簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

わさび農場の見どころ(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-30 | Weblog


 広大な農場には、入口正面に開拓100年の歴史を紹介する「百年記念
館」が建ち、その隣には総合案内所、お土産処、フードコート等がある。
少し離れたところには、クラフトショップ、そば処、レストランなども
整備されている。

 展開するわさび田は、北畑、東畑、大王畑、古畑などに区分けされ、
それらを巡る観光客向けの遊歩道が幾筋も設けられていて、その道中に
は幾つかの見どころがある。





 万水川と蓼川という、珍しい交わることの無い二つの川の流れる袂に
小屋が設けられ、三基の水車がゆっくりと廻る長閑な風景が、流れに彩
りを添えている。

 この日本の原風景ともいえる、そのものの姿は黒澤明監督の映画「夢」
(1989年)のロケ地の名残だそうで、当時のままに残していると言う。



 四季折々の水生植物が観察できる、親水広場も設けられている。
ニジマスの飼われた池には、他にもミズスマシやアメンボ等も多く見る
ことが出来、年間を通して水温の変らない真清水に実際に触れ、体感す
ることも出来る。

 農場が一望できる「大王さまの見張り台」、アルプスを一望に望む
「アルプス展望台」、カップルで渡ると幸せになれるという「幸いの
かけ橋」や「夢のかけはし」、農場の守り神・八面大王を祀った大王
神社、大王窟、開運洞等も点在する。





 又遊歩道のあちらこちらには、さりげなく道祖神が置かれている。
石彫りの像は、二人が仲良く寄り添う物や、頬寄せ合うもの、手を取り
合うもの等、どれも仲睦まじく微笑ましい物ばかりで、それらを捜しな
がら歩くのも楽しいものだ。(続)




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わさび田(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-28 | Weblog


 大王わさび農場の敷地は広大で、面積は15㏊(45,000坪)あり、畳を
敷き詰めると9万枚分と聞いても中々ピンとは来ない。
一般的に畳2枚が凡そ1坪と言われているから、仮に敷地50坪の住宅な
ら900軒の団地と言うことになり、これなら解りやすい。



 広大な農園は、「安曇野わさび田湧水群」の湧水地の一角にあるため、
農場内にも何本もの清らかな湧水の川が流れている。
その湧水は年間を通じて温度はほぼ一定の13度で、日量12万トンも湧き
出ているという。
これは23万人が一日に利用する水量に匹敵すると言うから驚かされる。



 農場内には一般河川の万水川(よろずいがわ)が流れている。
また中之島に遮られ、ほぼそれに平行して完全な湧水の蓼川(たでがわ)
も流れている。この二つの川は、水温などが違うため混じることも無く
平行して流れるのだと言う。

 この蓼川の水量は70万トンとも言われ、農場内の何十カ所ものわさび
田を潤した後、犀川・千曲川となり、やがて信濃川と名を変え日本海に
流れ込んでいる。



 わさび田は、砂利の多い砂地で畝を造り、そこに苗を植え、その間に
湧水を流す仕組みだ。流水は、砂利で作った堤の高さと角度で、巧みに
コントロールをされているように見受けられる。
先人達が長年の経験から得た知恵であろう。



 畝の間を浅い清流がチョロチョロと流れる様は清々しい。
直射日光に弱いわさびの為、畑には日除けの黒い寒冷紗が、幾筋もかけ
られていて、緑の畑に黒いアクセントを沿え、そんな田が広がる幾何学
模様は美しい。
わさび田を巡る遊歩道は、映画やテレビなどの撮影の舞台としても利用
されるという。(続)





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大王わさび農場(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-26 | Weblog


 安曇野観光の拠点駅の穗高駅は、観光名所「大王わさび農場」の最寄
り駅である。
駅からは2.5キロほども離れ、歩いて行けば40分程の処にある。
駅前からなら、レンタサイクルを借りる事も出来るが、「あづみの周遊
バス」なら、一日数便(季節運行・要時刻確認)有り、10分ほどだ。




 農園の歴史は古く大正4(1915)年、扇状地の豊富な湧水に着目した
先代が、砂利ばかり、雑草だらけの荒れ地を取得し、わさび畑の開拓を
思い付いたことに始まる。
 5町村に跨がる15丁歩の土地を、個人の所有にするのに2年も要した
と言う。そこから始まった開拓の歴史は、20年の歳月をかけようやく新
畑を完成させている。



 しかしその後も苦難の歴史は続き、実生苗の育成に着手したのは昭和
39(1964)年だ。こうして始まった栽培も、今では4.5万坪の広大な農
場と成り、年間150トンもの収穫量を誇るほどになった。
これは日本の総生産量の凡そ1割に相当するそうだ。



