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脳動脈瘤 その6 脳動脈瘤の種類 (形による分類)

2019年12月10日 | 動脈瘤
今回は脳動脈瘤の種類についてお話ししたいと思います。
というと、「え?動脈瘤にも種類があるのですか」という方がおられるかもしれません。
しかし、「特殊なタイプの動脈瘤だと言われたので受診しました」という方もいらっしゃいます。

                   

なぜ動脈瘤の種類を知るのが重要なのか?それは破裂などの危険率が違うからなのです。
それでは脳動脈瘤の種類をいくつか紹介します。

まず形により2つに分かれます。
1)嚢状(のうじょう)動脈瘤
2)紡錘状(ぼうすいじょう)動脈瘤

1)嚢状(のうじょう)動脈瘤の方が多く、一般的です(図)。嚢(のう)というのは袋ということですから、袋状に膨らんだ動脈瘤ということになります。つまり、血管からぷっくりと外に向かって膨らんでいる動脈瘤で、破裂しやすいとされています。
2)紡錘状(ぼうすいじょう)動脈瘤は血管が全体に膨らんでいるものを指し、比較的破裂しにくい形とされています。ただし大きくなると圧迫症状を起こしたり、破裂することもあります。

嚢状動脈瘤については破裂率なども詳しく調査されており、手術もよく行われています(のちに詳細に解説します)。
一方、紡錘状動脈瘤は見つかっても破裂率が低いため様子を見ることがほとんどです。
ただし前述のように増大する場合などには治療を考慮することがあります。

まず形による分類を理解してもらえましたでしょうか?
次は原因による違いについて紹介します。

                    
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