脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

米国への出張:コロナ関連の手続きについて

2022年06月29日 | 学会/研究会
2年半ぶりに米国の学会に来ています。
まだ海外出張は控えようと考えていましたが、主催の先生方から声がけをいただいたため、思い切って大学に申請したところ、許可が出ました。
まだ出入国には様々な規制があります。
・出国には3度のワクチン接種証明書が必要
・入国(帰国)には滞在国でのPCR検査陰性の証明が必要
となっています。

十分準備したつもりでしたが、出国については一度つまづいてしまいました。
スマホのアプリケーション「接種証明書」を使って海外用の接種証明書を作成したのですが、スキャンで取り込まれたパスポートの文字に間違いがあったのです(1とlです)。空港でそれが発覚したため、予定していた便に乗れず、急遽変更となりました(涙)。
一度、自宅に戻ってマイカードを使って再度スキャンしなおし、慎重に確認。2度目は大丈夫でした。コンピューターを信用しすぎてはダメですね!

あと、この2年半でESTAが切れており、しかも申請後、承認まで12時間程度かかったため肝を冷やしました。現在でも5-10分で承認されることもあるようですが、以前よりも長時間かかるケースが増えているそうです。ESTAのホームページには「72時間以上前に申請すること」としっかり記載されているのでご注意を!

帰国については滞在国の出発時刻72時間以内のPCR陰性を示す必要があります。
また、入国時には「My SOS」というアプリケーションを使うことが推奨されています。

ここにまず、3度目の摂取証明を入れるのですが、なんと「接種証明書」の3回目の接種部分のスクリーンショットでは審査で承認されませんでした。色々試しましたが、全情報を1枚の紙やPDFに印刷ができず(やり方がわからず)対応できませんでした。このため日本で摂取証明書をスキャンしてメールで送ってもらい、それを添付するとOKが出ました。

PCRは「出発時刻から72時間以内」となるタイミングを計算して、現地のPCRクリニック(上図左)で受けてその情報を添付しました。でも航空便が遅れるとダメになってしまう可能性もありますのでしっかり計算しないといけません。

My SOSは最初は画面が赤色ですが、順に摂取証明やPCRの結果を入れ、審査で全て承認されると青色に変わります(上図右)。これで一安心です。

米国入国時にはワクチン接種やPCRの確認はありませんし、街の中ではすでにマスクをしている人はいません。
学会でも普通にプレゼンをされていて、2年半前にタイムスリップしたようで違和感がありましたが、これで感染が爆発しないのなら良いのかもしれません。
日本ではいまだにクラスターが発生したりして大変ですが、米国ではかなり事情が違っています。
日本も早く、通常の生活に戻るといいですね!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 脳動脈瘤 その47 脳血管内治... | トップ | 米国への出張:必要な書類な... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

学会/研究会」カテゴリの最新記事