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頚動脈ステント留置術中の脳保護について

2009年11月13日 | 脳梗塞
頚動脈ステント留置術において脳に血栓を飛ばさないようにする工夫についてお話しします。
これには現在3通りがあります。
1)風船で狭窄より心臓側を止める
2)風船で狭窄より脳側を止める
3)フィルターで脳側を保護する
上の図は、この3)にあたります。
脳に血流を流しながら治療できるのが、このフィルターデバイスのいいところです。
海外にはこのタイプの製品がたくさんあるのに、なかなか日本に導入されずやきもきしていました。
ジョンソンアンドジョンソン社が上の図のフィルターデバイスを導入してくれたおかげで、この頚動脈ステント留置術が日本でも認められた治療になりました。保険で行えるようになったのです。

さて、上の図を見てもどういう具合に使うかちょっと分からない方もおられるかと思います。
ホームページに動画があるのでぜひご覧になってください。
http://www.e-oishasan.net/site/yoshimura/treat03.html

分かりましたか?
この器具は画期的で、実際日本で多くの患者さんに使われています。
コメント (3)
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