呉のドッグで建造された「戦艦大和」には、ラムネの製造機が積み込まれ
ていたという。(NHK歴史秘話ヒストリア 2019/3)
近頃ではこのラムネはなかなか目にすることが出来ないが、時々観光地など
では、その土地ならではの物を、店先で冷やしているのを目にする事もある。
ガラス製の胴の一部が絞られた瓶に詰められていて、炭酸ガスで押し上げ
られたビー玉が栓の役割を果たしている。
飲むときは専用の栓抜きで、ビー玉を押し下げるのだが、この時下手をする
と多くが吹きこぼれてしまうので、すかさず口でそれを押さえる技術のいる
不思議な飲み物である。海軍の最新鋭の軍艦の中では、このラムネが重宝さ
れたと言うからその庶民感覚が面白い。
鹿児島沖で沈没した「戦艦大和」は、戦後何度も海底探査が行われ、今日
ではその沈没地点が特定されている。艦尾のスクリューや艦首の菊の紋章等
が発見され、それらの大きさから「戦艦大和」のものと確認された。
そして多くの部品等は海底から収集し回収されてきた。
また水中カメラで海底の様子を撮影した、動画も作られているようだ。
どういうわけか「戦艦大和」である。
本来なら戦艦の「大和」であり「武蔵」であり「長門」などで有るのだが、
どういうわけか戦艦「大和」ではなく、やはり「戦艦大和」でないとしっく
りこない。
戦争を美化するつもりは毛頭無いし、二度と起こして欲しくないとの思いは
万人同じだと思うが、日本人の心根には何かしら、この「戦艦大和」には捨
てがたい憧憬が有るように思えて成らない。(続)
最新記事アップしました
にほんブログ村