリスト)によると、オオアワダチソウは、
北海道 A2 環境省 要注意外来生物 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)となっています。
北海道外来生物データベースの「カテゴリー区分」を見ると、
「A2 :本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種」となっています。
カテゴリーA2にはどんな生物が指定されているかというと、カテゴリー別検索 ~ A2 ~。 これらは白老にもある植物です。
ほとんど「生態系等へ大きな影響を及ぼして」はいない様に見えます。
室蘭市では、オオアワダチソウよりもオオハンゴンソウ(同じA2)がひどいそうです。
地域により違いがあることは明らかです。
白老で、そのオオハンゴンソウも静かに勢力を広げつつあります。
萩の里自然公園に侵入したオオハンゴンソウ
あちこちの道路の縁で目立ち始めました。
北海道が生物多様性保全条例を施行して、蛍で町おこしピンチ 北海道、ゲンジボタル規制対象に?
と話題?になっています。
規制対象にすれば、それで万事解決ならよいのですが、実効性が伴わなければ意味がありません。
北海道苫小牧市(ウトナイ湖)、オオアワダチソウの駆除、レンジャーによる野鳥観察など実施報告(日本旅行業協会)
白老では無理なのでしょう。 「自然がいい! 自然がいい!」と 念仏のように言いますが、危機を感じます。