そんな連絡船の本州側玄関駅が宇野。
その宇野と岡山を15駅、32.8Kmで結ぶのが宇野線だ。
昔の宇野線の宇野駅は、四国連絡と言う大きな使命を持っていただけに、関東や関西
方面からの優等列車が発着し、あるいは長大な貨物列車が入線し、広大な構内は何時も
列車が留まり、大そうに活気付いていた。
連絡船に乗る人びとが、慌ただしく、競い合うようにホームを行き来し、いつも人が溢れ
ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/6b/4a194249a022f04c2e1475dad49e27b0.jpg)
連絡船の廃止とともに役割を終えた駅は、再開発の荒波をかぶることになる。
平成6年に、海から少し離れた場所に新しい駅舎が完成した。
客車や貨物列車が行き来した広大なヤードの面影はどこにもなく、広々とした殺風景な
駅前広場が海に向かって広がっている。
宇野線も岡山から宇野を直接結ぶ列車の数がめっきり減り、多くは途中の茶屋町で乗り
換えることに成るなど完全にローカル線に成り下がってしまった。
この茶屋町から四国の宇多津までは、正式には本四備讃線で有るが、岡山から茶屋町を
経て、瀬戸大橋を渡り四国に至るこの線は、瀬戸大橋線の愛称で広く親しまれている。
今では、特急や快速列車がひっきりなしに通る幹線ルートに成っている。
そんなわけで、岡山-茶屋町間を宇野線と言う事も無くなってしまった。
そのため宇野線は、茶屋町・宇野間のみの様相を呈しており、かつての花形幹線路線の
面目は完全に潰れてしまっている。
栄枯盛衰、大いに繁栄しながら、やがて潰れたものの末路は悲しいものだ。
宇野線には、そんな寂しい思いが秘められている。(完)
にほんブログ村
その宇野と岡山を15駅、32.8Kmで結ぶのが宇野線だ。
昔の宇野線の宇野駅は、四国連絡と言う大きな使命を持っていただけに、関東や関西
方面からの優等列車が発着し、あるいは長大な貨物列車が入線し、広大な構内は何時も
列車が留まり、大そうに活気付いていた。
連絡船に乗る人びとが、慌ただしく、競い合うようにホームを行き来し、いつも人が溢れ
ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/6b/4a194249a022f04c2e1475dad49e27b0.jpg)
連絡船の廃止とともに役割を終えた駅は、再開発の荒波をかぶることになる。
平成6年に、海から少し離れた場所に新しい駅舎が完成した。
客車や貨物列車が行き来した広大なヤードの面影はどこにもなく、広々とした殺風景な
駅前広場が海に向かって広がっている。
宇野線も岡山から宇野を直接結ぶ列車の数がめっきり減り、多くは途中の茶屋町で乗り
換えることに成るなど完全にローカル線に成り下がってしまった。
この茶屋町から四国の宇多津までは、正式には本四備讃線で有るが、岡山から茶屋町を
経て、瀬戸大橋を渡り四国に至るこの線は、瀬戸大橋線の愛称で広く親しまれている。
今では、特急や快速列車がひっきりなしに通る幹線ルートに成っている。
そんなわけで、岡山-茶屋町間を宇野線と言う事も無くなってしまった。
そのため宇野線は、茶屋町・宇野間のみの様相を呈しており、かつての花形幹線路線の
面目は完全に潰れてしまっている。
栄枯盛衰、大いに繁栄しながら、やがて潰れたものの末路は悲しいものだ。
宇野線には、そんな寂しい思いが秘められている。(完)
![にほんブログ村 旅行ブログへ](http://travel.blogmura.com/img/travel88_31.gif)