簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

鬼怒川温泉

2017-12-29 | Weblog
 天候にも恵まれ行程は思いのほか順調に進み、予定していた電車より一本
早く鬼怒川温泉駅に戻ってきた。とは言えさて何を・・・と言っても何も計
画していないから駅前に降り立ったものの、どこに行くか目的地が定まらない。





 立ち寄り湯にでも、と案内所を覗けば窓口は大混雑の様子で相談を諦め、
重い荷物を背負ったまま仕方なく駅前広場を横切り、立ち並ぶ土産物屋さん
の店先を冷やかして歩く。

「今なら空いていますよ」との誘いに乗せられて土産物屋さんの二階の食堂
に勧められるままに向かい腰を落ち着け、少し早い昼食をとる。



 ありきたりの食堂で、代わり映えのしない定食をとり、食後のコーヒーを
飲む。折角初めて来たのだからどこかに行けばいいのに、と思いながらも座
ってしまうと根が生えたようにすっかり落ち着いてしまった。

 今回の旅は東武浅草から会津若松の間で、東武・野岩・会津の各鉄道線の
沿線を途中下車しながらシーズンを迎えた紅葉を楽しんできた。





 使用したのは「ゆったり会津 東武フリーパス」で、これは4日間指定範
囲内では乗り降りが自由で、大人の料金は7,260円で随分とお得なパスである。
例えば東武浅草から三社線を乗り継いで会津若松までは、片道料金が4,680円
だから、この間を単純に往復するだけでも2,100円も徳である。



 途中「塔のへつり」、「大内宿」、「湯野上温泉」、「湯西川温泉」、
「鬼怒川温泉」などに立ち寄ったが切符を買えば10,540円ほどかかり、結果
3,280円も徳をしたことになるが、何よりもフリーパスの良さは、都度切符を
買う煩わしさが無いことだ。(完)



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平家落人民族資料館

2017-12-27 | Weblog
 一通り見て回って入り口付近に戻ってきた。
件の男性が、「アレは見たか?」と言うので、「バッチリ」と返すとニヤリと笑みを見せた。
ここの一押しは、あの奇木・夫婦木観音かと思ってしまう。



 あのワイルドな入り口は開けたままで、入場券売所だけにカギを掛けた男性が、
宿まで送り届けてくれた。
坂を下る途中県外ナンバーの乗用車とすれ違ったが、ここを訪ねてきた客なら無人
の「狩人村」に戸惑いはしないものかと、心配してしまうがこれまで園内では誰にも
会っていなかったし、左程人も訪ねて来ないから大丈夫なのかもしれない。
雪深い冬場は来ない日が多いので、殆ど閉めているとも言っていた。



 宿の近くに「平家落人民族資料館」が有り、今少し時間が有るので訪ねてみると
言うと、その前で車を下ろしてくれた。
ここは湯西川に今も残る平家集落64戸の内、48戸の倉や物置などに残されていた
平家ゆかりの品々を収集し展示している。
今から30年余り前自宅を改造して開いた資料館だ。



 鎧や刀剣、馬具、調度品、当時の生活用品などおよそ300点が、あまり広くもない
室内に雑然と展示されている。中には平清盛が使ったとされる硯や、鎌倉時代に描
かれたと伝わる平治物語絵巻など、当時の平家の栄華を感じる品々が並んでいる。





 湯西川に来て「平家の里」「平家狩人村」「落人資料館」などを見学すると、平家
物語冒頭のあの有名な一説が思い浮かんでくる。
栄枯盛衰・諸行無常は世のならい、見かけは明るい町並みではあるが、この地は
紛れもなく落人の里で、その息遣いが今も脈々と続いている。(続)



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平家狩人村

2017-12-25 | Weblog
 やがて県道を離れ細い道を更に登りつめると、そんな平家落人の生活(狩人)を
再現し示した「秘境 奥湯西川温泉 平家狩人村」がある。
標高一千メートルを超える山間にあり、冬は雪深い地らしく、ここらあたりで標高は
800メートルを超えている。


 
 迎えの男性が、「今日は受付の女性が休みで誰もいないのだ」と言っていた通り、
「秘境 奥湯西川温泉 平家狩人(マタギ)村」に到着すると入り口は開けられている
のに、入場券売所には誰もいない。これで大丈夫かな?とも思ったが朝早くからこん
な山奥深くまで訪れるもの好きはいないのであろう。



 「何とまぁ!!ワイルドな」、いきなりの印象である。
昨日見た「平家の里」とは真逆の趣だ。入口の門は切り出したままの丸太を両脇に
立て、その上に同じような丸太を乗せただけ。



