脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
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水うちわ

2011年07月11日 | 閑話休題
みなさん、水うちわってご存知ですか?
ここ岐阜で作られる伝統的なうちわで、雁皮紙(がんぴし)という非常に薄い和紙の上に、天然のニスが塗られており、透明感があって涼しげなうちわです。
水のように透明で繊細な外観であることや、船遊びの際に長良川の水につけて扇いだという説話から、水うちわと呼ばれるようになったようです。
かつては万国博覧会にも出展されたということですが、職人がこつこつと作るのみで、雁皮紙も手に入りにくかったため数も少なく、あまり脚光を浴びてきませんでした。
しかし最近、エコブームにのってこのうちわが注目されています。なんと言ってもきれいですしね。

明日、「徹子の部屋」でこの水うちわの唯一の専業職人さん(住井さん)が紹介されます。実はこの水うちわ、作成しているのは日本でわずか3カ所で、そのうちの2カ所の絵を描いているのは私の知り合いなのです。それを使って実際にうちわを作る職人さんが今回取材される住井さんです。
時間があったらぜひ見てください。(7月12日午後1:20~1:55 テレビ朝日)

ちなみにこの住井さんは本当に職人気質の方で、儲ける気がまるでなく、値段も安く、店頭でしか販売されないそうです。しかしこのうちわ作りの第一人者ですから、周りが諭してなんとか出演の了承を得たということです。ですから基本的に店頭販売のみだそうですが、下記HPから一応購入できるようです。ただし数に限りがあるようですが...
http://www.ccn.aitai.ne.jp/~gf-utiwa/



コメント (7)
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札幌脳血管内手術手技研究会

2011年07月11日 | 学会/研究会
土曜日に札幌で講演をさせて頂きました。
演題名は「VRDを安全に使うには?」。
新たに日本で使用可能となった動脈瘤塞栓術におけるVRD(vascular remodellling device)。これまでのコイル塞栓術では治療できなかったネックの広い動脈瘤が治療可能となり全世界で大きな注目を浴びています。
ただし、このVRDと呼ばれるステントを併用して血管内治療を行うには、これまでの動脈瘤塞栓術とは違った注意点があります。今回は、テクニカルな面と全身管理の面から、私たちが行っている工夫について紹介しました。
血小板凝集能を測定することが一つのカギですが、こういった知識は普段の脳神経外科診療とは方向性が違うため、別に知識の習得が必要です。
「血液をさらさらにする」という言葉は良く聞きますし、一見単純なことですが、実は非常に奥が深いのです。今後も興味を持って取り組んで行きたいと思っています。

今回、講演にお招きいただいた函館新都市病院の原口浩一先生はじめ、関係者の方々に心より御礼申し上げます。
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