カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

「ひまわり」を眺めると・・。

2023-07-13 16:16:47 | 人声人語

 日々刻々と天候が変化する毎日である。

 今日は気温の上昇が約束された日である。

 所用で出かけた道すがら、道路の脇でヒマワリ畑がチラッと見えた。

 帰り道は、遠回りになったが道路脇に車を駐めてヒマワリ畑を眺めた。

 

 (道路脇のヒマワリ畑)

 ヒマワリの栽培もいろいろな目的があるのだろう。

 大リーグの選手やコーチなどが、ヒマワリの種の殻をプッと口から吹き出すのをよく目にする。

 

 鑑賞が目的なら、それなりの準備がなされている筈で、ここは接近するのさえ足元が覚束ない場所だった。

 ヒマワリと言えば、ウクライナの国花だそうでソビエト連邦華やかりし頃、イタリア映画の「ひまわり」が撮影された場所らしい。

 マルチェロ・マストロヤンニ分するイタリア兵が東部戦線に送られ捕虜となり、現地の若い女性との間に子供も出来て、それなりに生活しているところへ、イタリアに残されていた妻ソフィアローレンが訪ねていくというストーリー。

 当時のソ連で撮影されたイタリア映画ということで1967頃の公開時はそれなりに騒がれた映画である。

 マストロヤンニもソフィアローレンも独特の個性派俳優で私は好きだったが、この「ひまわり」に関しては、ありふれた恋愛物語のようで個人的には面白くなかった。

 当時、この映画を見に行った理由は、現地妻役の女優に興味があったからである。

 トルストイの原作「戦争と平和」は、当時のソ連が国家をあげて作り上げたもので、ナターシャ役の若い女優が当時若かった私はとても好きだった。

 この作品は、第1部の公開から完結編まで5年くらいが経過しており、ナターシャ役の女性も作品の中のナターシャと同じく年をとっていくという構想に、当時のソ連の意気込みを感じた。

 成長した完結編のナターシャを見るため、映画館に足を運んだものだった。

 そのナターシャ役(リュドミラ・サベリーエワ)が出演しているというので伊映画「ひまわり」を見に行ったのだ。

 当時は撮影地は、ウクライナとだけソ連も発表していた。

 ・・・・・

 平和な日本のヒマワリ畑を見ながら、東部戦線の戦後を描いた映画のヒマワリ、そして今まさに侵攻されているウクライナの国土に咲くヒマワリへと思いを巡らす。

 花も、咲く場所によって、咲く時代によってこうも違うのかと。

 ソビエト抑留という言葉は、遠い国の話ではないのだ。

 夏のヒマワリと、厳冬のシベリアと・・。

 「戦とは父が帰って来ないこと」・・・しろ猫

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コメント
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