 園内には当時の生活のリアル感を出すためにあえてしているのか、手入れが間
に合わないのか知らないが、朽ちかけたような小屋が幾つもある。
中には竪穴式住居もあり、それらの中がテーマに沿った展示スペースになっている。

 小屋を結ぶ園路も決してよく整備されたとはお世辞にも言えないもので、落ち葉が
積もり草が生え地道泥道ありで夏の頃ならマムシが出るのでは・・・そんな風である。



 狩猟のテーマ小屋では、熊や鹿、ウサギ、タヌキ、ムジナなどなどのはく製がジオ
ラマと共に幾つも飾られていて、中には頭蓋骨や骨、皮などが並べられている。
獲物の解体を再現するのが解体小屋だ。
裸電球に照らされた熊の解体の様子は作り物とは言え、なんとも生々しい。



 「平家落人の暮らし」云々と言うより、マタギの生活を伝える民族資料館的色彩が
濃く、展示物は中々に刺激的でディープで、その極めつけは「未成年者はご遠慮く
ださい」と書かれた「夫婦木観音」だ。
湯西川の山林から集められた霊木・奇木・珍木の数々が・・・。(続)



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平家の落人

2017-12-22 | Weblog
 「秘境 平家狩人村」の送迎車は、温泉街を抜けて行く。
今まで車窓から見えていた旅館や民宿、民家の姿はいつの間にか消え、生い茂
る木々の中に伸びる道は曲がりくねる急な上り坂に変わっていた。



 迎えに来てくれたこの男性、同年配位かと想像したが、聞けば御年80を超えてい
ると言う。日焼けで黒光りする顔に皺は多いが、ひ弱な老人のイメージとは程遠い。
それもその筈いまだに現役の狩人で、平家狩人村の仕事の傍ら、山に入り熊、鹿、
小動物や野鳥などを含めれば年間で100ほども仕留めるのだそうだ。





 男性は巧みにカーブをやり過ごしながら、平家落人伝説の話を聞かせてくれるの
だが、さすがに高齢で活舌が悪いのか、或いは土地の訛りが強いのか、はたまた
高まるエンジン音のせいなのか所々が聞き取れない。



 話によると、この地に落ち延びた一族の中の女性が出産し、その喜びで端午の
節句に鯉のぼりを上げたところそれが目印になり源氏方に見つかってしまい、以後
一族は節句でも鯉のぼりをあげなくなったと言う。

 それどころかこの地では、鬨を告げる鶏は飼わない、吠える犬は飼わない、煙の
上がる野焼きはしない、足跡は残さないなどの決め事が有ったそうで、それらの習
慣の一部は、まだ引き継がれているのだそうだ。



 人目を避けた落人は険峻な渓谷に僅かに開けた里に丸太で小屋を造り、山を耕
して拓いた畑でそばや粟稗を作り、狩人となって熊や鹿や野兎、野鳥や川魚などを
獲り、ひっそりと隠れるように住み永らえて来たのだと言う。(続)





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囲炉裏料理

2017-12-20 | Weblog
 宿泊した宿の食事処には、炭火が熾された囲炉裏が用意されていた。
ここ湯西川温泉の旅館やホテルでは串に刺した食材を囲炉裏の火で炙って食べる、
平家の時代から伝わる伝統の囲炉裏料理を提供している。





 山菜やキノコ、日光らしく湯葉やコンニャク、イワナの塩焼きや、郷土食の「ばん
だいもち」もある。鹿や熊、野鳥などの肉をたたき、山椒や各々自慢の味噌などと
合わせ味付けしたものを竹べらに付け囲炉裏で炙って食べる「味噌ベラ」は、一升
ベラとも言われ此れさえあれば酒一升が飲めると言われる逸品だ。
日本酒を竹の筒に入れて燗をする「竹酒」も提供される。



 夕食後、地元の観光情報を見ていたら、ふと一枚のパンフレットが目についた。
「秘境 奥湯西川温泉 歴史の里 平家狩人(マタギ)村」と書かれている。
アクセス地図を見ると、ここから更に車で15分ほど行ったところに在るらしい。





 興味を引いたが、歩いて行ける距離でもなく、バスも通っていないと言うので諦め
かけたが、パンフレットをよくよく読むとそこには、「湯西川温泉街のホテル、旅館等
まで無料送迎します」と書かれているではないか。
早速明朝一番での迎えをフロントにお願いした。



 翌朝八時半過ぎフロントに出向くと、「もう15分位かかりますよ」とのことだった。
オープンしてそれから車を飛ばすので、それぐらいになるとのことだ。
九時少し前になってようやく、「秘境 平家狩人村」と大きな字がラッピングされたワ
ゴン車が旅館の前に到着した。(続)



