簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

リニア新幹線(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-30 | Weblog
 東京と大阪を結ぶ、夢のような超高速鉄道がその開通に向け再び動き出した。

 今年の8月、山梨県の実験線で新型車両のL0系を使って、最高速度500キロ
での走行試験が行われた。
 山梨県の上野原市と笛吹市に設けられた42.8キロの実験線で行われた試験走
行では最速505キロを記録し、静かに浮き上りあっという間に駆け抜けたと言う。



 2027年に東京―名古屋間の先行開業を目指し、最高時速500キロでの営業が
始まると、この間は最短で40分程度、更に大阪までは、2045年の延伸をめざし、
完成すればその所要時間は僅か67分だ。



 早くて移動の利便性が高まることは間違いないであろうが、その為に旅の風情は
失われそうだ。
 全線の86%はトンネルで、僅かな地上部分も防音や防災のためにコンクリートで
出来たフードの中を駆け抜けることになりそうだ。
 しかも都市部では、地下何十メートルも下を走る(大深度地下の公共的使用と言
うらしい)と言うから、車窓からの眺めなどはとても期待できそうにもない。

 飛行機ならかなりの高所から見尾下しているから良いが、車窓を流れる景色・・
と言うより飛び去っていく景色とは、どんなものになるのであろうか?
想像するだけで車酔いを起こしそうだ。



 その最終的なルートが9月にJR東海から発表された。
東の始発駅は品川、西は名古屋駅への乗り入れが決まり、沿線の駅所在地とルート
も合わせて発表された。
 それによると、これらの中間駅には営業専任要員は置かれず、当然発券窓口もなく
待合室も設けられない、極めて簡素な駅になるようだ。



 このことは全車が指定席のみで運行し、切符は事前の予約購入という事だ。
また、JRとして取りあえず駅は作ります、けれど駅への付加価値、駅前・周辺の賑わ
いの創生は各自治体でよろしくね、と委ねられた。

 JR東海はリニア新線で建設工事費の抑制と、開通後の新たな鉄道・駅の姿を模索
するようだ。 沿線各自治体との間で、思惑が交錯する中、年が明ければいよいよ新
線の着工が待っている。(完)


(写真は名古屋・JR東海のリニア・鉄道館、本文とは無関係)

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グランクラス・その2(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-27 | Weblog
 グランクラスでは、列車が発車するとすぐにアテンダントよる布タオルおし
ぼりのサービスが有り、その後ドリンクの注文を聞きに来る。



 ビール、ワイン、日本酒、シールド、コーヒー、緑茶、ウーロン茶・・・これら
はすべて飲み放題である。
おまけに軽食やおつまみ、お茶菓子も用意されている。(これは一人一個)
 


 各座席には折りたたみ式のカクテルトレイやダイニングテーブルが用意さ
れているので必要に応じて使い分けることが出来る。





 スリッパやアイマスク(これは持帰りOK)やブランケット、靴べらなどの貸
し出しも有り、至れり尽くせりである。



 車両の位置的に、他の乗客の車内の通り抜けは出来ず、車内は至って
静かでありがたいし、勿論煩わしい車内検札もない。

 敢えて難を言えば室内が狭いことぐらいか。
そのために客室の天井灯が従来とは違い、線路と交わる方向に付けられ
てはいるが・・。



 アテンダントの呼び出しボタンの位置も若干問題が有るように思う。
リクライニングの状態で体を起こそうと肘掛に手をかける時、間違えて押
してしまうようだ。
「呼び出しボタンが押されたようですね」と言って、2度までもアテンダント
が座席を訪ねてくれた。呼び出すと右肘掛の下のランプが点灯するのだ。



 グランクラスを利用するには、運賃・特急料金の他に、グランクラスの料金
がかかる。因みに新青森と東京の間のグランクラスの料金は1万円である。
 これが高いのか安いのかは、この特別なシートに身を沈めてから判断する
のが良いであろう。(続)




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グランクラス・その1(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-25 | Weblog
 「ご依頼のチケットが取れました」と、5月の下旬、最寄りのJRの駅から
電話があった。東北新幹線の乗り潰しに際して、折角乗るのなら・・・・と
お願いしていたチケットが予定通り取れたと言う。



 JR東日本の東北新幹線には、E5系・6系の新型車両が導入されている。
その車両にあって今話題を集めているのが「一味違う快適な空間と優雅な
時間の提供」を謳い颯爽とデビューした「グランクラス」である。
新青森から東京まで、そのチケットをお願いしていたのだ。



