人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

喜ばしきおとずれは突然に

2014-09-28 16:29:45 | 覚醒
「寅さん、人間は何のために生きているのかなあ?」
「そ、そりゃあおめえ…こう、ああ生きていてよかったなあ…って事が有るだろ! そんなのに会うために生きてんじゃねえのかなあ…」
映画「男はつらいよ寅次郎物語」のエンディングで満男と寅さんが確かこんなやり取りをしていました。
「さすがは寅さん! 人生の巨匠だ!」
と言いたいところですが、実はこれ例によって旅先で知り合った、訳ありの女が泣きながら寅さんに話していたのをパクッたのでした(笑)
いやあ、しかし私にとっては忘れられないセリフです。
全くその通りじゃないですか?
しかし、その人生の喜ばしきおとずれは何時か遠い先にやってくるのでしょうか? 
私にも何度かそんなおとずれが有ります。
ある時は「今日はタダで済みそうにない」「今日は特別な日になりそうだ」と予感がある場合もありますが、
その日はまるで晴天の霹靂のようでした。
私が初めて、人生の裏側へと足を踏み入れてしまった日です。
ある夏の夕暮れ時の事でした。
朝から熱っぽく、体調が悪いので会社を早退しようと立ち上がった瞬間、
何やら目の前が真っ暗になったかと思ったら、
閃光のようなものが私の全身を貫き、
肉体、思考の機能を奪ったのでした。…
私はその時辛うじて保たれていた意識までもが失われてしまうのか、と思いきや…
今まで全く感覚されていなかった意識が突如目覚めたのでした。
「これは夢なのか?」
いいや、そうではありません!
それまでの20数年間の私の人生の全てと思われていたものこそが、夢だと気づかされたのです!
その時何を感じ、気付かされたかは到底ここで語ることは出来ません。
ただ、そう豊かでないこの人生で起きたあらゆる「楽しいこと、悲しいこと、苦しいこと、あんなことも、こんなことも…」
全てが輝いていました。
だって、全てはその瞬間に繋がっていたから…

やがてその「精神的暴風雨」が過ぎ去り、再び重く、無機質な日常に戻ると、
「あれは一体何だったのだろう?」
「夢か、現か?」などの思いがもたげだししばらく自分の身に起こった事が理解出来ずにいました。
うんと沢山修行でもしたり、信仰深くしてればそういう事も有るかも知らないが…これは何かの間違いでは?
でもハッキリと感じていたことは「今まで死のうと思ったことも有ったけど、生きていてホントによかったなあ」
という事です。
こういう人生の裏側に入り込むことは何時、誰に起こるか分かりません。
今がそういう時代なのです。
ひょっとして熱中症からそのまま行っちゃう、なんてことも…(前回参照)
コメント
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