長戸庵を抜けると道はここから緩やかに登る。
少し進むと木立の間に行き成り眺望が開け、眼下に吉野川が一望できる。
今までは、苦しさで写真を写す余裕も無かったが、ここでは思わずカメラを構える。
【写真:遍路道からの眺望】
吹く風が気持ち良い。
街の喧騒も僅かに届くだけだ。
多くは鳥のさえずりと風のざわめきのみが耳をなぜていく。
しかし、こんなオアシスもつかの間、この先には2つ目の“へんろころがし”が待っている。
標高626m、石堂権現への登りだ。
ここまでは、藤井寺の境内で出会った赤い納め札を持つと言う遍路と、後先に成りながら登ってきた。
「そんなに急がなくても、こんなゆっくりとしたスピードでも焼山寺に4時には着く。
山は逃げないからゆっくりゆっくり登れば良い。」
もう10回以上も廻っていると言う遍路の言葉だけに妙に説得力が有り、納得。
この頃には体力もやや回復し、多くの遍路に追い越された焦りもこの言葉で若干安堵に変っていた。
石動権現を過ぎると“へんろころがし 3/6”の道標の先で、道は激しく下って行く。
【写真:眼下に柳水庵が】
急な下り道だから、先の道がすぐ足元のはるか下の方に見え、何となくそこへ落ち込んでいくように見える。
まるで足元から転げ落ちそうな下り坂だ。
金剛杖を頼りに、滑らないように足元に細心の注意を払いながら降り切ると、満開の石楠花が迎えてくれる。
【写真:柳水庵の石楠花】
長戸庵からは、3.2キロのところ、1時間15分ほどで到着した。
この遍路道のほぼ中間地点に有る番外霊場柳水庵だ。
ここ柳水庵には空海が柳の杖で突いたら水が出たと言われる水場も有る。
ペットボトルのお茶を飲み干してしまったところだったのでありがたい。
ボトルを一杯に満たす。
少し進むと木立の間に行き成り眺望が開け、眼下に吉野川が一望できる。
今までは、苦しさで写真を写す余裕も無かったが、ここでは思わずカメラを構える。

吹く風が気持ち良い。
街の喧騒も僅かに届くだけだ。
多くは鳥のさえずりと風のざわめきのみが耳をなぜていく。
しかし、こんなオアシスもつかの間、この先には2つ目の“へんろころがし”が待っている。
標高626m、石堂権現への登りだ。
ここまでは、藤井寺の境内で出会った赤い納め札を持つと言う遍路と、後先に成りながら登ってきた。
「そんなに急がなくても、こんなゆっくりとしたスピードでも焼山寺に4時には着く。
山は逃げないからゆっくりゆっくり登れば良い。」
もう10回以上も廻っていると言う遍路の言葉だけに妙に説得力が有り、納得。
この頃には体力もやや回復し、多くの遍路に追い越された焦りもこの言葉で若干安堵に変っていた。
石動権現を過ぎると“へんろころがし 3/6”の道標の先で、道は激しく下って行く。

急な下り道だから、先の道がすぐ足元のはるか下の方に見え、何となくそこへ落ち込んでいくように見える。
まるで足元から転げ落ちそうな下り坂だ。
金剛杖を頼りに、滑らないように足元に細心の注意を払いながら降り切ると、満開の石楠花が迎えてくれる。

長戸庵からは、3.2キロのところ、1時間15分ほどで到着した。
この遍路道のほぼ中間地点に有る番外霊場柳水庵だ。
ここ柳水庵には空海が柳の杖で突いたら水が出たと言われる水場も有る。
ペットボトルのお茶を飲み干してしまったところだったのでありがたい。
ボトルを一杯に満たす。