1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

全身で聞こう

2007年08月19日 | Weblog
合奏の練習で、指揮者が話をしている間、音を出してる人って必ずいますね。
チューニングは別として(これもできるだけ小さい音で手早く済ませてほしい)、難しい箇所をさらうとか、悪い習慣だと思います。
他のパートについての話でも、知らん顔をしないで聞いておくべきですね。一緒に同じ曲を演奏するんですから、無関係ということはないはず。

一生懸命説明しているのにメンバーが顔をあげないと、本当に理解してもらえてるのか不安になるものです。
まず全身で聞いて(表情からも伝わることはあるので)、それから譜面に書き込むなり質問するなり、そうしたらいいと思うんです。

これはいつどこにいっても、思うことです。
でも、大人ばかりの集まりの中でこういうことって改めて言いにくい。
OB会でなら言えるかな。

偲ぶ会(OB演奏会)もいよいよ近づき、かなり仕上がってきました。
正直、ここまで弾けるようになるとは思わなかったです。
ブランクの長い人が多いので、始めるまでは(いや、その後も)不安が大きかった。
みんなのがんばりには、本当に驚きました。

気分を良くして、練習後は「プレ決起集会」へ。
1回目の決起集会はとっくに済ませましたが、本番が近づいたので、改めてやろう、と。
今日はとりあえず行ける人だけで決起。
学生時代を共に過ごした仲間というのは、何年経ってもいいものです。
楽しかった。

うれしかったのは、ギターの先輩が、この練習に参加してマンドリンが好きになったと言ってくれたことです。
現役時代、実はマンドリンが好きじゃなかったそうです。
大きくかき鳴らしたトレモロの音が嫌いだった、と。
そういう認識を変えてもらえて、よかったです。

今回の突然の演奏会の呼びかけに賛同して集まったOB、参加を決めた理由はそれぞれのようです。
今でも活動を続けている人はごく自然の流れですが、現役時代に悔いが残った人、当時が懐かしくてもう一度弾きたくなった人・・・。
ちょっと意外な人がたくさんのOBに声かけをしてくれたり、この演奏会のために楽器を買ったり、そんなみんなの力を結集して、演奏ができることがとてもうれしいです。

でもなにより、最大の力は、亡くなった高橋勝司先生。
音楽を愛する気持ちは、先生が私たちに残してくださった大きな財産なんです。
という話を、今日の帰りの電車で先輩としていて、なんだかもう泣きそうになってしまった。

コメント (10)
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