 その後農場内に、売店やレストランが作られ、北畑、東畑、大王畑、
古畑に分かれ栽培されているわさび田を巡る遊歩道が整備され、積極
的に観光客を迎い入れる体制が整った。
今日では日本国内では最大規模、世界でも有数なわさび農場に成長し、
訪れる観光客は年間120万人を越えると言う。



 こんな農場百年にわたる奮闘の歴史は、入口入って直ぐの所にある
「百年記念館」で詳しく伺い知ることが出来る。
「水といきる」をメインテーマに、「面白くて、為になる」を基本コン
セプトに構成された展示施設で、農場開拓百年を記念して建てられた。
場内を周遊する前に、まず立ち寄り基礎知識を仕入れるのが良いようだ。(続)





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安曇野わさび田湧水群(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-23 | Weblog

 長野県の中部に位置する安曇野は人気の観光地だ。
雄大な北アルプスを望む豊かな自然に恵まれたところで、梓川、犀川、
高瀬川の三つの川により作られた扇状地で、豊富に湧き出す湧水群が
知られている。
水は北アルプスの雪が解け、伏流水となって出ているのである。



 どうしてこんなことが解るのか不思議では有るが、地中深く染み込ん
だ水は、およそ6ヶ月から長いものでは12~13年も掛けて扇状地である
この地に湧き出ているらしい。
その量は日に70万トンにも成り、水量は年間を通じてほぼ一定、水温も
15度前後に保たれているという。



 分類上はミネラル成分である、カルシウムや鉄分を含まない軟水に当
り飲みやすく、それがわさび栽培にも適しているらしい。
昭和60(1985)年には環境省による「日本名水百選」、平成7(1995)
年には国交省による「水と浪漫あふれる安曇野」として、「水の郷百選」
の認定を受けている。



 穗高駅からこの農場に至る道々でも、綺麗な水の流れる川というのか、
用水と言うのか、疎水のようなものを目にしてきた。
こうした湧水の流れの近くには規模の小さなわさび田が広がり、生産さ
れたものを直売する個人店舗も点在している。



 わさび田を巡りその後排出された水は、さらにニジマス養殖に再利用
されるらしい。
海の無い長野県は昔から各河川での川魚漁が盛んで、綺麗な水に住む川
魚は、貴重なタンパク源になっているようだ。



 安曇野は湧水群により育つ、わさびの里で有る。
観光名所の一つとして知られる「大王わさび農場」も、この湧水を利用
していて、「安曇野わさび田湧水群」の一角にある。(続)





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北アルプスの絶景(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-21 | Weblog


 等々力集落の「等々力本陣」を後に、この道を真っ直ぐに抜ければ、
そば打ちの体験が出来る、「こねこねはうす」がある。
そんな道を外れ、集落の中の曲がりくねった道を抜け、広々と広がる
田圃の中の道に出て、大きな通りを左折すると大王わさび農場に向か
う道に出る。



 暫く進むと万水川に架かる橋を渡る手前に、NHKの連続テレビ小説
「おひさま」の一場面に登場した場所がある。

 安曇野を代表する場所として撮影地に選ばれたらしく、この橋から振
り返ると、一本の真っ直ぐなアスファルト道が、田圃の中に緩やかに下
りながら伸びている。交通量も少ない何も遮るもののないほぼ直線道で、
その距離は凡そ700mある。



 遙か前方を見上げれば、透き通るような青い空に、所々に白い雲が、
アクセントを添えるように湧き上がっている。
その下には僅かに雪を頂いた灰色の山並み、蝶ケ岳、常念岳、東天井岳、
大天井岳などの北アルプスの山々が屏風のように連なっていて、雲が纏
わり付くようにその頂を隠している。



 ここ安曇野では至る所から、こんな絶景を眺める事が出来る。
その情景は折々の雲の掛かりがその表情を変えるので、それは幾ら眺め
ていても見飽きることがない。
どこから見ても本当に美しい絵のような景色である。



 この橋を渡って右に折れる土手道は、せせらぎの小路と名付けられて
いて、これを行くと川下り体験の出来る「わんだぁえっぐ」がある。
左に行けば「水色の時道祖神」を経て「早春賦碑」のある方面に行ける。
正面に進めば、あと400m程で「大王わさび農場」だ。(続)





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等々力家と東光寺(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-19 | Weblog

