なし崩し原発輸出 今日トルコとも署名 (東京新聞)
「首相の中東訪問には、過去最大規模の経済使節団が同行。経団連の米倉弘昌会長、国際協力銀行(JBIC)の奥田碩総裁のほか、トルコで原発受注を目指す三菱重工の宮永俊一社長、東芝の佐々木則夫社長らが参加している。」そうだ。
やはり、こういうことなのだろう。
国際協力銀行(JBIC)再分離・独立の根拠がわからない 原発輸出か?
国際協力銀行(JBIC) 融資のメニュー には、保証というのもあります。
ちょっと驚き トルコ トルコの原子力発電導入準備状況(JAIF 日本原子力産業協会)
<トルコの原子力発電導入準備状況の要約>
5.(アックユ・プロジェクト)
①トルコは2010 年5 月、地中海沿岸Akkuyu での120 万kW のVVER(ロシア製加圧水型炉)×4 基の建設・運転・保守等をロシアに発注した。
②これを受け2010 年12 月、ロシアの「ロスアトム」は、同プロジェクト実行のため100 %子会社「アックユ発電会社(AEG)」を設立した。露のプロジェクト遂行責任を維持するため、株式の51 %以上は保持する約束になっている。
⑤アックユ発電会社(AEG)は、建設、運転、保守、廃炉措置、使用済燃料・放射性廃棄物管理、損害賠償に責任を負う。AEG は、「廃炉措置」、「使用済燃料・放射性廃棄物管理」に各0.15 米セント/kWh の基金を積み立てる。これらの内容や条件を規定する「露土政府間協定(IGA)」が2010 年5 月に結ばれている。
6.(シノップ・プロジェクト)
①黒海沿岸のSinop での140 万kW 級原発×4 基程度建設の計画。
②同プロジェクトは、2010 年11 月に韓国が辞退し、12 月に日本と東芝に優先交渉権が来たが、2011 年3 月の福島事故で交渉が中断した。トルコは同じ地震国日本に耐震技術と事故教訓の反映を期待して交渉継続と発表した。
次はベトナム
ベトナムの原子力発電所建設に係る協力に関する日越政府間の文書(外務省・経済産業省)
(注)原子力発電所の建設を日本の事業者が担うことも明記された。
2 協力分野
両政府は、昨年10月の日越共同声明に明記された6分野(①事業化調査(FS)の実施、②低金利かつ優遇的な融資、③安全・先進的な技術の提供、④技術移転及び
人材育成、⑤使用済燃料及び廃棄物管理、⑥燃料供給)について、協力を行う。
①~④以外に、協力を行うとは何か?
原発輸出これだけのリスク(明石昇次郎)
…放射性廃棄物処理に関しては日本国内でもいまだ未解決のままだ。核燃料サイクル基地のある青森県だけはその候補から除外するということぐらいしか決まっていない。核燃基地を青森県が引き受ける「条件」がそれだったという。
もし日本と同様にベトナムでも最終処分場の建設が難航したら、菅首相は「日の丸原発」から出た放射性廃棄物をどうするつもりなのか。
ベトナム側から「確約」の確実な履行を迫られた場合、日本で核のゴミを引き取ることまで想定しているのか。ひょっとしたらベトナムは自国内に最終処分場を作るつもりは毛頭なく、使用済み燃料を日本に引き取ってもらうことで厄介な放射性廃棄物問題を片付けてしまう腹積もりなのかもしれない。
日本では使用済み燃料はゴミとではなく「資源」とされるからだ。最終的に日本はベトナムに金を払ってこの「資源」を引き取らされるかも知れない。