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平家の里

2017-12-18 | Weblog
 温泉街を貫く県道は、湯平橋を越えると中心地を離れ山に向い緩やかな登りに
転じる。暫く行くと右手に「高房神社」がある。逃れてきた落人たちがその身分を隠
すため、鎧や兜、武器などを埋めた「平家塚伝説」の残る古社だ。
ここを更に上って行くと「平家の里」がある。



 入口には家紋を染め抜いた紫色の幕が下げられた立派な冠木門が立っている。
その姿はかつての栄誉栄華を誇っているようにも見える。

 周りの自然林をも取り込んだ園内は、山沿いの傾斜地を利用して作られていて、
中央によく整備された庭園、その中を流れる小川を取り巻くように、所々に藁葺き
の大きな民家が配置され、その屋内が展示施設となっている。



 「調度営みどころ」は、この地に昔から伝わる木工づくりの道具や手順などが紹介
されている。「床しどころ」はかつて都で栄華を誇った平家一門の様子、出陣や日頃
の遊びの様子が人形などで表現されている。



 園の最奥には赤い鳥居の先に、赤間神宮が祀られている。
二位の尼と供に、僅か八歳で赤間が関に身を崩じられた安徳天皇の菩提を弔う、
山口県下ノ関の赤間神宮から分祠されたものだと言う。



 毎年六月には、この社を中心にした「平家大祭」が行われ、武者による出陣式や、
煌びやかの衣装に身を包んだ平家絵巻行列が賑やかに練り歩くのだそうだ。



 そのほかにも園内には落人たちが身を隠すため、鎧や兜などを埋めたと言う「平
家塚」や、鹿の飼われた「鹿園」、物品の販売所、甘味処などが整備されている。



 かつての平家の華やかな雰囲気や、その後の落人の生きざまを今に伝える場所
として復元保存されたのがここ「平家の里」である。(続)



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湯西川温泉

2017-12-15 | Weblog
 「下野の国・湯西川は、平家落人の安住の地と定めたるところなり。」
壇ノ浦で源氏に敗れ海の藻屑と散った平家一族は、その後生き残った公達が各
地に落ち延び、ひっそりと息をひそめるような忍従の生活を強いられたという伝説
は全国各地に幾つもある。ここ湯西川もその一つだ。



 源氏の厳しい討伐を逃れ生きるため各地に散ったが、平重盛(清盛の長男)の
六男・忠実もその一人で、落ち延びた里がここ湯西川と言われている。
それから400年ほど経過した天正年間に、落人の子孫により発見されたのがこの
温泉の始まりとされ、「温泉発見伝説」が残されている。



 温泉街は湯西川の渓流沿いに開けていて、比較的高級そうな構えの大型の旅
館やホテルが多く見受けられるが、町中には民宿も沢山ある。
これらの中には平家を彷彿さすような屋号を付け平家縁を名乗っている処もある。
また多くの宿は、渓流沿いの温泉露天風呂を自慢としている。



 この地の宿の食事処には、囲炉裏が用意されているところが多いと言う。
串に刺した食材を囲炉裏の火で炙って食べる、平家の時代から伝わる伝統の囲炉
裏料理を提供しているのもこの温泉の特徴のようだ。



 町中を県道が貫いていて、車の通行も多く、通りを歩く観光客らしき姿もチラホラ
と見受けられる。
そんな通りには、ソバや湯葉などを提供する食事処や民芸品店、土産物屋も多い。



 周辺には古社や平家ゆかりの「平家の里」「平家落人民族資料館」「平家狩人村」
なども有り、「秘境・落人の里」を謳っているが、町の雰囲気はどことなく明るく、地勢
からも秘境と言うそんなイメージは感じられない。(続)





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道の駅・湯西川

2017-12-13 | Weblog


 道の駅・湯西川は、標高600m付近にあり、目の前に五十里湖(いかりこ)が広
がり、錦秋の山々に囲まれた絶景のロケーションに位置している。
湯西川温泉や鬼怒川温泉に向かうバスや、湖を巡る水陸両用バスなどの発着
点として、湯西川観光の拠点となっている。



 今晩の宿を取っている湯西川温泉に向かうため、野岩鉄道の湯西川温泉駅で降
りたのだが、温泉行バスは鉄道との接続もなく、ここで1時間以上も待つことになる。

 道の駅の売店では地元の野菜や果物、キノコ、名物お菓子、日光ゆばや漬物に
交じり、名産イチゴを練り込んだパンや、サンショウウオの燻製などと言ったものが
並べられている。
地元産食材を使った食事を提供する食堂があり、ダムカレーが人気だとか。
喫茶スペースには観光案内所も設けられている。



