木崎湖では、一年を通してワカサギ釣りが楽しめるらしい。
冬なら(4月初旬頃まで)、暖房を完備したドーム船でのワカサギ釣り
が人気と言う。専門のガイドが付き、エサ付けから釣り方まで教えてく
れる(JR「西Navi」による)プランもあり、釣った魚はその場で天ぷら
にして食すのが人気とか。
海ノ口駅を過ぎると木崎湖は遠退き、暫く国道と併走する。
やがて列車はスキー場でも知られる簗場駅に停車する。
駅前に周囲2.2㎞、最大水深13mという小さな中綱湖(なかつなこ)が
見えてくる。
小さいながらも魚の種類も多く、中でもへらぶなは魚影も濃く、全国
大会が開かれるほどだ。
冬には結氷するらしく、湖上でのワカサギの穴釣りが楽しめるらしい。
中綱湖に隣接して見えてくるのが、青木湖(あおきこ)である。
周囲は木崎湖とほぼ同じ6.5㎞、最大水深58m、この三湖の中では水深
が一番深く、県下では有数の透明度を誇り、広さでも諏訪湖、野尻湖に
次ぐ第三位の湖という。
ここに流れ込む川はなく、湖水は湖底から湧き出す湧水だ。
ここでは、ハート型をした湖面に、白馬連峰を写すさまが評判らしい。
西岸には、中綱湖にかけて「塩の道」も残されている。
青木湖の北の峠が分水嶺で、湖の水は南に下り中綱湖に流れ込み、更
に農具川として流れる川は、南の木崎湖に繋がっている。
これら三つの湖を総称して、仁科三湖(にしなさんこ)と言う。
地勢的には、糸魚川静岡構造線上の地溝上に出来た断層性の湖である。
大糸線は、山間に静かに佇むそんな三湖の畔に寄り添うように北に向か
って進んでいく。(続)
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