1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

大野和士指揮 東京フィルハーモニー交響楽団

2007年08月10日 | Weblog
ずっと前から楽しみにしていた大野和士さん。
今日がオケ、日曜日はレクチャーコンサートです。
うきうき。


東京オペラシティコンサートホール

大野和士(指揮)
小山実雅恵(ピアノ)
東京フィルハーモニー交響楽団


R.シュトラウス:交響詩《ティル・オレインシュピーゲルの愉快ないたずら》op.28

ショパン:ピアノ協奏曲第2番へ短調

ベルリオーズ:幻想交響曲~ある芸術家の生涯のエピソードop.14


チケットは完売でした。
入り口には「チケット譲ってください」のプラカードを持つ人も(友人目撃談)。
夏休みだからか、小学生連れの家族も見かけました。
私は子供の頃、こんな立派な演奏会に来たことなかったです。

開演して、まず大野さんが一人で登場しました。
客席は拍手喝采。
曲目解説のオープニングトークでした。
こうして指揮者が直接語ってくれると、より一層興味深く聴くことができます。

演奏に関してはうまいこと書けません。
とにかくすごかった。
東京フィルを普段から見ているわけではないんですが、奏者のテンションは明らかに通常より高いと思いました。

プログラムの一部を引用すると

「内に秘めたパッションでそうした予定調和の世界を突き抜け、”何かにとり憑かれたような”テンションをもって百戦錬磨のオーケストラ・プレーヤーたちを惹きつけてしまうカリスマ性」

大野さんがそこにいるだけで、全員が実力以上のものを発揮できるような、そんな感じがします。
客席にいる私ですら、できないことができるような気がしてしまうのです。
パイプオルガン側の席だったら、ずっと大野さんの表情も見えてどんなにか楽しかったろうと思います。

ピアノコンチェルト以外は大野さんはスコアを見ません。
ベルリオーズは約50分の大曲です。
頭の中はどのようになっているんでしょう・・・。

小山さんと大野さんは、芸大時代の同期だとか。
演奏のあとは、握手ではなくて、ハグ&キスでした。

ベルリオーズの4楽章「断頭台への行進」は、高校時代の定期演奏会で、吹奏楽部が演奏した曲で、とても印象に残っています。
当時は、てっきり吹奏楽用の曲だと思っていました。
懐かしく、そして、本当は(?)こうだったんだ、という発見もたくさんあり、釘付けになりました。

あまりの熱演のせいか、コンマス氏の楽器に不具合が生じたようで、2プルト裏側の人の楽器と交換。
それから順送りに楽器を回して、最後の人は舞台袖に下がりました。
まだ5楽章が残っているのに。
せっかくの大野さんの指揮なのに。
どんなに無念なことでしょう。

もう戻ってこないかと思ったら、5楽章の終盤に帰ってきました。
よかったよかった。

演奏が終わったら、割れんばかりの拍手とブラボー、スタンディングオベーションでした。
何度も呼び返しがありましたが、アンコールはなし。

オケの人が退場し終わった頃、また大野さんが舞台に出てきてくれたので、さらに盛り上がりました。

こんな演奏会が、たったの5千円(一番いい席)。
この前の伊東四朗が7千円。
いや、比べるのがおかしいですね。

とにかく意外と安かったのに驚きました。
本当に価値のある5千円でした。


今日は万歩計忘れました。
かなり歩いたんだけど、残念。
昨日は8900歩。
コメント (2)
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