(つづき)
福岡県小郡市の「イオン小郡ショッピングセンター」バス停。

店内でもバスターミナルの存在が告知され、

西鉄のバス停が立ち、

折り返し場には西鉄バスが待機しているが、

乗り入れるのは、西鉄小郡駅との間で運行されるシャトルバスのみであり、

もともと3月末までの予定だったものが「しばらくの間」延長して運行されているだけというかなり不安定な状況。
4月から小郡市のコミュニティバスが乗り入れる予定だったのだが、「諸般の事情」により実施が延期となっており、現時点でもその去就に関するアナウンスはなし。
“諸般の事情により増便します”とか“諸般の事情により期間を延長します”などとは普通は言わないため、「諸般の事情」というのは、“あまり良くない理由があるんだけど、それは大々的には言えないから、どうか聞かないでやってください”的なニュアンスがあると思うのだが、どんな「諸般の事情」があったのだろうか。
地元の商業者の団体などから「中心商業地の衰退に拍車をかけるようなことに行政が手を貸すことはやめよ!」と、反対意見が出た…みたいな感じかと推測するのですがいかがでしょう。
ただ、現状の小郡市コミュニティバスがイオンに乗り入れたところで、市内の商業構造に大きな影響を与えることはなさそうですが。
以前の記事で、「大型商業施設」と「路線バスのネットワーク」の関係性について、
“「イオンモール福岡ルクル」(開業当初は「ダイヤモンドシティ福岡ルクル」)には、西側から「32番」(現在は「30番」)「空港~ルクルの無番」が、東側から「36番」が乗り入れることにより、バス路線がつながった。
「イオンモール直方」には、北九州市側から「53番」、直方市側から「直方バスセンター~イオンモールのシャトルバス」などが乗り入れることにより、ここでもバス路線がつながった(ルクルのほうは、のりばがかなり離れてますけど)。
「野芥交差点~田隈小学校前交差点」「干隈交差点~東七隈交差点」「東比恵交差点~瑞穂交差点」「中津口交差点~三萩野交差点」…など、路線の廃止や大幅な減便により、路線やバス停単体ではなく、それらを総合体としてみた場合の「使い勝手」が悪くなるという事態(このブログではしばしば「ネットワークの崩壊」という言葉で説明している)が進む中、「イオンモール」のような大型商業施設は、逆に、ネットワークを構築する作用をもたらすといえ、バスが今後生き残っていくための頼みの綱(ネットなので“頼みの網”でしょうか)といえるのかもしれない。”
と書いたのだが、ここ小郡では今のところそのような気配はなし。
鳥栖の「15番」、筑紫野の「17番」、久留米の「22番」あたりが、ここ「イオン小郡」で結節…みたいな話は夢物語でしょうか。
(つづく)
福岡県小郡市の「イオン小郡ショッピングセンター」バス停。

店内でもバスターミナルの存在が告知され、


西鉄のバス停が立ち、




折り返し場には西鉄バスが待機しているが、


乗り入れるのは、西鉄小郡駅との間で運行されるシャトルバスのみであり、


もともと3月末までの予定だったものが「しばらくの間」延長して運行されているだけというかなり不安定な状況。
4月から小郡市のコミュニティバスが乗り入れる予定だったのだが、「諸般の事情」により実施が延期となっており、現時点でもその去就に関するアナウンスはなし。
“諸般の事情により増便します”とか“諸般の事情により期間を延長します”などとは普通は言わないため、「諸般の事情」というのは、“あまり良くない理由があるんだけど、それは大々的には言えないから、どうか聞かないでやってください”的なニュアンスがあると思うのだが、どんな「諸般の事情」があったのだろうか。
地元の商業者の団体などから「中心商業地の衰退に拍車をかけるようなことに行政が手を貸すことはやめよ!」と、反対意見が出た…みたいな感じかと推測するのですがいかがでしょう。
ただ、現状の小郡市コミュニティバスがイオンに乗り入れたところで、市内の商業構造に大きな影響を与えることはなさそうですが。
以前の記事で、「大型商業施設」と「路線バスのネットワーク」の関係性について、
“「イオンモール福岡ルクル」(開業当初は「ダイヤモンドシティ福岡ルクル」)には、西側から「32番」(現在は「30番」)「空港~ルクルの無番」が、東側から「36番」が乗り入れることにより、バス路線がつながった。
「イオンモール直方」には、北九州市側から「53番」、直方市側から「直方バスセンター~イオンモールのシャトルバス」などが乗り入れることにより、ここでもバス路線がつながった(ルクルのほうは、のりばがかなり離れてますけど)。
「野芥交差点~田隈小学校前交差点」「干隈交差点~東七隈交差点」「東比恵交差点~瑞穂交差点」「中津口交差点~三萩野交差点」…など、路線の廃止や大幅な減便により、路線やバス停単体ではなく、それらを総合体としてみた場合の「使い勝手」が悪くなるという事態(このブログではしばしば「ネットワークの崩壊」という言葉で説明している)が進む中、「イオンモール」のような大型商業施設は、逆に、ネットワークを構築する作用をもたらすといえ、バスが今後生き残っていくための頼みの綱(ネットなので“頼みの網”でしょうか)といえるのかもしれない。”
と書いたのだが、ここ小郡では今のところそのような気配はなし。
鳥栖の「15番」、筑紫野の「17番」、久留米の「22番」あたりが、ここ「イオン小郡」で結節…みたいな話は夢物語でしょうか。
(つづく)