簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

晴れていれば・・・(JR乗り潰しの旅)

2014-10-31 | Weblog




 南千歳で函館行の特急「北斗20号」に乗り換え東室蘭を目指す。
1時間ほどの行程だ。

 ここで室蘭行に乗り換え、凡そ10分7キロほどの盲腸線を乗り潰し、夜遅く再び
東室蘭に戻り、ここで宿泊、北海道最後の夜を過ごす予定だ。
翌日、室蘭・函館本線を経由して本州に戻れば北海道の乗り潰しが一応終わる。



 今回の旅行では出発日前後に、本州の青森が梅雨入りした。
そのせいか、梅雨のないはずの北海道も、傘を使う日は無かったもののスカッと
晴れない、雲の多い日続きで有った。



 翌日、10時過ぎに函館に到着した。
ここまで天候に恵まれれば、苫小牧の周辺では、牧場や樽前山が、洞爺周辺では、
有珠山や昭和新山が、反対側の車窓では、内浦湾(噴火湾)の海岸風景が、更に
湾を離れる森からは原生林が、その先では大沼・小沼の湖沼越に秀峰・駒ケ岳が。
しかしどこも眺望は今一つすぐれなかった。



 新青森行の特急まで1時間ほど有るので、もう一度駅前にある「函館朝市」を訪ね
てみる。行き掛けに立ち寄り、早々と買い込んだお土産を、自宅に送ってもらった海
産物店の店主が顔を覚えていてくれて、声を掛けてきた。

 「うにの良いのが入っている。安くするから」と勧められ、言われるままにいくらと
合わせて購入、最後のお土産を家人宛てに送ってもらう。



 「また来て・・・」「もうこられないよ・・・」「新幹線も通るから・・・」
こんな会話を後に、「新幹線が開業を始めたら、もう一度訪ねてみたい」と思いつつ、
函館から特急に乗り、帰途に付いた。(JR乗り潰しの旅・完)




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帯広の豚丼(JR乗り潰しの旅)

2014-10-29 | Weblog


 15時41分、帯広に到着した。この地での観光の予定はない。
路線の乗り潰しが終われば、ただちに次の未乗車区間に向かわねばなら無いのが
切ない。こんなわけで、折り返しの次の特急までは僅かな時間しかない。



 せかせかと、「豚丼」を求めて駅中を走る。
町中には数多くのお店が有り、その味を競っているようだが、食べ比べの余裕もな
いので、駅前のエスタ帯広西館にある「豚丼のぶたはげ」に行ってみる。



 十勝地方の豚丼は、発祥が昭和8年と言われているので、その翌年が創業と言
うこの店は、この地では老舗の専門店、人気店でもあるようだ。
 夕食時にはまだ少し早いようなのに、店内の席は大方埋まっている。
テイクアウトカウンターにも既に三人ほどの待ちがいる。



 肉は4枚を「基本」に、6枚の「特盛」、3枚の「ハーフ」を、好みで選ぶことが出来る。
乗車する特急の時間を告げ、「大丈夫だ」と言うので、「特盛」を注文する。
値段が少し高いのでは、と思えなくもないが、駅売りならこんなところかも知れない。

 出来立てのアツアツを抱え、16時05分発の特急「とかち8号」に駆け込んだ。
これを南千歳で乗り換えて、東室蘭まで行き、そこから室蘭までの盲腸線を乗り潰
すのがこれからの予定である。



 発車も待ちきれず蓋を開けると、網焼きの香ばしい匂いが食欲をそそる。
帯広の肉は、網焼きとフライパン焼きが有るようで、この店は網焼きに甘辛いたれ
をたっぷりと潜らせている。新得のそれと比べると幾らか薄味のようだ。
 分厚い肉は柔らかくて味わいが有り、何枚でも食べられそうだ。
缶ビールを買ってこなかったことが悔やまれる。
こんな「豚丼」は、十勝地方の郷土料理である。(続)






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夫婦の北海道(JR乗り潰しの旅)

2014-10-27 | Weblog





 どうしても夕張の駅まで戻りたかったのだが・・・。
わざわざマイカーで、「石炭の歴史村」まで送ってくれた観光センターの女性職員に、
挨拶もせず帰ることになってしまった。
お礼を言い、何か土産でも買おうと思いながらできなくなってしまったことに、何か
後ろめたさを感じながら、途中の鹿ノ谷から列車に乗り込んだ。



 そこで思いがけず、来るときにも一緒だった夫婦連れに再会する。
早い電車に乗るとばかり思っていたので、もうお目にかかることも無いであろうと
考えていたから意外であった。
聞けば自転車もあの坂には手こずったらしく、「途中で押して歩いたりして時間が
かかった」のだと言う。

