「バスは疲れますね。鉄道が残っていれば良かったのに・・・」
宿泊した旅館での朝食時、同席になった一人旅の男性は、「高千穂」にはバスで入
ったと言っていた。

調べてみると高千穂」に入るバスのルートは大きく三つあった。
博多から高速バスを使うのが一つで、一日四往復運行されている。
所要時間は、高速道路経由で凡そ3時間半である。

二つ目は熊本の駅前から特急バスを使うルートで、これは一日二往復の運行、
所要時間は凡そ3時間で、これらのバスは何れも「高千穂B.C.」を経由して、延岡
までの間を運行している。

その延岡から路線バスで入るのが三つ目のルートである。
この路線は便数も多く、件の男性もこのバスを使って「高千穂」を訪れている。
しかし、いくら便利が良いとは言え、1時間半もかかる路線バスに揺られるのはや
はり疲れるらしく、「鉄道が・・」と言う事らしい。

その頼みの鉄道はと言うと、昭和の時代、延岡と高千穂の間(営業キロは50Km)
には国鉄の高千穂線が営業していた。
典型的な赤字ローカル線で、当時は上り下り各6本程度の運行で、その後JRに引
き継がれるが、運行本数はほとんど同じだったようだ。

この線はその後、平成に入って第三セクターの高千穂鉄道となり、運行本数も
JR時代の倍になったが17年の台風で甚大な被害を受け、以来全線で運転を休止、
復旧が望まれたものの資金難から20年にはついに全線廃線となっている。
それを引き継いだ形で輸送を担っているのが、この路線バスと言うわけだ。(続)


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宿泊した旅館での朝食時、同席になった一人旅の男性は、「高千穂」にはバスで入
ったと言っていた。

調べてみると高千穂」に入るバスのルートは大きく三つあった。
博多から高速バスを使うのが一つで、一日四往復運行されている。
所要時間は、高速道路経由で凡そ3時間半である。

二つ目は熊本の駅前から特急バスを使うルートで、これは一日二往復の運行、
所要時間は凡そ3時間で、これらのバスは何れも「高千穂B.C.」を経由して、延岡
までの間を運行している。

その延岡から路線バスで入るのが三つ目のルートである。
この路線は便数も多く、件の男性もこのバスを使って「高千穂」を訪れている。
しかし、いくら便利が良いとは言え、1時間半もかかる路線バスに揺られるのはや
はり疲れるらしく、「鉄道が・・」と言う事らしい。

その頼みの鉄道はと言うと、昭和の時代、延岡と高千穂の間(営業キロは50Km)
には国鉄の高千穂線が営業していた。
典型的な赤字ローカル線で、当時は上り下り各6本程度の運行で、その後JRに引
き継がれるが、運行本数はほとんど同じだったようだ。

この線はその後、平成に入って第三セクターの高千穂鉄道となり、運行本数も
JR時代の倍になったが17年の台風で甚大な被害を受け、以来全線で運転を休止、
復旧が望まれたものの資金難から20年にはついに全線廃線となっている。
それを引き継いだ形で輸送を担っているのが、この路線バスと言うわけだ。(続)


