吉田宿の旧街道近く、創業140年(明治9年の創業)の暖簾を掲げる
「みたらし団子」(餅菓子処 大正軒)の店先には、たまり醤油の焦げ
る良い匂いが漂っている。
行列の絶えない有名店らしく、店内には数人が順番待ちをしている。
一本欲しいところだが、行列に並ぶのは嫌だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/22/21f86ff6d6e6cf32afc3a6ec833fdf2d.jpg)
吉田宿の本陣が有った場所に立つ「鰻の丸よ」は、創業が百余年前と
言う、地元の老舗有名店である。
その店先に「べっぴん 語源発祥の店」と書かれた看板が貼られていた。
この店では明治初期、三河田原藩家老・渡辺崋山の息子、渡辺小華の発
案により「すこぶる別品」の看板を掲げ商ったところ大好評を得た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/b2/7aca9c530faf17cad2d9169eaf59bb02.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/c9/83d0c8576478327c18307a87bba51b7e.jpg)
その後この言葉が全国に広がり、極上品を「べっぴん」と呼ぶように
なり、明治中期には美しい女性を「べっぴんさん」と呼ぶようになった。
最も「別品」と言う言葉自体は江戸時代から有り、歌舞伎や文豪達の文
章の中などではよく使われていたらしい。
今日美人さんのことは「別嬪」と表記するようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/c2/f04a92cb2170124e822727a3a8117ab4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/99/df441286e03368b82864b4e2731f6910.jpg)
又本町にある菜飯田楽の店「きく宗」も、創業が文政年間と言うから、
200年余に渡って道行く人々に愛された食べ物である。
菜飯田楽というのは、豆腐に秘伝の味噌を付けて焼き上げた田楽と、細
かく刻んだ大根葉を混ぜ合わせた菜飯とともに食べる料理で、古くから
この地に伝わる名物である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/f5/c76194cc3891a6eeb1e090d58f14ad78.jpg)
そう言えば、東の惣門前にあった、「八町もちや」も戦後に開業した
店らしいが、早々に売り切れてしまう、地元では超有名店と言う。
このように吉田宿の街道筋には昔から茶屋や、旅篭が軒を連ねていたと
言うだけに今日でも老舗の店が多く、食事処探しには困らない。(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c5/608a98fcd1340cbecac4921275227ec4.jpg)
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「みたらし団子」(餅菓子処 大正軒)の店先には、たまり醤油の焦げ
る良い匂いが漂っている。
行列の絶えない有名店らしく、店内には数人が順番待ちをしている。
一本欲しいところだが、行列に並ぶのは嫌だ。
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吉田宿の本陣が有った場所に立つ「鰻の丸よ」は、創業が百余年前と
言う、地元の老舗有名店である。
その店先に「べっぴん 語源発祥の店」と書かれた看板が貼られていた。
この店では明治初期、三河田原藩家老・渡辺崋山の息子、渡辺小華の発
案により「すこぶる別品」の看板を掲げ商ったところ大好評を得た。
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その後この言葉が全国に広がり、極上品を「べっぴん」と呼ぶように
なり、明治中期には美しい女性を「べっぴんさん」と呼ぶようになった。
最も「別品」と言う言葉自体は江戸時代から有り、歌舞伎や文豪達の文
章の中などではよく使われていたらしい。
今日美人さんのことは「別嬪」と表記するようだ。
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又本町にある菜飯田楽の店「きく宗」も、創業が文政年間と言うから、
200年余に渡って道行く人々に愛された食べ物である。
菜飯田楽というのは、豆腐に秘伝の味噌を付けて焼き上げた田楽と、細
かく刻んだ大根葉を混ぜ合わせた菜飯とともに食べる料理で、古くから
この地に伝わる名物である。
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そう言えば、東の惣門前にあった、「八町もちや」も戦後に開業した
店らしいが、早々に売り切れてしまう、地元では超有名店と言う。
このように吉田宿の街道筋には昔から茶屋や、旅篭が軒を連ねていたと
言うだけに今日でも老舗の店が多く、食事処探しには困らない。(続)
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