広大な農場には、入口正面に開拓100年の歴史を紹介する「百年記念
館」が建ち、その隣には総合案内所、お土産処、フードコート等がある。
少し離れたところには、クラフトショップ、そば処、レストランなども
整備されている。
展開するわさび田は、北畑、東畑、大王畑、古畑などに区分けされ、
それらを巡る観光客向けの遊歩道が幾筋も設けられていて、その道中に
は幾つかの見どころがある。
万水川と蓼川という、珍しい交わることの無い二つの川の流れる袂に
小屋が設けられ、三基の水車がゆっくりと廻る長閑な風景が、流れに彩
りを添えている。
この日本の原風景ともいえる、そのものの姿は黒澤明監督の映画「夢」
(1989年)のロケ地の名残だそうで、当時のままに残していると言う。
四季折々の水生植物が観察できる、親水広場も設けられている。
ニジマスの飼われた池には、他にもミズスマシやアメンボ等も多く見る
ことが出来、年間を通して水温の変らない真清水に実際に触れ、体感す
ることも出来る。
農場が一望できる「大王さまの見張り台」、アルプスを一望に望む
「アルプス展望台」、カップルで渡ると幸せになれるという「幸いの
かけ橋」や「夢のかけはし」、農場の守り神・八面大王を祀った大王
神社、大王窟、開運洞等も点在する。
又遊歩道のあちらこちらには、さりげなく道祖神が置かれている。
石彫りの像は、二人が仲良く寄り添う物や、頬寄せ合うもの、手を取り
合うもの等、どれも仲睦まじく微笑ましい物ばかりで、それらを捜しな
がら歩くのも楽しいものだ。(続)
にほんブログ村