水頭症について説明する準備段階として、まず脳脊髄液について説明します。
私たちの頭の中にはお水があり、脳脊髄液(のうせきずいえき)または髄液(ずいえき)と呼ばれています。以前、医学生に「髄液って血液が混じったような赤色ですか?」と聞かれたことがあるのですが、本当に透明なお水なのです。不思議ですけど、涙のようなものと考えると納得がいくかもしれませんね。
さてこの髄液、脳の中の脳室という部屋で産生され、脳の中をめぐった後、外側に出て脳の表面を回った後、くも膜顆粒というところから静脈に出ていきます(上図)。1日の産生量は約500mlとされていて、成人では脳室の体積が180ml前後とされているので、1日に3-4回 入れ替わると言われています。脳の中も外も綺麗な水で満たされているのです。
さて、髄液の流れ道のどこかがブロックされると、どんどん水がたまってしまい、脳室の中の圧力が高まってしまいます。この状態を水頭症と呼びます。
次回は水頭症の病態についてお話しします。
私たちの頭の中にはお水があり、脳脊髄液(のうせきずいえき)または髄液(ずいえき)と呼ばれています。以前、医学生に「髄液って血液が混じったような赤色ですか?」と聞かれたことがあるのですが、本当に透明なお水なのです。不思議ですけど、涙のようなものと考えると納得がいくかもしれませんね。
さてこの髄液、脳の中の脳室という部屋で産生され、脳の中をめぐった後、外側に出て脳の表面を回った後、くも膜顆粒というところから静脈に出ていきます(上図)。1日の産生量は約500mlとされていて、成人では脳室の体積が180ml前後とされているので、1日に3-4回 入れ替わると言われています。脳の中も外も綺麗な水で満たされているのです。
さて、髄液の流れ道のどこかがブロックされると、どんどん水がたまってしまい、脳室の中の圧力が高まってしまいます。この状態を水頭症と呼びます。
次回は水頭症の病態についてお話しします。
脳のこと、病気柄結構知っているつもりでしたけど、脳室という場所があること初めて知りました。
入院中、一度は髄膜炎のため、二度目は試し?にドレナージを抜いてみたんですが、結局は水頭症の症状?が現れてしまうということで、シャントの手術を受けました。
一度、水頭症になってしまうと(シャントを受けてしまうと)元には戻らないのでしょうか?(決して悲観しているわけではありません~)
くも膜下手術後に、脳室の拡大を指摘されました。
なんとなくの腫れぼったさと、めまい感はあるものの、3大症候はでていないのでそのまま放置しています。
1年が経ち、主治医からは『今後(髄液の滞留は)良くなることはないけれど、悪くもならない』と言われました。
そういうものですか?
それから、この状態では水頭症とは呼ばないのでしょうか?
また一旦シャント手術を行うと、一生、入れっぱなしにすることがほとんどです。ただ、何らかの事情で以前に入れたチューブを抜かざるを得ないことがありますが、意外にも抜いても大丈夫だったということがあります。抜くのにも手術が必要ですし、抜いて水頭症が再発した場合には再手術になりますので、チューブを留置して問題がないならそのまま出良いと思いますよ。
良くなるかどうかについてですが、一旦手術しようかどうしようか迷ったものの、結局、長期にわたり手術を行わずに様子を見ている方が複数おられます。ですから少しずつよくなることもあると、私は感じています。