 マイカーで京都の宇治から来たと言うお二人は、車の中でも寝泊まりしながら、
駅前の駐車場に車を停め、所々で鉄道の旅を楽しんでいると言う。





 その後お二人は、『大雪山系旭岳中腹を散策後、宗谷本線「旭川」から「塩狩」へ、
美深では「とろっこ電車」に乗車、松山湿原山開きイベントに参加、網走から知床五
湖散策の後、車を苫小牧に駐車、室蘭本線の「苫小牧」と「白老」を往復し、白老で
ポロコタン散策。更に車を室蘭に駐車、室蘭本線「室蘭」と「東室蘭」を往復の後、
洞爺湖サミットが開催された「ウィンザーホテル」でティータイム。松前城下を散策し、
函館から青森まで津軽海峡フェリーで渡り、太平洋側を南下、新潟を経由して帰宅し
た』と、2週間以上も経った頃、写真入りのメールを送ってくれた。



 「あの車が、そう・・・」、ご主人が指さして教えてくれた。
その新夕張の駅前に停めてある黒い車を、ホームから見下ろしながら手を振って
お二人を見送った。



 仲良く寄り添って、北海道をゆったりのんびりとドライブと鉄道旅行で楽しもうと
言うお二人が何とも羨ましい。
こんなお二人と、又どこかで出会えないものかと思いながら、特急で帯広に向かう
のである。(続)




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夕張の鹿鳴館(JR乗り潰しの旅)

2014-10-24 | Weblog
 この後出来れば「夕張鹿鳴館」にも立ち寄ってみたい。
頂いていたバスの時刻表を調べてみると、この先のバスターミナルから12時過ぎ
に出るバスが有る 



 教えられたバスは諦めて、バスターミナルから乗ると決め、そこまで歩くことを考
慮して、浮いた10分ほどの余裕をここの見学に充てる。

 見学を終え、坂道を下り、汗をかきながらバスターミナルまで歩き、乗った始発
のバスを鹿ノ谷駅前で降り、「夕張鹿鳴館」を目指す。



 国道を外れ志幌加別川を渡ると山の方に緩く上る道が見え、先ほどの坂の再現
を覚悟したが、こちらは大して登る間もなく、森の中に大きなしっとりとした建物を
見つけ一安心。





 ここは旧北海道炭鉱会社が、役員や来賓などの接待を目的に造った施設で、現
在ではレストラン、宿泊施設や展示ギャラリーなどからなっている。
 内部には、昭和天皇が、北海道国体の折宿泊された部屋も残されていて、この
施設は、「近代化産業遺産」に指定されている。





 ここでも少し時間を取りすぎて、次のバスをやり過ごしてしまったので、夕張駅に
戻るバスがなくなってしまった。
どういうわけかこの時間帯、バスは1時間以上の間隔があいている。



 仕方なく駅まで歩くつもりで、訪ねると「30分以上はかかりますよ。鹿ノ谷から乗る
のが無難です」と言われ、時計を見ると予定の列車が発車するまで丁度30分ある。

 早足で歩けば何とかなりそうには思ったが、万一乗り遅れるようなことが有ると、
次は3時間以上も待つことに成り、これでは以降の計画が狂ってしまう。

 アドバイス通り、鹿ノ谷まで歩き、新夕張に向かう列車を待つて乗り込んだ先で、
思いがけない再会が待っていた。(続)

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映画の町(JR乗り潰しの旅)

2014-10-22 | Weblog



 少し歩いて駅の方に戻り、「本町キネマ街道」に立ち寄ってみる。
ここでは国内外で上映された映画の看板を、手書きで復活させ、商店街の家々の
壁に掲げている。その数何と90枚にも上ると言う。
札幌にたった一軒残る看板画家が手掛けたものらしい。





 「シェーン」「史上最大の作戦」「猿の惑星」「用心棒」どれも懐かしい映画だ。
アラン・ドロンもいる。
この夕張の町にも明るい「太陽がいっぱい」に成ることを願わずにはいられない。





 ホテルの前から教えられたバスに乗り、「黄色いハンカチロケ地前」まで移動、
「幸福の黄色いハンカチ想いで広場」を訪ねてみる。



 バスを降り、坂道を登りJRの線路を越え、その先で左折すると、ロケ地に向かう
坂道が長く伸びている。
 「自転車は結構厳しいですよ」と言われていたのが良く解る。
歩いていてもこの坂と距離は半端じゃなくきつく、結局10分以上掛って到着した。





 ここは映画「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンのロケが行われた炭鉱住宅
がそのまま保存された施設である。
その部屋には訪れた人々の書いた黄色い紙のメッセージが壁一面に張られている。



 「少し厳しいかな・・?」と観光センターの女性が言っていたのは、この事だった。
まだ来て間もないと言うのに、時計を見ると、教えられたバスの発車時刻までには
15分程しかない。