 その日、新青森駅から「はやぶさ12号」の10号車に、専任のアテンダント
に迎えられ乗り込んでまずその豪華さに驚かされた。



 車両の中央付近には乗務員室やトイレ等が設けられ、片側半分が従来の
グリーン車で14列定員55名なのに対して、こちらは、1×2シートが6列定員
は僅かに18名である。

 

 渋い色調に統一され、落ち着いた雰囲気の室内には、本革製のシートが
ドッカとゆとりを持って据えられていた。



 シートは、その風貌が今までのそれとはまるで違う。
固定された大きなゆりかごのようなもの(シェル)に包み込まれているので、
最大限リクライニングしてもその中で吸収され、前後の間が狭くならない。



 左の肘掛けにはコントローラーがあり、背もたれ、座面、フットレストなど
のシートのポジションが完全自動で好みの位置に調整できる。



 二人掛けの席には半透明の仕切りが設けられ、各座席には読書灯も設け
られている。室内の照明が若干抑えられ、トンネルも多い路線なのでこれは
中々にありがたい。(続)




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長い鼻のドッキング(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-23 | Weblog
 このように分岐の多い東北新幹線では、分岐駅の一つ盛岡駅で、今や
新名物とも言われる光景を目撃することが出来る。
それは、この駅でしか見られない貴重な光景である。



 新青森を出た「常磐グリーンのはやて」は、1時間半余りで盛岡に到着す
ると、新幹線では珍しくここで数分間停車する。

 駅に到着すると、あの長く突きでたカモノハシの鼻の最先端を突然二つ
に割り、その剥いた口の中から何か得体のしれないものを現す。



 それは丁度、SF映画の怪獣が、大きく口を剥くと、中から無数の手とも、
足とも、舌ともつかない長いものがうねうねと揺れ動きながら伸びてくる・・
そんな光景にも似ているが、あんなグロテスクで気持ち悪いものではなく、
それは何も動めかないし、直線的で端正に整った顔立ちをしている。



 するとその二三分後、同じホームにはその後を追うように、「ジャパンレッド
のこまち」がやってきて、「はやて」を見つけると数メートル隔てて立ち止まり、
同じように口を剥く。



 「こまち」は「はやて」を認めると、歩くようなスピードでゆっくりゆっくりとそ
の距離を詰め、直前で恥じらい、ためらうように再び停止する。





 そしてその後意を決したように前に進み、その剥きだした口先を「はやて」
のそれに押し付けるようにして停車する。



 今話題のジャパンレッドの新幹線・E6系「スーパーこまち」とグリーの新
幹線・E5系「はやて」の連結風景である。
 赤と緑の新幹線は、あの長い鼻先を突き合わせた奇妙な格好で、終着
の東京を目指して疾走する。(続)




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新幹線の路線(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-20 | Weblog
 新幹線の路線図を眺めていると、面白いことに気付く。
東京を起点に見てみると、西日本では東海道、山陽、九州・鹿児島ルート
と新幹線が一本の線で鹿児島中央駅まで繋がっていて、まさに太く長い動
脈がズドーンと貫いている風に見える。



 一方、東日本では東京を出ると大宮では上越新幹線が分岐し、その先の
高崎からは、長野(北陸)新幹線がさらに分かれて行く。
 東北新幹線では、大宮の先福島から山形新幹線が新庄まで伸び、盛岡で
は秋田新幹線が分岐し、在来線を秋田に向かっている。
 従ってこちらは、中心の動脈から末端に向けて小さな血管が何本も分れ
ているようだ。





 今東北新幹線はその動脈を、新青森まで伸ばし、さらに北海道新幹線と
して青函トンネルを潜り、新函館(仮称・現渡島大野駅付近)までの開業を
2015年度末に予定している。
更にその20年後には札幌までの開業も熱望されている。





 又長野(北陸)新幹線は、長野から金沢の伸延工事も順調で、2015年春
の開業を目指している。
 この新線は、JR東日本と西日本の営業路線を跨ぐことから、全列車が
停車する長野駅で乗務員が交代することが早々と両社の間で合意に至っ
た。又開業後の新線名をどうするのかも、ほぼ決着を見ているようだ。



 元々正式名称は北陸新幹線で、長野新幹線は五輪に合わせて長野まで
先行開業したため便宜上の名称であった筈だから問題は無さそうに思って
いたが,実際開業が近付くとやはりさまざまな思惑もあり、事はそう単純
ではなさそうだ。(続)(写真はイメージ)




