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アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬

2011年08月17日 | 脳卒中
次にアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。
名前からして難しいですよね。一般の方は何のことか分からないと思います。
私が知る範囲で出来るだけ分かりやすく説明してみます。

私たちの体は血圧を一定の値に調節する機能を持っています。
血圧が下がるとすぐに腎臓からレニンという物質が血中に出されます。
レニンはアンギオテンシノーゲンという物質に働き、これを1型から2型に変えます。
2型は血圧を上げる作用を持っているので、すぐに血圧が上がる、というわけです。
うまく出来ていますね。

もう少し詳しくお話しすると、このアンギオテンシンⅡが血圧を上げる仕組みは
1)血管平滑筋収縮
2)アルドステロン分泌による腎臓でのナトリウム再吸収
の2つの機序によります。

これについては次回もう少し説明します。

代表的な薬品名
カプトリル、ロンゲス(ゼストリル)、レニベース、アデカット、インヒベース、コバシル、タナトリル(ノバロック)、コナン、エースコール、チバセン、プレラン(オドリック)

主な副作用
空咳、発疹、味覚異常、尿蛋白、高K血症、血管浮腫等
腎機能悪化、妊婦には使用不可

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