簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

シェルパ君(JR乗り潰しの旅・信越本線)

2019-11-18 | Weblog

 国指定重要文化財である旧丸山変電所は、普段は内部に入ることは出来
ないが、年に一二度秋頃には内部公開が行われる。
その折には、ボランティアスタッフが常駐して無料案内も行われると言う。

 旧信越本線の線路がそのまま埋め込まれた、遊歩道「アプトの道」もここ
ら辺りまで来ると勾配も緩くて、急坂を下る感覚は無い。
周りを濃い緑に華かまれて真っ直ぐ伸びる線路の前方には、妙義山の特異な
山容も望まれる。





 残された上下二本の線路の内、横川に向かう側(上り線)が遊歩道に
なっていて、中央にはフェンスが設けられている。向こう側の碓氷峠に
向かう線路(下り線)は現役時代そのままに残されていて、ここを観光
トロッコ列車「シェルパ君」が運行している。
その関係で架線や架線柱も当時のままに残されている。
正に線路の上を歩いている感覚で、時々廃線だと言うことを忘れてしまい
そうなほどだ。





 「シェルパ君」は「碓井鉄道文化村」と「峠の湯」の間2.6㎞をおよそ
20分かけて進む。2両編成で、先頭は開放感溢れるオープン型の車両で、
前部には展望スペースが設けられている。
2両目はガラス窓の付いた車輌となっている。





 丁度前方から峠の湯に向かう便が、当りの静寂を打ち破るエンジン音
を響かせ、自転車をこぐようなスピードでやってきた。
先頭のオープンデッキにはカメラを構える大人達に混じり、ちびっ子達も
陣取っていてアプトの道を歩くハイカーと歓声を上げながら交歓している。
かつて此の丸山発電所の前にもシェルパ君の駅があったらしいが、今は廃
止されている。(続)



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