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進化する鼻(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-18 | Weblog
 1964(昭和34)年に開業した新幹線も、かれこれ半世紀近い歴史を積み
重ねてきた。
 東海道新幹線に初めて導入された車両は、0系と呼ばれ白地にブルー
のカラーリングで颯爽と登場し、世界では初めての最高時速210Km/hで
の営業運転を行い、東京と大阪間を3時間10分と言う驚異的な速さで駆け
抜けた。



 その愛嬌ある丸い団子鼻(先頭車両)は、後継の100系では鏃のような
尖った形状に成り、更に300系ではのっぺりとした鉄仮面のように変化し、
新幹線初の300Km/h運転を達成した500系では伸びに延びて何と15mも
のいわゆるロングノーズと言われる形状になった。





 これらは、更なるスピードアップやトンネル突入時の衝撃音を抑えるための
工夫らしい。このため鼻を長くし、車体を丸くしたが、これによりこの先頭車両
には、お客用の乗降扉を設けられなくなり、更に丸まった客席内に圧迫感が
有り、車内の居住性が損なわれたと一部では評判が今一芳しくなかったのが
この500系だ。



 その反省を踏まえて作られた後継の700系では、その鼻は長さが10m程度
の何とカモノハシに成ってしまった。
選りによって後足の蹴爪に毒を持つカモノハシとはなどと言ってはいけない。
空力性能を突き詰めると、現在の技術ではこの鼻先形が最善で、しばらくは
この形が踏襲されるようだ。



 年々その機械性能も、車内居住性も進化を続ける新幹線だが、その鼻先
だけを見ていてもこんなにも変化が有って面白い。(写真はイメージ)(続)







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2×2シート(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-16 | Weblog
 九州新幹線・鹿児島ルートには、 “みずほ”“さくら”“つばめ”の三つの愛称で
呼ばれる列車が運行している。





 最速“みずほ”は、新大阪・鹿児島中央間を3時間45分で駆け抜ける。
その名称が公募で決められた“さくら”は、主に博多と鹿児島中央駅間で運行され
ているが、その内何本かは、山陽新幹線に乗入れ、新大阪を始発・着としている。



 注目はこれらの列車では普通車指定席に2列×2列シートが採用されている事だ。
これは、関西圏から九州各地に向かう飛行機との競合を強く意識した対応らしい。



 シートピッチは従来の普通車と変わらないと言うが、さすがに二人掛けシートの
出来は良く、座り心地は申し分ない。
特に“みずほ”のそれは柔らかなソファに腰を下ろしているようで快適だ。



 “さくら”では、各車両に多彩なシート地が採用されている。
黒っぽいワインレッドの本革があれば、西陣織の市松模様もあり、色柄鮮やかな
アイビー調もある。無柄のシートもそれぞれ色が違い飽きさせない工夫と、快適な
客室空間の演出がなされている。



 何よりもテーブルや肘掛が木製と言うのが目新しく、温かみが有って雰囲気も
悪くない。

 面白いのが肘掛の中央部分に溝が掘られ線引きされていることだ。
自席と隣席の境界線(?)と言うわけでも無いが、肘を置いた時のお隣さんとの
干渉の悩ましさをこれが解消してくれるかも・・・。



 線があるからと言ってどうという事もないのかもしれないが、こんな細やかなこと
だが嬉しい心遣いである。(写真はイメージ)(続)



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真ん中の席(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-13 | Weblog
 新幹線の席で、三人掛席の真ん中だけは、どうしても好きになれない。
混雑時などで、やっと席が獲れたとしてもB席だと言われると、やれやれと思う反面
「B席か・・」と落胆のため息も漏れてしまう。





 だからと言ってこの席を放棄するかと言えば、この席でも疲れている時や、車内が
込み合っている時など、座れる魅力は捨て難くありがたい。



 この座席は、仲間内の旅行ならともかく、両サイドが他人様なら居心地が悪く、
それに何よりも狭くて窮屈だ。
ゆったり寛ごうとすると、お互いの肘が干渉し置き場が微妙で困る事が有る。
細く成って座っていれば良いのだろうが、こんな姿勢で長時間座り続けていると
息が詰まり、疲れてしまう。



 新幹線の室内では誰もが皆行儀が良い、と言うか眠っている人が実に多い。
時に、真ん中の席で眠り込んでしまい、両隣の人に寄り掛かったりして・・・目覚め
て気まずい思いをすることも少なからず有ったりして・・・。