 ここからは下り道とは言え、今引き返しても10分近くはかかるから、バスに乗る
にはきわどい時刻になる。
折角来たのからにはもう少しゆっくりと見て回りたいし・・・。(続)

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石炭の歴史村(JR乗り潰しの旅)

2014-10-20 | Weblog
 わざわざ観光センターの店先のシャッターを下ろし、駐車場まで取りに行った自
家用車で、3キロほど離れた「石炭の歴史村」まで送ってくれた。





 「一躍有名になってしまった」
炭鉱が閉鎖された町は、スキーリゾートやテーマパークなどの観光や、映画のまち
として転換を図り、全国的にも注目を集めていたころ、巨額な負債隠しなどの不適
切な会計処理が発覚し、2007年に夕張市の財政は破たんした。



 人口1万人余り、高齢化率が全国でトップと言う町の再建は容易ではなさそうだ。
良い方に向かっているらしいが、債務の返済もまだその途中で「まだまだ、大変で
す」と、車を運転しながら話してくれる。



 右手に見える広い駐車場に建つ煙突は、「炭鉱当時の洗炭設備の遺構で、その
奥の少し高い平地になった所には、当時炭鉱住宅がびっしりと並んでいた」と言う。
そしてその丁度向かい辺りが、当時の夕張線の終着駅らしい。

 構内に忙しく往来する貨車のどれもが黒い石炭を満載し、選炭場の近くにはボタ
ヤマがそそり立って、町は賑わっていたらしい。





 今炭鉱跡地はテーマパークに生まれ変わっている。
「今日は生憎と休館日で・」と恐縮する職員に、人気のないゲートまで送ってもらった。
休館日であることは、観光の問い合わせの時に聞かされていたが、夕張に来たから
には多少なりとも炭鉱には触れておきたいので訪ねてみたのだ。



 内部には入れなかったが、園内には石炭の大露頭や、天竜坑と呼ばれる坑口な
ども有り、炭鉱産業の一端を垣間見ることは出来た。(続)

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夕張観光案内センター(JR乗り潰しの旅)

2014-10-17 | Weblog


 駅の待合室にある「観光案内センター」を訪ね、電車の中で一緒になった京都の
宇治からと言う夫婦連れと一緒に、見学のルートなどを教えてもらう。



 この旅行の前、「ゆうばり観光協会」や「夕鉄バス」にメールで、観光の問い合わ
せをしていた。その折、「バスも有るが便利は悪い、自転車も有るが坂が多い、お
金はかかるがタクシーが効率的で良いだろう」との返信で、3時間しかない滞在時
間での、希望箇所を回るアドバイスは受けていた。



 しかし坂の多い所だとは聞いたが、パンフレットだけでは現地の様子も解りかねる。
お大尽旅行でもないので、さすがに貸切りタクシーと言う選択肢はなく、自転車か、
バスで効率よく回れないものかと立ち寄り、相談を持ちかけたものだ。



 
 「何せ本数が少ないので・・・」と時刻を書き出しながら、センターの女性職員が、
あれこれとコースを組み替えて調べてくれるが、どうもこれがパズルのようで難しい
らしい。

 夫婦連れは、「ホテルで自転車を借りるから・」と言い、「出来れば12時半に乗って
帰るから」と、途中で案内所から出て行った。





 いろいろ調べてくれたが、どうもひとつ欠けているようで、「そこさえクリアできれば
何とか出来るから」と言った後、「良いわ、私が送ってあげる」と書き上げたメモを渡し
てくれた。

 ここから炭鉱博物館に行くバスが無いので、「そこまで自分の車で送る」と言って
くれたのだ。(続)


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旧夕張線(JR乗り潰しの旅)

2014-10-15 | Weblog
 新夕張で特急を降り、旧夕張線を行くキハ40系1両のワンマンカーに乗り換える。
かつては夕張線と呼ばれ、石炭輸送で賑わった新夕張と夕張の間16.1Kmは、現在
では石勝線の支線となっている。





 列車には、研修か合宿なのか若い女性数人のグループと、夫婦連れなど僅かな
観光客に地元民らしい客など十名程が乗り込んだ。



 本線と別れ、夕張川を渡ると車窓には緑豊かな大地が展開し、そんな中に、所々
巨大なビニールハウスが幾つも目に付く。そんな風景をぼんやりと眺めていると、
「あの中に今旬を迎えた夕張メロンが・・・」などと、勝手な妄想が湧き出てくる。





 ここはかつて夕張地方で産出される石炭輸送で賑わった路線で、古い鉄道地図
を見ると、沼ノ沢、清水沢、鹿ノ沢などの沿線各駅から、幾つもの炭鉱鉄道が伸び
ているのが分かる。

