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脳梗塞慢性期の病態について アテローム血栓性脳梗塞

2009年08月02日 | 脳梗塞
では、脳梗塞の分類の2番目、アテローム血栓性脳梗塞について説明します。
簡単に言ってしまえば、動脈硬化で起きる脳梗塞です。

少し太い脳の動脈や頚(くび)のあたりの動脈の狭窄や閉塞が原因でおこる脳梗塞です。
上の図を見てもらうとよくわかると思います。
「アテローム」という言葉がまた難しい!。
これは「動脈硬化」のことです。
つまりアテローム血栓性脳梗塞とは「動脈硬化」を起こした部分の血管に「血栓」ができて起きる脳梗塞です。
動脈硬化が原因ですから1)のラクナ梗塞と同じように脂質異常症(高脂血症)や糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子により生じます。
1)との違いは「眼に見える太さの血管の狭窄や閉塞がある」ということです。これに伴い、脳梗塞の範囲も1)より大きいことが多く、比較的重症になります。
また狭窄が進行して行く段階で「時々症状を出す」ことがあり、症状に注意していれば、脳梗塞の前触れや軽症の段階で治療を行うことが可能です。

以前に説明した一過性脳虚血発作(TIA)というものが警告サインです。
これが出たらすぐに病院へ行くこと!
そうすれば色々ないい治療方法がありますからね。

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