1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

大野和士 オペラ・レクチャーコンサート

2007年08月12日 | Weblog
去年に引き続き、大野さんのレクチャーコンサートに行ってきました。

神奈川県立音楽堂

大野和士の
オペラレクチャーコンサート
テーマは《愛の二重唱》!

ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より
第1幕「裏切られた父の眠る墓で」

プッチーニ『トスカ』より
第1幕「マーリオ!~ああ、あの眼」

バーンスタイン『ウェストサイド物語』より
第1幕「トゥナイト」

ワーグナー『さまよえるオランダ人』より
第2幕「遥かに過ぎ去った時代からのように」

プッチーニ『蝶々婦人』より
第1幕「夜になった・・・」

ソプラノ
緑川まり
平井香織
森岡紘子

テノール
志田雄啓
樋口達哉

バリトン
泉 良平


先日のオペラシティと同様、今日も客席は人でいっぱいでした。
大野さんがピアノを弾き、歌の合間に解説をする、という形式。
前回も思ったんですが、大野さんはハンドマイクを使うので、とても大忙しです。
しゃべって、マイクを置いて、ピアノを弾いて、譜面をめくって、時には指揮をし、またマイクを持って・・・。
ピアノ弾き語りの人のようにマイクをセッティングするか、ミュージカルの人のように小さいマイクを頭に装着したらどうだろう。胸元のピンマイクでもいいと思いますが。

そんな不自由はものともせず、大野さんは大いに語り、舞台を動き回ってアクションもし、サービス精神旺盛です。
素人には難解なオペラも、大野さんの解説があるととても興味深く身近に感じることができます。
オーケストラの部分がヒロインの気持ちを表現しているところとか、他の部分で使われたテーマが形を変えてまた出てくるところとか。

一番おもしろかったのは「トスカ」かな。
逆にちょっと退屈だったのは「オランダ人」。
「ウェストサイド物語」は、ジャズの音が加えられていることによって、「自分ではどうすることもできない運命」を表しているそうです。

それにしても、声楽の方というのは大変ですね。
歌がうまいだけでなく、イタリア語、ドイツ語、そして演技までこなすんですから~。
それにオペラの場合は容姿(体型)も重要だろうと思います。
はかなげな役を重量級の方が演じるのはイメージ違うでしょうし。
絶世の美女、色男、という役なら、やはり観客が納得するような外見でなければ。

大野さんはサービス精神旺盛で、あれもこれも言いたい、聞いてほしい、歌が素晴らしかったからここからもう一度・・・という具合で、最終的には終演時間が予定より40分も延びました。
予測不可能な方なんですね、きっと。
舞台袖ではスタッフがハラハラしていたかもしれません。

それにしてもオペラの中の男女というのは、好きになったり裏切ったり、もう生きるか死ぬかの大騒ぎなんですね。
そうじゃなければ、物語にならないのかもしれないけれど・・・

トスカはものすごーく嫉妬深くて「面倒くさい」女のようですが、カヴァラドッシはそんなところにもメロメロなんだからなぁ。
恋愛とは、そういうものなのかもしれません。


今日は7800歩。
昨日は7200歩。

コメント
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