「道の駅」は、道路管理者や全国の自治体が整備・設置して、国土交
通省に登録されたもので、今日全国には1198カ所あると言う。
その歴史は比較的新しく、実験的な施設として山口や岐阜に設けられ
たのは平成3(1991)年の事で、その後全国展開され一気に広まった。
高速道路で24時間利用が可能なサービスエリア(SA)やパーキング
エリア(PA)のいわば一般道路版としてその制度が創設されている。
ただ「道の駅」には、単に休憩施設に留まらず、その地域の情報発信
の場、利用者と地域の交流の場としての機能が盛り込まれていることに
大きな違いがある。
その為「道の駅」では、農産水産物など地元の特産品が販売されるこ
とが多い。加えて、地域の特性や周辺の観光地の情報発信なども頻りに
行なわれることもある。
変わり種としては、温泉や宿泊施設、公園、展示場などを併設した施
設もあって、様々な形態でアイデアを競い、今では観光地化した有名施
設も現われている。
「道の駅 あいの土山」は、国道1号線沿い、名古屋と大阪のほぼ中
間に位置する駅だ。宿場町の風情が残る土山宿の東入口にあり、目の前
は北土山の鎮守・田村神社である。
大きくは、本館とやまなみ館の二つの建物に分かれている。
本館には、食堂や地元の名産品や新鮮野菜、特産品を取り揃えた売店
があり、地元の栽培農家が提供する山野草なども売られている。
土山茶は主要な生産地として、店内で無料のサービスがある。
別館「やまなみ館」では、抹茶ソフトクリームや、お茶を使った「和
風ラテ」や、その場で焼くお団子が人気らしい。(続)
にほんブログ村