

南千歳で函館行の特急「北斗20号」に乗り換え東室蘭を目指す。
1時間ほどの行程だ。
ここで室蘭行に乗り換え、凡そ10分7キロほどの盲腸線を乗り潰し、夜遅く再び
東室蘭に戻り、ここで宿泊、北海道最後の夜を過ごす予定だ。
翌日、室蘭・函館本線を経由して本州に戻れば北海道の乗り潰しが一応終わる。

今回の旅行では出発日前後に、本州の青森が梅雨入りした。
そのせいか、梅雨のないはずの北海道も、傘を使う日は無かったもののスカッと
晴れない、雲の多い日続きで有った。

翌日、10時過ぎに函館に到着した。
ここまで天候に恵まれれば、苫小牧の周辺では、牧場や樽前山が、洞爺周辺では、
有珠山や昭和新山が、反対側の車窓では、内浦湾(噴火湾)の海岸風景が、更に
湾を離れる森からは原生林が、その先では大沼・小沼の湖沼越に秀峰・駒ケ岳が。
しかしどこも眺望は今一つすぐれなかった。

新青森行の特急まで1時間ほど有るので、もう一度駅前にある「函館朝市」を訪ね
てみる。行き掛けに立ち寄り、早々と買い込んだお土産を、自宅に送ってもらった海
産物店の店主が顔を覚えていてくれて、声を掛けてきた。
「うにの良いのが入っている。安くするから」と勧められ、言われるままにいくらと
合わせて購入、最後のお土産を家人宛てに送ってもらう。

「また来て・・・」「もうこられないよ・・・」「新幹線も通るから・・・」
こんな会話を後に、「新幹線が開業を始めたら、もう一度訪ねてみたい」と思いつつ、
函館から特急に乗り、帰途に付いた。(JR乗り潰しの旅・完)

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