 そんな路線だから、どこかに当時の痕跡が残っていないものかと、車窓に目を凝
らしてみるがそれらしいものも見当たらない。
付かず離れず流れる夕張川と絡み合い、所々に小さな集落のある、長閑な山里風
景を見せているだけだ。



 やがて山の中に広い駐車場が広がる「レースイの湯」が右手に見えると終着駅、
夕張に到着だ。直ぐ前に「ホテルマウントレースイ」の白亜の建物が控えている。



 実は旧夕張線の終着駅は、開業当初は更に2キロほど先の炭鉱前であった。
炭鉱が閉山されると終着駅は、1キロほど手前の市役所近くに移された。
その後、この場所にホテルが立地すると、更に1キロほど手前に引き戻され、今に
至っている。
 ここには、炭鉱による繁栄から閉山による凋落、進む過疎化、財政の破たんなど
町の移ろいに翻弄された鉄道の様子を垣間見ることが出来る。(続)




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石勝線を行く(JR乗り潰しの旅)

2014-10-13 | Weblog
 結局人のいない滝川の待合室で1時間待って、次の特急で札幌まで戻ってきた。
それでも札沼線をそのまま折り返すよりは、30分ほど早く宿に入ることが出来た。



 駅近くのホテルに宿を取った翌日、折角札幌まで来ているのにどこも見ないと言
う手もなく、少し早起きして旧北海道庁や時計台、テレビ塔を見て回る。
札幌へは過去に何度も訪ねているので、見なくても良さそうなものだが、それでも
折角来たからには、代表的なところだけでも見て帰りたい。







 今日の目的は石勝線を乗り潰すことだ。
石勝線は南千歳から新得の間の132.4Kmの路線で、道央と道東を結ぶ幹線である。
かつて道東へのルートであった、滝川から入る根室本線と比べると、新線は距離も
時間も大幅に短縮出来、現在では優等列車はすべてここを行くことになる。



 ただ原生林を切り開いたと言う事も有り、新夕張から新得の凡そ90キロほどの間
に駅はたったの二つしかない。
一つは占冠だ。過去にマイナス35.8度を記録したことも有ると言う厳寒の地で、林業
と酪農が盛んな町である。もう一つは、駅付近がリゾート開発されたトマムである。



 駅は無いがその代わり、将来の駅を想定した信号所が十数か所も有ると言う。
しかし沿線人口は極めて少なく、鉄道利用者はほとんどいない。
しかも、この先も増える見込みもないため、開業予定の駅は無いと言う。
こんなわけで、この間では普通列車は一本も走ってはいない。



 札幌から乗車した特急が、南千歳を出て石勝線に入ると「エゾシカなど野生動物
が沢山いる区間を走行しますので止むを得ず急ブレーキを使う事があります」との
車内放送が有る。

 これは、北海道の大地を走行している言う実感を高めてくれるJRの演出かとも
思ったが、どうやらそういった事故はまれに起こっているらしい。(続)




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一分の攻防(JR乗り潰しの旅)

2014-10-10 | Weblog
 夕暮れ時と言う事も有ってか、本当に何もなく、寂しさを感じる駅である。
青い屋根の小さな駅舎がぽっんと建つだけで、周りには駅前らしさを感じさせるも
のは何もない。







 広い道を、自転車を押して町役場の見える交差点まで一緒に歩いてくれたご婦人
から「ほらあそこ」と教わった停留所でバスを待つ。



 滝川行のバスは決して多くは無い。それでも2時間に1本程度はあり、平日は
18時56分発が最終であるが、休日に限りもう一本19時15分がある。
これは、休日にJRのこの列車でやってくる「カメラを提げた客」が滝川に向かう
ことをを意識しての設定なのかもしれない。



 定刻、誰も乗っていないバスがやってきた。
徳富川と石狩川の大きな橋を渡ると、滝川の町に入り、そのまま直進すればJRの
駅に向かう筈だが、路線バスの悲しさ、町中の角を幾つも曲がって、乗客のいない
停留所に立ち寄っていく。



 ドライバーに聞くと「駅前の到着予定は19時30分」だと言う。
「19時半の特急は無理?」と聞くと、当然のことだが、「早く走るわけにはいかない
ので」と言う。
それでも多少配慮してくれたのか、1分ほど早く駅前のバスターミナルに着いた。



 ホームに特急はまだ入っていない。
「これならば・・・」とバスターミナルから改札に駆け込むと、ほぼ同時に特急が到着
した。がしかし「無理ですね・・・」と駅員に制止されてしまった。
手前のホームならともかく、残念ながら、5番ホームまで跨線橋を上り下りしながら
猛ダッシュするだけの脚力は持ち合わせてはいないから仕方ない。(続)




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