 穗高駅で途中下車した目的は、穗高神社とわさび農場を訪ねる事で、
その後時間が許せば、ここから1㎞程北に行くとある「碌山美術館」に
も立ち寄って見たい。
駅前の観光案内所で、観光マップを頂き、安曇野を少し歩いてみる。





 萩原碌山は、この安曇野の農家の子として生まれ、後に日本近代彫刻
界に多大な足跡を残した彫刻家で、その作品の蒐集と保存を目的に開か
れた美術館だ。

 教会を思わせる「碌山館」は、観光写真などでもお馴染みで、この地
のシンボル的な存在で、地域社会に貢献し優れた公共建築として「公共
建築百選」に選ばれている。





 駅から1㎞程離れたところに、曹洞宗の吉祥山東光寺と言うお寺がある。
信州七福神巡りの内、大黒天の札所としても知られた寺だ。
二層の立派な山門の前に、朱色に塗られた大小三足の下駄が置かれている。

 説明書きによると「吉祥仁王様の下駄」で、願いを込めて履くと、所願
が成就されるという。
「脚下照顧(きやつかしようこ)」、自分の足下をしっかり見つめ、一歩
一歩着実に進むことで、物事が成就すると言う、禅の教えである。





 その前にある立派な長屋門を構えたお屋敷が、当地域の有力者と言わ
れる「等々力家」である。

 江戸時代には松本藩の藩主が狩猟の折に滞在する本陣としても使われ、
古くは東光寺(古名、東龍寺)の創建にも大きく関わった名家らしい。
江戸中期に作庭されたという石組みの庭は、安曇野観光の名所の一つと
なっている。
又、NHKの連続テレビ小説「おひさま」の舞台としても知られている。(続)




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穂高神社(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-16 | Weblog


 大糸線・穂高駅から歩いて3分ほどの地に、穂高神社の本宮(里宮)
が鎮座している。
JRの駅名の由来となった神社で、御祭神は海神系の穗高見命である。
上高地の明神池畔に奥宮が、奥穗高岳山頂(3190m)に嶺宮があるこ
とから、「日本アルプスの総鎮守」と称されている。



 境内は、鬱そうとした緑濃い森に囲まれている。 
正面の石鳥居を潜ると左手に参集殿と社務所があり、その先に進み小
さな川に架かる石橋を渡り、更にもう一つ鳥居を潜る。
そこが神域で正面に神楽殿が建ち、右に若宮社が有り、それを廻りこん
だところが拝殿で、その奥に巨木に囲まれてご本殿が配されている。
本殿は中央に中殿、その左右に左殿、右殿を配する三殿方式が特徴だ。



 神社の最も重要で最大の祭が、ご本殿を20年毎に造り変える式年遷宮だ。
最も古い記録では、文明15(1483)年の記録が残されていて、500年以上
も続く歴史を伝えている。
今でも、古式に則り厳かに行われる遷宮祭は、市の無形民俗文化財に指定
されている。



 厳かな気が漂う境内には、パワースポットも幾つかある。
その一つが樹齢500年を超えると言う、ご神木の大杉・孝養杉だ。
境内に聳え立つ杉は、大正時代に地元の女子が母親の病気平癒を祈願し
た神木である。
娘の一念は通じ、母を回復させ、願いを叶えさせたと言う。



 海の無い信州のこの神社では、毎年9月に「御船祭」が行われる。
舟形の大きな山車をぶつけ合う、豪壮で迫力のある祭らしい。
御祭神の祖である、北九州や朝鮮半島を拠点とする海族「安曇族」の戦
死を弔い、追悼する祭として始まったとされている。(続)



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穂高駅(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-14 | Weblog


 松本から凡そ30分、大糸線の列車が穂高駅に到着した。
1面2線島式ホームを持つ地上駅で、地元客らしい人々に混じり、観光
客と覚しきかなりの客が降り立った。
ここは特急「あずさ」の停車駅、安曇野観光の拠点駅でもある。



 観光駅らしく、ホームには常念岳(2857m)、大天井岳(2922m)、
燕岳(2763m)、有明山(2268m)など二千メートル級の北アルプス
(飛騨山脈)の山々を写したパノラマ写真が飾られている。

 停車した電車を見送り、見通しの良くなったホームから、それを前に
西の空を見上げれば、写真と変わらぬ雄大な景色が展開し旅人を出迎え
ている。



 位置的にはあの山並みの向こうが焼岳や穗高岳、槍ヶ岳などが連なっ
ているはずだが、「ここからはみえないよっ」と、一緒に降りた地元の
人が教えてくれた。残念ながらここからは目にすることが出来ないが、
この二つの山脈に挟まれた谷間が上高地である。



