パッとしない天気が続いている。
曇っているが降りそうにはなかったので、折り畳み傘を持って歩きに出た。
(セミ)
歩く途中でセミが道路に仰向けになっているのに出くわした。
死んでいるのかと思って手に取ると少し動く。
おいおい死んだふりか?
ただ道路の中央付近なので、車に轢かれて短い一生を終わるのは本意ではあるまいと摘んで道路脇に寄せた。
道路脇の地面に降ろした途端にパタパタと羽根を動かし数メートル飛んだ。
そう言えば、去年のブログに玄関先で仰向けのセミが摘んだら起き上がって飛んでいったと書いている。
それに、梅雨明けが早くかったので蝉の声が煩いなどとも書いている。
さて今年は、梅雨明けを待ちきれぬセミが顔を出したというところか。
・・・・・
近くの田んぼの横を通ったら、小石と見誤りそうなタニシが沢山いた。
(タニシ)
水害で流れ込んだ小石と勘違いしそう。
ジャンボタニシの幼い貝で、戦後食用として持ち込まれた外来種が増えたもの。
日本では越冬できないので、土の中で田植えの直前まで死んだふりをしている。
寒零時に田起し等をして、病害虫の駆除など真面目にやる農家の田んぼには少ない。
田植えの直前まで、一度も耕さないような田んぼには多く発生する。
セミもタニシもなかなか役者で、死んだふりが上手い。
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グルリと回って、小さな蓮池の横を通る。
(蓮)
やたらとカメラでパチパチやっている夫婦に出会った。
「大きな蓮の池があると聞いてきたのだが・・・」と問われた。
確かに町の外れには、大きな蓮池がある。
先般の地震で活断層が地表面に露出して、天然記念物として残してある断層の近くである。
大蛇伝説のあるこの池は、伝説そのものが活断層とは無縁ではなさそうな雰囲気の池。
ただ、今回の線状降水帯による記録的豪雨のため、接近経路の川沿いの県道が陥没し通行止め。
迂回の小径は、何ルートもあるが教える方も聞く方も難しいルートで、そこも通れるかは不明と答えて諦めてもらった。
豪雨の後の道案内は、よほど注意が必要なのである。
「セミ・タニシそれに日本も死んだふり」・・・しろ猫
「選挙まで死んだふりしてやり過ごす」・・・しろ猫
おそまつさま・・。