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脳卒中にならない5か条 その三「危うきを避け」高脂血症

2011年03月05日 | 脳卒中
次は高脂血症です。
採血をした時に、コレステロール値は気になりますよね。
でもそもそもコレステロールって何でしょう?
実はコレステロールというのは決して悪いものではなく、私たちの体の中にあるさまざまな細胞の膜やホルモンなどの原料であり、体を維持するために必須なものなのです。

さてこのコレステロールですが、これは「油」なので、そのままの形では水(血液)に溶けません。そのため水と親和性のある蛋白と結合し、水に馴染みやすい安定な形態(リポタンパク)として、血液中に存在しています。コレステロールはこのリポタンパクの比重によって、5つに分類されています。

その中で体に悪い成分があるのをご存知でしょうか?
従来は、総コレステロール値が高いことが悪いとされてきましたが、最近では総コレステロール値よりも「悪玉コレステロール」と言われるLDLの値が重要であることが知られています。
上の図のように、LDLは動脈硬化を進行させるからです。LDLは脳卒中だけでなく、全身の血管病の大敵です。
しかし私たちの血液の中には善玉コレステロールといわれるHDLもあります。HDLは血管の中を掃除してくれる味方です。

ですから、悪玉であるLDLを減らして、善玉であるHDLを増やしたい!
そのためにはどうしたらいいのでしょうか?
コメント (3)
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