 幹線では何度も行き来し、些か食傷気味なのか、車窓を流れる風景よりも束の
間の睡眠を好んでいる風で、車内ではかなりのブラインドが下ろされたまま景色
を遮っている。

 しかし新幹線でも、時には外を見たいと思う事が無いわけでは無い。
気になる景色もあり外を・・・と思うことも有るのだが、何となくここでは、ブラインド
の上げ下ろしする権利(?)は窓側の席が持っているような気がして…。
真ん中や通路側の席からは、中々「ブラインドを上げて良いですか?」とは聞けな
いものだ。特に日差しを避けて、睡眠をむさぼっているような人には。



 両サイドに比べれば、真ん中の席の座席幅は、多少広く造られている。
しかしこの程度なら、それを体感するほどの広さがあるわけではないから、
余り効果的とも言い辛い。
こんなわけで、窮屈なこの席はどうしても好きにはなれない。(続)
(写真は本文とは無関係)




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車内風景(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-11 | Weblog
 今では新幹線に、食堂車やビュッフェの編成は無い。
だから「チョッと食事に」「ビールを」「コーヒーを」と席を立つ、こんな楽しみ
も無くなってしまった。



 その代わりワゴンサービスが、何度も何度も笑顔を振りまきながらやってくる。
自由席の車内が、多少混んでいようがお構いなしにやってくる。
まあそのお蔭で十分とは言えないまでも、車内で必要な食物や飲物位は賄えるが、
あまり利用することも無い。



 こんな具合だから、新幹線では乗ったが最後、席を立つ事は余りない。
タバコは吸わないので精々トイレに立つか、まずないが携帯の通話をデッキで
行う時ぐらいしかない。
大方の乗客もそんなところではないだろうか?





 そんなことからか、、一旦席に着いた新幹線の乗客は、皆一様に行儀が良い。
静かに目を閉じる人、新聞・雑誌・マンガ本や或いはマーカーを手に資料を読み、
パソコンを開け仕事を始める人も少なくない。



 又最近では、携帯電話・携帯端末・ゲーム機に夢中になっている人も多い。
これには子供に限らず大人の方が結構嵌っているようだ。
 時には微かな電子音が漏れ聞こえて来ることもあるが、何よりも夢中に
なっていて周囲に対して無防備に成っていやしないかと他人事ながら心配
をしてしまう。



 昨今では、大勢まとまっての職場懇親旅行は流行らないらしい。
そのせいか、座席を回転し向かい合わせた席で、賑やかな酒盛り風景を見
る事は余りない。
 家族旅行や少人数の仲間内の旅行らしい姿を見かける事はまれに有るが、
皆慎み深く、声は抑え気味に会話を楽しんでいるようで誰もが新幹線では
行儀がいい。(続)(写真は本文とは無関係)




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通路側の座席(JR全線乗潰しの旅)

2013-12-09 | Weblog
 新幹線の車内では、特に強い拘りが有るわけではないが、敢えて言えば
通路側の座席を好む。
指定席をとるときは、「出来れば通路側を」と注文を出す事が多い。
通常黙って買えば、指定席は窓側のE席・A席から選択されていくからだ。





 何故通路側かと言えば、窓側の席は低い天井に圧迫感があり落ち着け
ないし、通路側の乗客がテーブルを出すと席を立ち辛くなるからだ。
それに最近は齢のせいか、長い新幹線の乗車時間だと時としてトイレに立
つ事も有り、通路側の方が立ちやすいからでもある。



 何か物を置いているだけなら「チョット済みません、通して下さい」とも言い
易いが、ビールを飲みながら食事でも始められると、この最中には中々声を
掛け辛く、食事が終わるのをじっと待つしかない。



 テーブルの上に腕肘を組み、そこに頭を乗せた姿勢で寝っている年配の
女性を時々目にすることが有る。
また、使ってもいないテーブルを出したまま、気持ちよく睡眠を貪っている
人がいる。こんな時なども中々声を掛け辛い。



 何も置かれていないなら、そっとたたみ・・と言うことも出来なくはないが、
荷物などが置かれていると、他人様のものに勝手に触れ、変に疑われるのも
嫌だし、そのことで折角の眠りを覚ましてしまうのも申し訳ない。
かと言って、テーブルを出したままでは、通り抜けることは不可能に近い。



 そんなわけで通路側の席を好んでいる。
だから、通路側の席に座った時などは、使わないテーブルは速やかにたたむ
事を心掛けているつもりだ。
 しかし昨今は、そういう事に頓着しない人が多いように感じているが、こん
な気遣いは、他人への小さな思いやりではないだろうか。(続)
(写真は本文とは無関係)




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