さて今回はいよいよ脳動脈瘤をコイルで塞栓する治療を紹介します。
脳動脈瘤は脳の血管がふくらんだ状態のことです。壁が薄くなっていることが多いため、時に破裂してくも膜下出血を起こします。一度破裂すると再破裂することが多いため、その予防のために動脈瘤内にコイルを詰める治療が行われます。
コイルは主にプラチナ合金で出来ていますが、金属とは思えないほど柔らかいものです(図1)
非常に細い金属繊維を編み込むように巻いて作成してあるので、金属というより糸に近いイメージです。
またこのコイルは自然に丸くなるよう形状記憶加工されています(図2)。
このためそれぞれの動脈瘤に合うサイズや形のものを選んで使用すれば、うまくフィットします。
マイクロカテーテルが動脈瘤の中に入ったら、ゆっくりとコイルを挿入していき、入りきったら通電して切り離します。このようにして次々にコイルを入れていき、しっかりと詰まったら治療は終了です(図3)。
この方法では頭を切る必要がありません。そして、脳に触れずに脳動脈瘤を治せます。足の付け根から管を入れるだけですし、簡単な症例では局所麻酔でも治療可能で、体にやさしい方法です。
従来の開頭手術と比べて利点が多いように思われますが、実際にその効果は科学的に証明されています。次回、その詳細を紹介します。
脳動脈瘤は脳の血管がふくらんだ状態のことです。壁が薄くなっていることが多いため、時に破裂してくも膜下出血を起こします。一度破裂すると再破裂することが多いため、その予防のために動脈瘤内にコイルを詰める治療が行われます。
コイルは主にプラチナ合金で出来ていますが、金属とは思えないほど柔らかいものです(図1)
非常に細い金属繊維を編み込むように巻いて作成してあるので、金属というより糸に近いイメージです。
またこのコイルは自然に丸くなるよう形状記憶加工されています(図2)。
このためそれぞれの動脈瘤に合うサイズや形のものを選んで使用すれば、うまくフィットします。
マイクロカテーテルが動脈瘤の中に入ったら、ゆっくりとコイルを挿入していき、入りきったら通電して切り離します。このようにして次々にコイルを入れていき、しっかりと詰まったら治療は終了です(図3)。
この方法では頭を切る必要がありません。そして、脳に触れずに脳動脈瘤を治せます。足の付け根から管を入れるだけですし、簡単な症例では局所麻酔でも治療可能で、体にやさしい方法です。
従来の開頭手術と比べて利点が多いように思われますが、実際にその効果は科学的に証明されています。次回、その詳細を紹介します。
そのように言っていただけるとやる気が出ます!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
先生のご説明がわかりやすいので
とても簡単そうに思えてしまいます。(ごめんなさい)
でも、こんな風にわかりやすく説明されると
患者さんは安心できますね。
あっ、私の場合は破裂した状態でしたから
説明は家族がうけましたが、
とても、心強かったと言ってました。
今から思えば、手術前でご自身も大変なのに
不安で倒れそうな家族の気持ちにも寄り添う事まで…。本当に大変なお仕事なんだなと思います。
感謝です。
これからも、楽しみにしております。