 表の屋台では、鹿肉コロッケ、イワナの塩焼きや郷土料理「ばんだいもち」などが
売られている。これはうるち米をつき固めた団子を焼いて砂糖味噌を塗したものだ。
会津地方にも「しんごろう」と言われる自家製のじゅうねん(えごまみそ)を塗る郷土
料理が有ったが、同じようなものらしい。



 館の二階は天然温泉が楽しめる日帰り入浴施設となっている。
この時期なら水陸両用バスでのダム湖探検ツアーで冷えた身体を温めるには丁度
良いのかもしれない。



 バス待ちで、時間も有ったので温泉と言う選択肢も考えたが、宿に着けばすぐに
温泉が待っていることを思うと億劫で、結局館の前にある無料で利用できる足湯に
浸かり時間潰しをするのである。(続)





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湯西川温泉駅

2017-12-11 | Weblog


 列車は湯西川を跨ぐ湯西川橋梁を渡ると、速度を落としながら葛老山トンネルに
入り、その先ですぐに停車する。
そこは一面一線のホームを有する、トンネルの中に窮屈そうに造られた駅だ。



 大内宿の観光を終え、猿游号で湯野上温泉駅に戻り、ここから会津鉄道に乗り
更に南下、途中会津田島で接続された列車に乗り換え、そのまま野岩鉄道線に
乗り入れここ湯西川温泉駅までやって来た。



 イルミネーションに飾られた通路を通り、階段を上がるとそこに小さな駅があり、
建物には道の駅・湯西川が併設されていた。と言うより道の駅に併設された鉄道
の駅、と言い換えた方がいいのかもしれない。
駅が間借りをしているようにも見える。



 駅前にはチョットした広場が有り、バスターミナルになっていて、鬼怒川温泉や湯
西川温泉に向かうバスとともに、珍しい水陸両用バスの発着場にもなっている。



 この地は利根川水系上流域の男鹿川と、その支流である湯西川の合流付近で、
一帯がダム湖(五十里湖)となっている。
先ほど渡って来た鉄橋はその湖を跨ぐもので、それを見下ろす高台には野岩鉄道
の会津鬼怒川線の開通記念碑が建ち、その横には「将来の保守・維持費を軽減す
る耐候性鋼材を使用した無塗装橋梁」と書かれた説明板が、周りの木々に隠される
ように立っていた。



 橋梁は斜材の向きを交互に渡したトラスト橋と言われるもので、垂直材がない構
造が美しいフォルムを見せていて、周りを取り巻く紅葉の進む山々と共にこの時期
の撮影のスポットとしても知られた存在らしい。(続)



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茅葺屋根の町並み

2017-12-08 | Weblog
 大内宿は戊辰戦争の舞台にもなり、そのため貴重な資料や図面が散失した。
町並みの中央付近に一際威容を誇る建物は、復元された「問屋本陣」ではあるが
その威容は、近隣の同様な施設を参考にしてのものだと言う。



 かつては参勤交代で行き来する藩主などの宿とされたのが本陣である。
しかし、復元された建物は宿場に有って人足や荷馬の手配をする問屋場で、
「町並み展示館」として内部が有料で公開されている。



 その裏手当たりにあるのが高倉神社だ。
反平家の挙兵をし、戦いに敗れ逃げ延びた高倉宮以仁王(後白河法皇第二皇子)
伝説が残る古社らしい。近くには宮が草鞋を脱いだとされる築400年の古民家や、
脇本陣を務めたと伝わる古民家などもある。



 通りの突き当りには、小高い丘が行く手を塞いでいる。
そのため宿場を貫く道はここで鉤の手に曲がる事になる。こんな地形的な特徴から、
この辺りに桝形門が有ったのかと想像してみるが、それは定かな事ではない。
桝形は各地の街道でも多く見られるように敵の侵入を容易にさせない工夫である。



 左に取ると坂の上に向けて階段道が有り、登りつめると「正法寺」と言う小さなお
堂が建っている。そこに植えられた巨大なイチョウ木が丁度紅葉期を迎えていて、
境内一面が金色の落ち葉を敷き詰めたようで、訪れた人を魅了していた。



 そこをさらに登れば子安観音のお堂が有り、丁度そのあたりでは前の眺望が開け、
見晴らし台になっていて、ここからは大内宿の茅葺屋根の町並みが一望だ。
テレビや雑誌、ポスターなどで紹介されるお馴染みのあのアングルである。(続)





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