 面白いのは地図を見て気付いたことだが、北松本駅を出て左に大きく
カーブした大糸線に対して、そこから北進する篠ノ井線は丁度この駅の
東、直線距離にすれば数キロと離れていないところを走っている。
これは犀川を挟んで安曇平の東端と、中央にほぼ並行して鉄道の路線が
通っていることになる。



 駅に跨線橋はなくホーム端に設けられた踏切を渡る。
駅舎は黒瓦葺きの切妻大屋根を持つ立派の建物で、昭和15(1940)年
に完成したものを、平成に入った近年に改修したらしい。
一見すると神社風の造りとなっていて、これは駅名の由来とされる駅前
に鎮座する穂高神社の社殿を模したものだと言われている。(続)





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安曇野(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-12 | Weblog


 松本駅を出た大糸線の列車は、暫くは篠ノ井線や国道19号線と併走し、
北松本を過ぎた辺りで、左にカーブし国道を潜り篠ノ井線と分かれる。
長野自動車道を越え、上高地方面から流れ出てくる梓川を橋梁で渡ると
梓橋駅に停車する。



 駅名標の横には「是より北←安曇野」と手書きされた看板が立てられ
ていて、ここから安曇野に入る事を告げている。

 見落としてしまったが、この駅のホームにはリンゴの木が植えられて
いるらしい。調べてみると、地元の「梓橋りんご倶楽部」の手によるも
ので、「各種施設で頑張っている子供達にプレゼントする」のだと言う。
しかし残念な事に、実りの頃、収穫直前で盗難に遭うことがあるらしい。



 安曇野というのは、長野県中部にある松本盆地の内、梓川や犀川の西
岸から高瀬川の流域にかけた扇状地を指す地名で、元々は安曇平と呼ば
れていた。
 昭和49(1974)年に発表された、当地生まれの小説家・臼井吉見の
大河小説「安曇野」により広く認知され有名になったと言われている。



 幾つかの川により形成された扇状地という地勢から、この地では至る
所から地下水が湧出し、これが産業や観光の資源として生かされている。
リンゴやわさび、ニジマスなどが育てられ、それらの産地が観光名所の
一つとなっている。



 昭和60(1985)年には当時の環境庁が指定した「名水百選」に選定
され、平成7(1995)年には国土庁から「水の郷百選」に選ばれた、
「水とロマンのあふれる安曇野」でもある。

 ここには多くの美術館や記念館も有り、ちょっと気取ったカフェ、
そばやや飲食店なども多く、そんな観光の中心となるのが穂高駅だ。(続)



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大糸線(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-09 | Weblog


 大糸線は、長野県松本市の松本駅から新潟県糸魚川市の糸魚川駅の間、
105.4㎞を42の駅で結ぶJRの路線である。
線名の由来は信濃大町と糸魚川を結ぶ路線として建設されたことから、
信濃大町の「大」と、糸魚川の「糸」を一文字ずつ取って名付けられた。



 前身は信濃鉄道(松本~信濃大町)と国鉄(信濃大町~糸魚川)で、
各々部分開通後に延伸され、戦後の昭和32(1957)年に松本~糸魚川
間が全通し大糸線となった、比較的新しい路線である。

 途中の南小谷までがJR東日本が管轄する電化区間で、関東方面から
の特急も乗り入れている。
その先は非電化区間と成り、JR西日本の管轄となる。



 路線は日本を二分する、中央地溝帯(フォッサマグナ)の谷間を走る。
松本盆地を北上し、安曇野と呼ばれる日本の原風景とも言える地を駆け
抜けるが、ここら辺りまで来ると車窓左側には、北アルプス(飛騨山脈
)の常念岳、鹿島槍ヶ岳などの山々が素晴らしい景観を見せてくれる。



 途中信濃大町を過ぎる辺りから、盆地は途切れ山岳地帯へと入り込み、
車窓風景が一変する。
その先で間近に木崎湖、中綱湖、青木湖の仁科三湖が現れると、スキー
場などでも知られる白馬岳の白馬三山などの雄大な風景が展開する。



 分水嶺を越えると日本海に注ぐ姫川に沿って北上するが、車窓風景は
優しい川の名とは裏腹な厳しい崖、岩だらけの河原などフォッサマグナ
の荒々しい地勢が展開する。

 ここでは連続するトンネルで視界は遮られることが多いが、その隙間
から、強固に作られた護岸壁や、砂防・水防のダムなど人口の構造物を
しばしば目にし、厳しい自然との闘いの歴史を伺い知ることが出来る。(続)



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